2015
04.14

クラシックで手術中の麻酔の量が減る?

NEWS

 

手術中のネコにクラッシックを聴かせたら….

 

ネコを飼われている方ならご存じかもしれませんが、通常、雌ネコの避妊手術には全身麻酔をかけることが多いそうです。

 

ただ、この全身麻酔、人間と同様、リスクがまったくないわけではなく、比較的高い確率で「失明」など、不幸な後遺症が残る子がいるとのこと。

 

Frightened kitten

 

ポルトガルのリスボン大学などの研究チームが、国際猫医学界(ISFM)の学会誌に発表した論文によると、全身麻酔をかけて避妊手術中の雌ネコにクラシック音楽を聴かせたところ、何も音楽を聴かせないケースに比べ、比較的呼吸数などに落ち着きがみられたという。

 

■ ISFM (International Society of Feline Medicine サイト

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実験は、いずれもペットとして飼われている雌ネコ12匹(生後6~12カ月、体重平均3キロ)に対し、麻酔後にヘッドホンで複数のジャンルの音楽を聴かせ、麻酔の効き方などについて計測。

 

聴かせた音楽は「クラシック」、「ポップ」、「ヘビーメタル」の3種類で、クラシックは米作曲家サミュエル・バーバーの「弦楽のためのアダージョ」、ポップ音楽は女性歌手ナタリー・インブルーリアの「トーン」、ヘビーメタルはなんと、AC/DCの「サンダーストラック」を使用したそうです。

 

【動画】Samuel Barber – Adagio for Strings

https://youtu.be/wLkjMLdLf3s

 

実験の結果は、クラシックを聴かせたネコは、呼吸数や瞳孔の開き方が安定したそうです。

研究チームでは、この結果をうまく活用すれば手術時の麻酔の量を減らせる可能性があり、結果として麻酔の「後遺症リスク」を減らすことにつながるとしており、今後、同様の実験を犬でも行う予定だという。

Dog listen to music with a music player

 

人間だけでなく、動物までも癒やしをあたえる「音楽のチカラ」を再確認させてくれる話題でした。

 

ちなみに、ポップ音楽の場合は落ち着き効果が弱く、ヘビーメタルでは落ち着くどころか、まったくの『逆効果』だったというオチまで付いていたそうです。

 

image : istock