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指揮者が突然倒れる!?マウリシオ・カーゲルのユニークすぎる楽譜

演奏の途中で指揮者が突然倒れる楽譜

1931年にアルゼンチンのブエノスアイレスで生まれたマウリシオ・カーゲル(Mauricio Kagel, 1931-2008)。

彼は、声楽や指揮者、ピアノやチェロなどのレッスンを受け、後に作曲家となりました。音楽だけではなく、写真や映画や演劇にも興味を持つようになった彼は、パフォーマンス的な要素を自らの音楽にも取り入れるようになり、ユニークな楽譜を執筆しました。

その1つが『フィナーレ』という曲の楽譜。楽譜には、曲の途中で「指揮者が倒れる」と書かれており、何と指揮者が倒れてしまいます!

ちなみに、楽譜には「突然のけいれんに見舞われたかのように硬直する」「譜面台をつかみ、後ろの床に頭を向けて倒れる」という指示が書かれており、「指揮者が倒れた後は代わりにコンサートマスターが指揮をする」と記載されているそうです。

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ティンパニ奏者が頭を突っ込む楽譜

そして、ネットで話題になり、YouTubeの再生回数が130万回を超えている動画が『ティンパニとオーケストラのための協奏曲』です。ラスト5秒にご注目です!

【動画】マウリシオ・カーゲル「ティンパニとオーケストラのための協奏曲」with Rie Watanabe

…見事に頭を突っ込んでいますね。これもマウリシオ・カーゲルが書いた楽譜の指示なのだとか。ちなみに、これは表面に紙を貼ったティンパニだそうです。

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2人でオーケストラ演奏

そして最後は、2人の奏者が妙な機械を操って複数の楽器を演奏するという『Two-Man Orchestra』。口でタンバリンをくわえたり、紐をひっぱってギターを演奏したり・・・会場からは失笑が漏れています。

【動画】Mauricio Kagel: Two-Man Orchestra

「ファンタジー」「ユーモア」「オリジナリティー」こそが、彼の作品の主な特徴であるというマウリシオ・カーゲル。これらのユニークな楽譜は、そんな彼だからこそ、書くことができたのかも知れませんね。

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マウリシオ・カーゲル

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