2015
08.08
Peter

ボストン在住のブルースギタリスト Peter Parcek 「多くの人々にどんな形式であっても音楽を聞いてもらいたい」

ARTIST, INTERVIEW, MUSIC, VIDEO

バディ・ガイの言葉

 

Peter Parcekの雷のようなギタープレイは、アメリカはもちろん年間を通じて海外の様々な人々にショックを与えている。

B.B.キングが去った今、最後のブルース界の重鎮バディ・ガイはかつて彼にこう言ったそうだ。私はある種、バディ・ガイのジョークと捉えた。

 

「私はエリック・クラプトンを知っているが…」

 

バディ・ガイは続けて言う。

 

「キミはエリック・クラプトンと同じくらい酷いな」

 

【動画】 “Get Right With God” – Peter Parcek 3

 

 

現在彼はヒューバート・サムリンとパイントップ・パーキンスなどのような偉大なブルースマンのサイドマンとして登場し、国際的なバンド”Singhs”でロックをプレイした後に彼自身の”Peter Parcekバンド”を結成。

彼のライブショー&レコーディングは、彼の大胆でソウルフルなギター、そして彼のオリジナル曲がアメリカのブルース発祥地であるデルタ地方を根源とし、山や草原の響きと今日の活力を融合させた歌唱スタイルを搭載している。

 

Peter(1)

 

Peter Parcekの実績とルーツ

 

彼の愛するアーティストはロック界の伝説アル・クーパーと偉大なブルースギタリスト、ロニー・アール。彼らから強く影響をうけているようだ。

彼の絶賛された作品は、彼自身のオリジナルなハイブリッドブルースはもちろん、ルーツミュージックとしてのフォー ク、カントリー、ロカビリー、サーフィン、ジャズ、ジプシー音楽から受け入れた影響をうまくブレンドした彼の比類なき能力を感情的に要約している。

 

その彼のデビューアルバムはベストニューアーティストに値する”Blues Foundation Blues Music Award”にノミネートされた。さらに、2013年には”New England Music Awards Blues Artist of the Year”を獲得する。 2014年にはボストン音楽賞にもノミネートされるなど実績と実力は保証付きである。

 

 

【動画】 “Kokomo Me Baby” – Peter Parcek 3

 

 

彼は巧みなスタジオミュージシャンでもあるが、彼自身はステージ上でプレイしている時が最も幸せだと言っている。

 

彼の音楽ストーリーは、彼の初期のバンドが活動していた頃、例えばエリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ピーター・グリーン、ローリング・ストーンズ、ピンク・フロイドらと同時代、60年代のロンドンから始まっている。

 

まだ若いギタリストだった彼は進化の過程で彼を導いた場所、常連客としてよく遊んだ”スモーキーダイビング”を通して学んだ。巨大なステージの上からグレイトフル・デッド、シェリル・クロウ、スーザン・テデスキ、ホームズ・ブラザーズ、ココ・テイラー、ロベン・フォード、サン・シールズ、ジョニー・コープランド、チャーリー・マッスルホワイト、ロニー・アール、などを実際に観てそれを体感して来たのである。一流のアーティストがバイキング形式のように次々と演奏を披露する。彼はそれらを何度も目の当たりにした。若いギタリストを魅了するには充分過ぎたに違いない。

 

Peter(3)

 

 

音楽マーケティングの変化に対する彼の考え

 

彼、Peter Parcekの経歴をザッと紹介したのだが、もうひとつ彼にはアーティストとしてではなく一人の人間として素晴らしい側面を持っている。それは簡単に言えば”ジェントルマン”であるということだ。彼の誠実さ、親切で気配りな性格は日本人が海外でよく言われるそれと同じかそれ以上である。彼とはレーベルを介して友人関係となったのだが、彼の礼儀正しさや律儀な性格には頭が下がる思いだ。彼のSNS上にはたまに日本人の名前も見かけたりする。おそらく、彼の誠実さを実感しているのは日本人で私だけではないはずだ。

 

今回、彼を取り上げるにあたり、ひとつだけ質問を投げかけてみた。昨今のインターネットが普及してからの音楽事情についてである。

欧米に比べあきらかに日本の音楽シーンはダウンロードでのMP3等音源販売、ストリーム配信は完全に出遅れている状態だ。

理由は様々であろう。良い意味で日本人はこだわり感が強い国民であるということもあげられる。それが良い悪いは別として…。

さて、そのあたりに関しての彼の意見は?

 

● ピーター、あなたは現在の音楽市場についてどう思いますか?
インターネットが普及してから音楽を販売する方法は多様化して来ましたが、あなたは実際にMP3などで自身の作品を販売しています。抵抗感みたいなものは無かったですか?

日本のアーティストはそのあたりで非常にこだわりを持っています。特にブルースなど、伝統的な音楽を演奏するアーティストの中にはインターネットでMP3音源を販売したり、ストリーミング配信に対して否定的な人も多いのですが、あなたはどうですか?

 

Peter : マーケティング音楽の変化、つまりデジタル対伝統的なフォーマットを指向する消費者の変化ということですね。

私は伝統的なフォーマット(レコードやCD)と共にデジタルダウンロードを試してみるという心構えを持つことも大切なことだと思っています。デジタルを志向する数多くのリスナーも存在するということを知って欲しいのです。これは今後増え続けると思います。

もちろん、伝統的な形式にこだわる人は日本だけではなくどこの国にも存在しているでしょう。同時にデジタルダウンロードを試して喜ぶリスナーもいることは事実です。

私は現実的です。より多くの人々にどのような形式であってもアピールして音楽を聞いてもらいたい、そう考えています。

 

Peter(2)

 

【関連情報】

http://www.peterparcekband.com/

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