2015
08.09
I love Music

後世に残したい音楽を愛する心

BLOG, MUSIC

世界中には様々な音楽がある。

日々の生活の中で、私たちは様々な国々の音楽を耳にしている。

ショッピングをしている店内、食事をするレストラン、一休みをするカフェで。

気づいていないかもしれないが、それはどこか遠くの音楽かもしれない。

 

他国の音楽に対するリスペクト

 

そんな、生活の中でふと、「あ、この曲、凄く良いな!」と感じた時、私もこれを演奏してみたいとか、歌ってみたいなんて思う事もあるだろう。

しかし、そんな他国の曲を演奏して、果たしてその音楽の良いところがちゃんと表現できるのか? と不安に襲われる。

 

数年前、私がスコットランド民謡の「The Water Is Wide」をカヴァーしたいと思った時、音楽に詳しい友達にアドバイスを求めて、その事を話した。

「んー、それは厳しいだろうね」

彼からは、その一言で返されてしまった。正直とても、ショックだった。

 

【動画】The Water Is Wide(Traditional)with lyrics-Karla Bonoff

 

私がこの歌を歌いたいと思ったのは、歌詞や水の流れるような旋律にとても惹かれたからで、アイルランド民謡のなんぞやを表現したかったわけではない。

その時は、正直頭にカチンときたものさえあった。

がしかし、今考え直すと、それは心から音楽を愛する彼の『尊敬の意』だったのではないかと思う。

 

演奏する者の心

 

これをやってみたいと、他国の音楽を演奏するにしても、

「これって、もしかして私たちの方が上手じゃない?」

なんて、気持ちになったらおしまいかなと思う。

まさか、そんなプレイヤーはいないと思うが、そんなのはえげつない。

他国・他ジャンルの音楽を演奏するにあたって一番大切な事はここではないだろうか?

 

その「The Water Is Wide」を歌う事になった時、私にはもちろんその『尊敬の意』がなかったわけではなかった。

自分の実力や経歴には至極自信があったわけではなかったので、この挑戦を果たして遂行していいものかと考えていた。

そして、例の彼の言葉をもらって、さらに怖くなってしまった。

一生懸命に練習を重ね、とりあえずピッチなど基本的なことをチェックし続けた。

しかし、練習し続けても中々自分の思う通りに歌えない。

何度、聞き返しても何かを外しているわけでもないのに何かが違う。

何だろう?と色んなものを聞いて考えた。

 

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(image : iStock)

 

私の歌には基本ばかりに頭が偏ってしまって、自分らしさがなかった。

その時、思った『尊敬の意』を持つ事は一番大切だが、それ以上に自分の思いをそこに込めなければ、良い曲をカバーしても良いものは生まれないものなのだと。

 

他国の音楽を演奏する勇気

 

私は元々、原曲のテイストを違うものに変えて歌う事には少々、抵抗があった。

なぜなら、元あったその曲を壊してしまうようで嫌だったからだ。

でも、その歌をより素晴らしいものにするには、それはとっても重要なのだという事に気づいた。

自分の思いを伝えやすいように、その歌のベースを破壊しない程度に“環境”を整えるのだ。

逆に考えれば、その音楽を自分が演奏するということは、その音楽を少しでも知らなかった人に知らせる役目も担う。

 

その時、その音楽の悪い印象を与えるほうがよっぽど、失礼に当たるのではないだろうか。

また、その音楽の良さを心から感じるのであれば、もっと知らない人に広めるべきであると思う。

だから、他国・他ジャンルの音楽を演奏することに恐怖感を持たずに、どんどんやるべきだと思う。

そこに自分の熱い思いをしっかり込めていれば、その歌の良さも、演奏するプレイヤーのその歌に捧げる心もきっと伝わり、聞く人の心にすごく響いてくれるだろう。

 

世の中には、時が変わってもずっと語り継がれていく、音楽がある。

その音楽たちをこれからも後世に残していくためには、演奏し続けることが大事なのだ。

だから、怖がらず、後世に残したいと思う音楽を演奏し続けていこうではないか。