2015
08.16
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Perfume Geniusの変だけどステキなスレスレ・ニューウエーブ・ワールド

ARTIST, MUSIC, VIDEO

赤いルージュが決め手、キュートなお化粧男子、マイク・ハドレアスのソロユニット、Perfume Genius 

 

完全な女性には程遠く、また女装を目指しているわけではないのに、お化粧をすると不思議ととっても似合ってしまう男性がいます。
例えばデヴィッド・ボウイ、クラウス・ノミ、マーク・アーモンド、他色々。
男性がお化粧をするのは非日常の世界であり、吸血鬼のような退廃的な美しや、妖怪のような孤独感があります(勿論、似合っていれば、の話ですが)。

 

そんな不思議な魅力を感じさせるのがPerfume Genius。マイク・ハドレアス(Mike Hadreas)がアメリカを中心に活動するソロユニットです。

 

一歩間違えば可哀想な人になるスレスレアイテムをお洒落に着こなす
Perfume Geniusの、音楽は勿論のこと、気になってしまうのがファッションです。
これは着方を間違ったら頭おかしい人でしょ、というようなアイテムを全体的にうまくまとめて着こなしているセンスは本当にステキです。
例えば、金のラメラメのタンクトップに体育の先生のような白いパンタロンだったり、黄金のローラースケートだったり、吉本新喜劇の借金取りみたいな肩パッドのガッツリ入ったスーツだったり(しかも足元がピンヒール)。
それに七三分け、というか九一分け、位の「ぴちーっ」と撫で付けた髪型、赤い口紅です。これが不思議と絵になっていて、そのうちVOGUEあたりに出てくるのではないか、という不思議なお洒落感が漂っています。

 

それで一番肝心な音楽はどうなのか


音楽のテイストは、ひとことでいえばニューウエーブ、と言っていいのではないでしょうか。曲によって差はありますが、エレクトロサウンドを多用しているようです。しかしながら軽くなりすぎることがなく、メロディアスで重厚感のある音作りをしています。
昨年発表された3作目のアルバム、「Too Bright」にはPortisheadのエイドリアン・ユトリー(Adian Utley)も参加したとのことです。
本人はゲイであり、またクローン病を抱えているというバックグラウンドもあり、歌詞にはその葛藤が込められたものが多いようです。
おそらく曲作りはピアノを弾きながら行っているのではないかと思われますが、ピアノの音を前面に押し出した曲は特に感傷的で美しいものとなっています。

 

【動画】[Perfume Genius – ‘Queen’ (Official Video)]

 

 

「Too Bright(明るすぎる)」=明るすぎるのも何だかついていけない、そんなあなたに

 

既にライブイベントなどで2回の来日を果たしているPerfume Geniusですが、まだまだ、これからが楽しみなアーティストです。
個性的なビジュアルの面だけから言っても、露出が増えればもっと人気が出るのではないでしょうか。
アルバムのタイトル「Too Bright(明るすぎる)」=「底抜けに明るいものって、何かついていけない…」という感覚、分かるわ~、という方、音楽好きには結構多いのではないかと思います。

 

ファッション、音作り、全て王道から少しずれたところで、ひたすら我が道を行くPerfume Geniusは、そんな人にぴったりなアーティストなのではないかと思います。

 

【関連情報】

オフィシャルサイト

http://perfumegenius.net/album