2015
08.31
MOKSHA Reality is a fake 2015 EP

フランスにもいた! グランジ世代を刺激するバンド”MOKSHA”

ARTIST, INTERVIEW, MUSIC, VIDEO

日本ではロックといえば米国と英国からの情報が多く、当然来日公演を行なうアーティストやリスナーが耳にする音楽も米国産や英国産が圧倒的に多いのが現状だ。
フランスはそもそも芸術家にとっては聖地であるにもかかわらず、音楽、特にロックに関してはピンと来ない人も多いのではないだろうか?

だが、どこの国に於いてもアンダーグラウンドの世界ではロッカーたちが凌ぎを削っている。今回紹介するフランスを拠点に活動するバンド”MOKSHA”もそのひとつだ。

 

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彼らのサウンドは自らが発言しているように「ニルヴァーナ」や「フー・ファイターズ」から影響を受けたものと判断出来るが、フランスでもこれだけパワフルなバンドが存在しているということが驚異である。世界は広い…。

 

【動画】 MOKSHA Remedy (New)

 

もう数年前、自身がレーベルを立ち上げた直後、最初に彼らからアプローチして来たときは正直驚いた。いきなり「日本でツアーがしたい!」とバンドの中心人物のThin(シン)がコンタクトを取って来たのである。そのことも含めて、今回改めてThinに取材してみた。

 

フランスにもロックはある

 

●Thinとやりとりするのは久しぶりだけど、現在のメンバーは当時と変わっていないよね?改めてMOKSHAを初めて知ることになる日本の音楽ファンにメンバー紹介を頼むよ。

 

Thin : OK! 私はMOKSHAのVO & GでソングライターのThin。1978年パリ(フランス)生まれ。Bass & バックボーカルがLina(リナ) 、1980年ジュネーブ(スイス)生まれ。DrummerのDas(ダス)は1979年パリ(フランス)生まれ。この3人がMOKSHAです。日本の皆さん、はじめまして!

 

●MOKSHAの音楽的ルーツはどこから来てるのかを聞きたいんだけど。

 

Thin : 私たちの音楽のルーツは私が最初にロックに目覚めた90年代、特にパンクロック、グランジ、を体険したときから始まっている。ニルヴァーナ、シルヴァーチェアー、フー・ファイターズのようなこれらのバンドは、エネルギーと私が探していたシンプルさを持っていた。それと同時に私はKorn、、セパルトゥラのようないくつかのメタルバンドの影響も受けたよ。ベースのRinaは彼女が好きなものは何でもするのが大好きで、別の意味で「好きなもの」を持っていないんだ(笑)。

 

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例えばスノーボードに乗りながらNOFX、バッド・レリジョン、オフスプリングなどのパンク・ロックを聴くというようなタイプだよ。ドラマーのDasは、トゥールとドリーム・シアターのような多くのインダストリアルなロックに影響されながら成長してきた感じだね。

 

【動画】 MOKSHA Black Box (LIVE @ La Boule Noire)

 

インターネットを上手く利用しているフランスのアーティスト

 

●ところで、日本ではフランスの音楽シーンに関しては殆ど情報が入って来ないんだ。フランス人のロックバンドと聞いても日本人にはピンと来ないし、シーンがあることさえ知らない人が殆どだと思う。ここで、現在のフランスの音楽シーンの状況を教えて欲しい。

 

Thin : フランスでは電子音楽が有名で、我々はDaft PunkとJusticeを誇りに思っている。ただ、私たちはロックミュージックの再生ボタンを押す方法がいかに親密かさえわからないデヴィッド・ゲッタのような何人かのフランスの有名なDJたちは嫌いでね(笑)。
私たちは、フランス語で歌い、いくつかのバンドや観客を引きつけることができる。しかし、フランスでは良いものをたくさん持っているロックバンドの大多数が主流であるラジオやテレビなどへのアクセスが出来ない状態にあるんだ。そのため、彼らは主にインターネットをメインに使用している。インターネットの良いところは、人生を突っ走っているような環境の場合だろうと望むことをしても全く問題ないところで、その望むものを行うにも完全に無料だということだよ。

 

●それは日本も同じだね。特に米国のアーティストから聞かれるのは「日本ではラジオで宣伝出来ないのか?」と。米国ではジャンルごとに専門のラジオ局が多数存在していて、インディーのアーティストにも非常に開かれているけど、Thinの言うように日本もテレビやラジオは殆どがメジャーなアーティストに占有されている。だからインディーアーティストは、インターネット上で宣伝してライブショーに客を集めることが主流になっている。ちなみに東京では約100近いライブを行なうクラブが存在するけど、フランス(パリ)ではどのくらいのクラブが存在しているの?

 

Thin : パリでは小さなサイズや大きな会場を含め30くらい、大きな郊外でも数百人規模のクラブを見つけることは出来るよ。

 

Moksha  @ La Boule Noire, Paris | 10.11.2014

 

欧州に広がっていた日本のカルチャー

 

●日本の場合、ロックに関しては米国と英国のものが主流なんだけど、フランスもやはり同じ?

 

Thin : そうだね、一般的に言えばロックの母国語は英語だし。ただ、インターネットの普及で物事は少し変化している。今、私たちは異なる文化に私たちの心を開き、他の国々からの本当に良質なロックを耳にすることができるしね。例えば、日本のロックバンドでは”ミッシェル・ガン・エレファント”のようなね。

 

●”ミッシェル・ガン・エレファント”がフランスでも知られているというのは驚いたね。君たちは日本でライブツアーをやりたいと言っていたけど、グローバルなアプローチは、フランスでの音楽活動に限界を感じているということ?

 

Thin : いや、そういうわけじゃないんだ(笑)。日本をツアーしたいと思ったのは確かだけど、私たちは子供の頃から日本の子供たちと同じように「任天堂」のゲームや「マンガ」を詰め込んで育ったんだ。だから、基本的に日本の文化が好きなんだ。それが主な理由だよ(笑)。それに、我々は想像以上にインターネットのおかげでお互いの距離は接近していると思うし、何よりも音楽は私たちが共有できる普遍的な言語だと思っているからね。そう思わないか?

 

●まったくそのとおりだね。それと今回話しを聞いて、意外にも日本の文化は米国よりフランスなどの欧州に多く流れているという気がしたよ。フランス、侮れないな。

 

【動画】 MOKSHA Take this smile (Uncensored)

 

 

MOKSHA Reality is a fake 2015 EP

 

【関連情報】

MOKSHA オフィシャルサイト
http://www.moksha.fr/