2015
09.18
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予定調和に魅力はない

ARTIST, BLOG, MUSIC, VIDEO

今の日本の音楽シーンに興味を失いつつある。

 

それは当時、自身が音楽をプレイする側で、最終的に結果として何も残せなかったからだと思っている部分がある。
オムニバスCDなどではサポートで参加したバンドの音源を残せたりはしたが、ただそれだけだ。もちろん、現在と当時ではまったくシーンの環境が違っていたし、インターネットや携帯電話もなかった時代だ。今考えるとよくもまあ活動出来ていたものだと改めて思う。

 

そう考えると今のアーティストは本当に恵まれていると思う。嫉妬?それすらも感じないほど現在のシーンには関心を失ってしまっている。

 

「ロックはもっとドロドロしていて毒(危険な雰囲気)が感じられないものはロックじゃない!」と本気で思っていた。

 

予定調和のアンコールや新興宗教のような観客の同調アクションにはハッキリ言って反吐が出る思いだ。観客と一体化した楽しい空間、気持ちが悪くなるくらいのポジティブさやネガティブさの押し売りにはうんざりする。

 

当時のライブハウスは今のように気軽に足を踏み入れられる場所ではなかった。

 

入口も会場内も常に危うい雰囲気が漂っていた…。ある種の得体の知れない緊張感。

 

アーティストが客に喧嘩を売る、客もアーティストに唾を吐く、アーティストはその日の気分が悪いと演奏を中断し引っ込んでしまう。

 

だから、そんな思いをさせてくれるようなアーティストじゃないと認めたくない自分がいる。もちろん、これはロックに限った単なる個人的な思いの話しで、本質的な部分では音楽はプレイヤーもオーディエンスも楽しまなくてはいけないと思っている。まあ、個人的には、当時そういうことが楽しかったのだが…。

 

山口富士夫というアーティストがいた。

 

「山口冨士夫/皆殺しのバラード」予告篇

 

「村八分」と聞けばロックファンなら名前くらいは聞いたことがあるだろう。彼らに影響をうけたバンドマンを数多く知っているし、実際彼とバンド活動を共にした人間も知っている。

 

“日本のローリングストーンズ”という彼らにしてみれば迷惑な代名詞も付いてしまった伝説のバンドだったが、何度かソロとして活動する彼のライブは体験したことがある。ああいったライブを体験してしまうといただけない…。他のライブに足を運ぶのが難しくなる。

 

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(image : amazon)

 

開演前からライブハウスの会場内はある種、異様な空気感が漂っていた。今、あの空気感を体験するのはおそらく難しいだろう。

 

あの空気感…。

 

ああいったライブが味わえる場があるなら教えて欲しいものである。