2015
09.23
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ドラマー列伝 “BEATにまかせろ” (前編)

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バンドの要、ボトムを支えるのはリズム隊である。

一番地味で目立たない存在のベースとドラムが実はバンドにとっての生命線でもあり、裏を返せばそのリズム隊がしっかりしていないバンドはいくらヴォーカルに華があろうがギターが上手かろうがバンドの実力や魅力は半減すると言っても過言ではない。

長年、音楽に携わって来た身としてそのあたりは痛感して来た。

今回はそんなリズム隊の中で、最も表に出難いがバンドにとっての屋台骨、ドラマーにスポットを当ててみよう。

 

ハードロックドラマー御三家

 

1970年代、ハードロック隆盛の頃に活動していたバンドの中には数々の名ドラマー達が凌ぎを削っていた。その奇行から変人と謳われていたTHE WHOのキース・ムーンをはじめ、クリームのジンジャー・ベイカー、BB&Aのカーマイン・アピスなど。そして、70年代、一際目立っていたドラマー御三家がいた。まず、なんと言ってもこの人、ハードロック・ドラマーとして圧倒的な知名度で当時知らない人はいなかったコージー・パウエル。活動としては”レインボー”や”ホワイトスネイク”が有名だが、とにかく渡り鳥的気質の持ち主で、ひとつのバンドに落ち着くということがなかったドラマーである。かといってセッションドラマーというイメージはまったくなかったから不思議だ。1998年、イギリスの高速道路で自ら運転する車で事故死するという報を聞いた時は正直信じられない思いだった。享年50歳。

 

Cozy Powell-Drums Solo
https://youtu.be/wJJ45i7H6Eg

 

同じくレッド・ツエッペリンのボンゾことジョン・ボーナム。まず、彼のドラミングをリスペクトするドラマーのなんと多いことか!そして、そのシンプルなラディックの3点セットから繰り出されるドラミングのパワーと3点セットとは思えない多彩なフィルインの数々は当時のドラマーの中では群を抜いていた。1980年、多量の飲酒による肺水腫により32歳でこの世を去った。息子であるジェイソン・ボーナムが父の意志を継ぐ形で現在ロック・ドラマーとして活躍している。

 

John Bonham Moby Dick

 

ハードロックドラマー御三家の中で唯一現在も第一線で活動しているのがこのディープ・パープルのボトムを支え続けたイアン・ペイスだ。先記した二人のような決してパワードラマーではないのだが、その繊細なテクニックと滑らかなフィルインに於いて二人とはまた違ったセンスを持ったドラマーであることは間違いない。

 

Ian Paice: Drum Solo – 1993

 

次世代のテクニシャンドラマーたち

 

1970年代に活躍したハードロックドラマーたちの意志を継承しつつ、自らの個性とテクニックで抜群の知名度を上げてきたドラマーたち。それこそ上げたらキリがないくらい存在する。ここで紹介するラッシュの二ール・パート。

 

Neil Peart Drum Solo – Rush Live in Frankfurt

 

サイモン・フィリップス、テリー・ボジオなど、超絶なテクニックを駆使して活躍するドラマーは数多い。例えばこの元ドリーム・シアターのマーク・ポートノイなどもその一人だ。

 

Mike Portnoy – INDIFFERENT – Adrenaline Mob

 

 

後編ではハードロックのテクニックを重視したドラマーだけではなく、類まれなグルーヴ感を兼ね備えた様々なジャンルのドラマーたちを紹介したいと思う。