2015
09.26
Tattoo Drummer

ドラマー列伝”BEATにまかせろ” (国内編)

BLOG, MUSIC, VIDEO

国内に目を向けてみよう。

 

当然国内にも素晴らしいドラマーたちはたくさんいる。今回紹介するのはあくまでロックというジャンルを元に構成しているので、ここで上げていない全てのドラマーたちに敬意を表したいと思う。
例えば、Jazz、フュージョン界では山下達郎氏のツアーメンバーとして、スタジオミュージシャンとしても有名だった故青山純氏や則竹裕之、そうる透、大御所村上”ポンタ”秀一氏などなど、上げだしたらキリがない。彼らはもちろん国内だけではなく海外の一流ドラマーたちと肩を並べることが可能な腕を持っているということも知っておいてもらいたい。

 

樋口宗孝

さて、まず国内ドラマーでトップに紹介したいのは何といってもこの人だろう。日本が世界に誇るHM/HRの先駆的存在”LOUDNESS”の初代ドラマー樋口宗孝氏だ。49歳でガンに倒れこの世を去ってしまったのは悔やまれるが、この人が残した功績は大きい。LOUDNESSが世界的に知られるバンドになった影には彼のドラミングは必要不可欠だったと思う。

 

彼のドラミングの特徴として、非常にわかりやすいドラムだということ。基本的にはタイトで重厚なビート、タイプ的にはコージー・パウエルのドラムパターンに似ている。初心者が耳にしてもわかりやすいリズムパターンなのだが、その裏には卓越したテクニックを持っているということが特徴でもあり、証明でもあるのだ。ドラムソロ以外では難しいことが出来る上での敢えてシンプルなビートを前面に出し、ドラマーとしての役割に徹しているあたりはさすがとしか言いようがない。若い頃というのはテクニックに溺れがちになるし、それがまた楽器を始めるきっかけでもある。だが、最終的に楽器というものはテクニックだけではない。

 

樋口宗孝 DRUMS SOLO(1986)

 

湊雅史

80年代に起こった日本のHM/HRブームの中でも一線を画していたのがこの”DEAD END”だ。サウンドはハードだが、詩の世界観は独特でHM/HRとはちょっと距離を置いた雰囲気のバンドだった。当時のドラマーだった湊雅史のドラミングはまさに”バカテク”というくらい凄かったし、変拍子に至ってもこれでもか!というくらいの超絶テクニックを披露している。彼のドラミングは聴いていて気持ちが良くなるのである。

 

DEAD END – Hyper Desire (1989)

 

ジョニー吉長

これだけ上手いドラマーなのだが、実はドラムを叩き始めたのは以外と遅く、当初はヴォーカリストだったというから驚きだ。ドラムは自己流で覚えたらしいが、果たして自己流で覚えたドラマーがここまでのグルーヴ感を出せるのか?と、少々信じ難いことではある。盟友でもあるチャーとルイズルイス加部とのトリオ、ジョニー・ルイス&チャーからピンククラウドまでの流れは永遠だ。そのチャーの息子JESSE(Vo&G)とジョニー吉長の息子で幼馴染の金子ノブアキ(Ds)が”RIZE”で一緒にバンドを組んだのも自然の成り行きだろうか。2012年6月、肺炎のため死去。63歳だった。

 

Drive Me Nuts – PINK CLOUD

 

 

”めんたいビート”系ドラマー

福岡が生んだドラマー達。 浦田賢一(ex.サンハウス、ショットガン)、梶浦雅裕(exザ・モッズ) 、川嶋一秀(シーナ&ロケッツ)、池畑潤二(ルースターズ)。文字通り”めんたいビート”を支えて来たドラマーたちだ。他にも元ARBのKEITH や元アナーキーの小林高夫など、ビートの達人たちは当時たくさんいて、個人的に彼らのドラミングは教材だったような気がする。

 

HAKATA BEAT CLUB ~オープニング~

 

中村達也

個人的には恐らく現在日本最強のドラマー、中村達也氏。残念ながらブランキー時代は生で観れなかったのだが、フリクションのライブで彼のドラミングを体感した筆者が思った一言はまさに「怪物!」であった。一見荒削りのようにも見えるのだが、ビートは的確で正確、そしてパワーもある。末恐ろしいドラマーである!

 

FRICTION – LIVE映像