2015
09.28
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【LIVE】カラスは真っ白 夏色に染まって由比ヶ浜へ

ARTIST, LIVE

今若手バンドにおける“ケンカセッション”が楽しめるとすればカラスは真っ白かもしれない。2015年8月24日、由比ヶ浜はOTODAMA SEA STUDIOでも圧倒的な存在感を見せつけていた。

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JBのリズムに乗って登場したいわゆるインドア系の“カラスは真っ白楽器隊”は、由比ヶ浜ビーチに少々違和感を持たせながらも陽気に登場。後からスイカ模様の爽やかなワンピースを身にまとったヤギヌマ(Vo.&Gt)が登場する頃には、 “夏の真っ昼間”を攻略し尽くしたNew mini Album内「The xxx」による炸裂ビートでほぼアウェイのギャラリーを圧倒していた。

 

「平日の真っ昼間からありがとう!」

 

会場のムードを一挙に引き受けたかのようにシミズ(Gt.)が挨拶をするも、ギャラリーとの距離を縮めるべく比較的早い段階で“夏バテ気味のコール&レスポンス”に入った。

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「砂浜で…」

「スイカ割りー!」

 

タレント性を求められるMCは芸術性とほぼ対極にある能力であるにもかかわらず、カラスは真っ白はそれを潔く受け入れ十分噛み砕いて実践に至っているように思う。

その甲斐もあってキラーチューン「fake!fake!」の鋭利なイントロからカラス仕様のビートがギャラリーの身体にしっかりと刻まれ、実に気持ちの良いクラップが生まれる。タイヘイ(Dr.)が立ちドラムで後ろからブラッキーなテンションをアピール。それにしても、彼のドラムを叩く幸せな表情は何モノにも変え難い。

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「どうしたの?スイカみたいなやつ。」

「私、中身が夏っぽくないから外見だけでも…と思って。」

 

シミズがヤギヌマの衣装の話題に触れた。鋭利なサウンドとは対照的なソフトトークが好感触だ。そしてヤギヌマなりのさりげない気遣いや自由なファッションもカラスは真っ白のライヴの見所でもある。彼女の世界観を豊かな音楽的才能達で料理することで成り立つバンド、カラスは真っ白。ここでもヤギヌマの哲学的感性が相当重要性の高いものであると感じ取れる。

 

息をするように始まったオチ・ザ・ファンクの腰にくるベースソロに競うかのごとく乗り出すシミズの男気溢れるギターソロ。このハイパーファンクなバッキングにウィスーパーというよりはアンニュイで且つ意思の深さ際立つクリアヴォイスのヤギヌマ・ラップが絡まって新感覚…『9番目の「?」』だ。日本人若手バンドには珍しいヌメリ感のあるグルーヴに独特のセカイ感が会場を取り巻いている。そして3人の楽器隊によるソロ合戦に至るは踊るギャラリーから次々と歓声が沸き起こった。

 

「じれったいの〜じれったいの〜」

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このギャップがカラスは真っ白の“ツボ”でしょう!

「革命前夜」のサビに合わせてオチが面白おかしくレクチャーするのは、今日のために作られた“盆踊り風のカラスダンス”の振り付けだ。ヤギヌマの“聖”な存在を守るように楽器隊はエンタメ部門においてもチームプレイ化されているようだ。これだけ深く掘り下げている彼らの音楽をどうして上質なまま広く親しんでもらえるのか…。それは彼のライヴを見てよくわかった。自らリスナーへ歩み寄って手をつなぎに来るカラスは真っ白のならではの総合的な“プロ志向”がファンへの愛と同じだけ“音楽を愛する人々への愛”を感じようとしているからに他ならない。

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盛り上がる中でのラストは「HIMITSUスパーク」。思い思いにステップを踏みながら完全にウェルカム状態なギャラリーに乗り出しハードギター、立ち上がるタイヘイ。無意識に沸き起こる手拍子にオチのベースソロが応える。最後に哀愁をも誘うような泣きのギターソロを終えて、見事にキマった。

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OTODAMA SEA STUDIOといえば今年11年目、ベテラン勢も頻繁に登場することで知られたライヴハウス型・海の家だ。今年は藤巻亮太、佐藤竹善、HY、押尾コータローや門松敏生なども参加するこの場において、平日の昼間・ほぼアウェイのギャラリーを“自分達の音楽”というツールで“繋がった”といえる状況をつくることができるバンドはそうそういるものでもない。そういった意味でも11月にクアトロで行われる“カラスは真っ白ワンマンライヴ”には期待が高まるばかりである。

 

 

【セットリスト】

  1. The xxx
  2. アセトアルデッドヒート
  3. fake!fake!
  4. MC
  5. 9番目の「?」
  6. 革命前夜
  7. HIMITSUスパーク

 

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【リリース情報】

TITLE:ヒアリズム

ARTIST:カラスは真っ白

DATE:9.02.2015

PRICE:¥1,800 +tax

SPACE SHOWER MUSIC/CULTIVATE INC.

《収録曲》

01.ヒズムリアリズム

02.night musium

03.The xxx

04.RADIPHONE

05.せいじゃくのこうしん

06.フミンショータイム

07.ニュークリアライザー

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レコ発ツアー”きこえるゼログラビティ” &  東京ワンマンライヴ決定!

詳細は カラスは真っ白 Official Web

http://acrowiswhite.com/