2015
09.29
615Szmp2NrL

ドラマー列伝”BEATにまかせろ” (後編)

BLOG, MUSIC, VIDEO

ハードロックの延長になってしまうが、やはり現代のハードロック・ドラマーと言えばこの人だろう。普段は目立たないドラマーを、表舞台どころかコンサートの見所のひとつとしてドラムソロを確立させたのはこの人が初めてかもしれない。ここまで来ると最早サーカスである。

 

Tommy Lee 360 Degree Drum Solo

 

昨今、このトミー・リーはDJパフォーマンスなどを自ら行っており、ソロアルバムもモトリー・クルーとはまた違った毛色に仕上がっているのだが、そのDJプレイにもドラマーとしてのセンスが光っている。

 

同じくHip HopのDJプレイに生のドラミングサウンドを融合させて活かしているのが、このブリンク182などの活動でも知られるトラヴィス・バーカーだろう。Hip Hopはやはりグルーヴ感が肝なのだが、そこに打ち込みのサウンドではなく生のドラムを取り入れたあたりは、彼のプロデューサーとしてのセンスの賜物だと思っている。

 

Can A Drummer Get Some (Remix)

 

他にも素晴らしいドラマーは山ほどいる。

例えば、80年代に一世を風靡したポリスのスチュワート・コープランド。ポリスの変則的なビートは彼の難解なドラミングの技から生み出されている。彼のシンバルワークは卓越したものだと思う。

 

The Police – Synchronicity II 2008 Live Video HD

 

そして、女性ドラマーの中で筆者が最もリスペクトしているシンディー・ブラックマン。レニー・クラヴィッツのサポートドラマーとして激しいロックビートを刻みながらも、ソロとしてはJazzドラマーとして繊細なビートを奏でている。非常に器用なドラマーだと思う。

 

Cindy Blackman Santana – Vic Firth Signature Stick Product Spotlight

 

黒人特有のグルーヴ感を出せるドラマーの代表はなんといってもスティーブ・ジョーダンだろう。全てのジャンルに於いてオールラウンダーな彼独特のドラミングは、当然様々なジャンルのアーティストからオファーが来るのも当然のことだ。

 

Steve Jordan drum solo w/ John Mayer at Verizon Center 2.20.10

 

 

様々なドラマーを紹介して来たが、やはり究極はこの人しかいまい。ミックやキース、ロニーがフロントでじゃれ合い、自由気ままにプレイ出来ているのは全てこの人のボトムがあってこそのことなのである。

ドラマーはテクニックが全てではない。テクニックだけならチャーリーより近所の高校生ドラマーの方が上手かったりするだろう。しかし、バンド全体を見渡し、如何にフロントのメンバーたちを気持ちよくプレイさせられることが出来るか。これには長い年月をかけて得た経験と知識が必要不可欠なのだ。

 

Charlie Watts / Jumpin’ Jack Flash