2015
10.06
リサイズ14_LOV_1440

Someday’s Gone初メディア&初インタビュー「“メロディ至上主義”っていう、宇都宮がそういう町」

ARTIST, INTERVIEW

 

SNSが身近にあるから探そうとさえすれば音楽の出会いは無限に広がっている。結成間もないSomeday’s Goneの音源が熱狂的にシーンで歓迎されつつあるのもある意味必然的な現象だ。それをムーブメントにするのかどうかは天の気流の流れによるものであって、健康に良い音には体が喜ぶようにできている。

これらグッドミュージックの製造元であるSomeday’s Gone(我々は“サムゴー”と呼んでいる)2人のエネルギーは無駄に走り回る幼児並みに漲っていた。そして遂に前代未聞のエキサイティングなインタビューはついに『問題化』するという事態に陥った。だから…申し訳ない!その答えはライヴ会場でご本人に直接確かめてください(これも作戦か!?)。しかしこれをただ「バカヤロウ」と鼻から息を漏らすのか、一種の革命の匂いだと研ぎ澄ませるのか。今、我々は試されているようでならない。

 

Photo / Mami Otsuki

リサイズ17_LOV_1446

 

ニシヤ HPもないっす。結成したのも2ヶ月前くらい。初ライヴが8月。

 

フクダ ライヴが2回か3回くらいしかやってない。

 

ニシヤ このメンバーで飲みに行って「バンドやっちゃいますか!」ってのが5月だったと思います。

 

すごいよく発見しちゃいまいしたねえ。徳川埋蔵金ですね。

 

フクダ 俺たち、石ころだったらヤバい!

 

今日は下調べの知識が全くない!っていう異例の事態ですけれども。

 

ニシヤ なんもないっす!

 

以前いたバンドなどは?

 

ニシヤ 僕INKっていうバンドでエモをやってて。去年のとあるレーベルからCD出させてもらって。こいつ(フクダ)がtactっていうバンドやってて。

 

フクダ メロコアなんですけど。全然違うジャンル。それでも一応去年まで2枚CD出させてもらって、全国ツアー回って…解散しちゃったんですけど。そのふたバンドのメンバーが集まった。あ。僕ドラムです。

 

お名前が?

 

フクダ “ラーキンス”ってCDには書いてあるんですけど、これ親父の名前なんですよ。俺、ハーフなんです。英語しゃべれないから嫌なんですけど。本名が”フクダユウタ”っていうんですよ(笑)。誰にも覚えてもらえないんで、親父の名前を借りちゃった。

 

これまた“アントニー作戦”的な??この名前(ラーキンス)で行くの?

 

この名前でいきます!…あ、でもツイッターが本名だ!

 

ニシヤ Someday’s Goneのアカウントは“ヘンリー”だからね。

 

フクダ Someday’s Goneのアカウントは全員違うじゃん!もう設定があやふや!

 

ニシヤ 俺たちブレまくってるって!

 

事故的に掘り心をくすぐる、ね。「え?ドラム何人いるの?」って(笑)。

 

フクダ 確かに(笑)!

リサイズ5_LOV_1387

ニシヤ 本当にキャラ設定が決まってなくて。「外人設定をいつまでやるのか!」とか。ツィッターをカタカナ入力するのが本当にしんどい!どっかのタイミングで日本人だってバラさないと!

 

あ!それ”外人設定”だったんですね。”宇宙人設定”だと思っていましたよ。(マンウィズの)エレクトリックレディランド的な…。

 

フクダ あー!実はノッけたところはある(笑)!

 

ニシヤ なんかやっといたほうが、ね(笑)!実は俺、( ① )のヴォーカルオーディションに自分のバンド(INK)のPV送ったら通っちゃって「スタジオ来てください!」って言われて、一緒にスタジオ入っちゃいました。落ちましたけど(笑)!

 

フクダ 俺らバンド始まる前で「決まったらどうしてくれんの?」って、メッチャ焦りましたけどね!

 

ニシヤ 一緒に持ってっちゃう(笑)。一緒に売れちゃうから。

 

フクダ あ!コレ(天狗)のニオイした!やめたほうがいい!

 

ニシヤ ( ② )に曲書きたい(笑)!

 

フクダ おいおい、使えないよ!これ全部!

 

ニシヤ アイドルには曲書きたいっすね。

 

ライヴも楽しいんだろうなあ!MCはどなたがとってるんですか?

 

ニシヤ MCは僕とギターの奴(キクチ)ですね。面白いですねー。えーさん(キクチ)が“生まれたて”のようなMCをするんですよ。「はじめまして、サムデイズゴーンです」。それをひたすらイジる!

 

フクダ オフマイクでみんないじりまくる。前はマイク通ってないから聞こえる人は笑ってる。

 

今は活動拠点が宇都宮が主ですけど、今後どの辺で展開される予定ですか?

 

ニシヤ 大阪とか、行きますねー。

 

フクダ サブカル系なイベントとか。

 

ニシヤ 今回のCDを通販してくれているのがHOLIDAY RECORDSっていう通販なんですけど、そのオーナーが大阪で、たぶん紹介してくれているんだと思います。

 

HOLIDAY RECORDSは私も好きですよ。オーナーさん、音楽がだいっすきじゃないですか?

 

ニシヤ そうなんすよ!愛がありますよね。ただただ愛をぶつけてくる。やっぱり本当に好きなところが信用できる!

リサイズ1_LOV_1362

CDや音についても伺いたいですね。なんとギターが3人でベースなし。楽曲はどなたが?

 

ニシヤ 楽曲はギターがオケを作って、僕がメロ乗っけて歌詞を乗っけてっていうのが主ですね。あとは僕が作ったりもするんですけど、結局ベースがいなくて、シンセベースとストリングスを同期しながら流しているんですけど、そのマニュピレートをギターのション(サトウ)が引き受けているんで、結局ションを介して曲が出来上がる感じですね。ションが実は天才で!シンセとギターとマニュピレートもしてる。俺とINKをやってきて信頼関係も100%ある状態で立ち上げたんですけど、まさかこんなに才能あるやつだとは思ってなくて!落ち込みましたね(笑)。

 

俺たちが引き出してあげちゃった!

 

ニシヤ そう。是非次回は(サトウを)連れて行きます!

 

いやいや、ライヴに行きますよ。行かなきゃダメでしょう。ところで詞は英詞ですよね。あえて英詞であえて日本語訛りの発音で、という感覚は?

 

ニシヤ やっぱ洋楽が好きなんすよね。洋楽でアウトプットってなかなかできなくて。ずっとハイスタンダード聴いてきて、ハイスタからのハイスタ(笑)。

 

フクダ なんならKen Yokoyamaになりたい。

 

あえての日本語訛りって…あえて世界を意識しているからとか?

 

ニシヤ そうですね。ゆくゆくは。

 

フクダ だめだ!俺たちは「( ③ )に住みたい」とか言っちゃいけない!

 

ニシヤ ダメだって、それは(笑)!

 

意識しているんですか?

 

ニシヤ 日本の“インディ界隈”ってあるじゃないですか。それもSomeday’s Goneやり始めてから聴いたんですよね。引き合いに出されることが増えてきて。Yogee New Wavesとかnever young beachとか。

 

フクダ あと一番言われるのが同世代。だから意識しなくちゃいけないなあ、と。

 

今年のインディはシティポップが湧きましたけども、Someday’s Goneはポップでも“シティ”ではないですよね。ロックの泥臭さもあるし情緒的でもある。

 

フクダ 俺ら、シティ出身じゃあないからな(笑)。

 

ニシヤ それはあります。宇都宮の土地柄みたいなのも色濃く受け継いでいますよね。“メロディ至上主義”っていう、宇都宮がそういう町なんですよ。先輩んバンドでカレンダーズっているんですけど、みんなメロディ至上主義なんですよ。僕らはそんな中で宇都宮の“HELLO DOLLY”っていうライヴハウスがあって。親子でやってる小さいライヴなんですけど、そこで作られているシーンがメロディ至上主義。みんなメロディの良さを追求しているバンドが多くて、この4人のフィルターとおしてグッドメロディをやりたい!っと思って。そう思った時にこのCDが出来上がったんです。…キマった?

 

フクダ うん。かっこいいこと言った。

 

ニシヤ すごく狭いし、ボロい。町はバンド自体が寂れちゃったんですけど、僕は毎週のようにそこにいる。

 

メロディの原点は“HELLO DOLLY”と“ハイスタ”。

 

フクダ 二大拠点だね。

 

ニシヤ 親しみやすいっていうか。日本人が英語を歌っている様が僕は好きだったんでしょうね、きっと。

 

リサイズ23_LOV_1456

制覇したい国は?

 

ニシヤ 俺、Beirutがすごい好きで…対バンなんて無理かな!

 

フクダ The All-American Rejectsのアルバム『kids in the Street』の1曲目が「Someday’s Gone」だったんです。それでこのバンド名になった!…俺逹バンド名3回くらい変えて…。

 

ニシヤ そこは伏せときましょうって!

 

確かサンボマスターが、昔候補に上がったバンド名のTシャツ作っていましたけどね。

 

ニシヤ へー!おれらもじゃあ“酔えあ”Tシャツ作るか!

 

フクダ あ、言っちゃった。

 

ヨエア?…カタカナ?

 

フクダ “よ”が漢字で“えあ”がひらがな。この辺(宇都宮)の言葉で「酔え!」って意味なんですけど、それを英語表記したらかわいいって。

 

ニシヤ 小文字で“yoeya” めっちゃかわいい!って。

 

なんですけど“生まれたて(キクチ/えーさん)”が「いや…ちょっと格好つけようよ!」って本気で嫌がっちゃって。Tシャツ作ろうとしてたのに(笑)!

 

我々のように宇都宮を勘違いしている人にはそれもよかったのかも。

 

ニシヤ こんな感じでいいんですかね…できないんですよね。ライヴでもシレッと始めるのが結構苦手。

 

フクダ もともとのバンドがメロコアとエモだから…。どっちも感情むき出しでやっていたんで、同期で同じクリックで流れている中でって難しい。一方でシレッとした“格好良さ”にも惹かれてたり…難しいところです(笑)。

 

ニシヤ でも俺、シレッとはできないよ!ダメなんですよ。つまんなくて、ライヴが。1975って、ライヴはシレッとやっているように見えて、実際はめっちゃ熱かったりするじゃないですか!「なんで日本のバンドってみんなシレッとやってるの?」って。俺はシレッとは歌えない。

 

家に籠って音楽を追求する人々のことじゃないかな。そういう音楽家はあくまでもエンターテイナーじゃないからパフォーマンスをするタイプじゃない人が多い。

 

ニシヤ はーあ!なんか、メチャ納得できた!

 

フクダ 両側のギターはそういうタイプかもね。俺らたまたまベラベラ喋る2人がきたけど、逆だったらお通夜状態だったかもしれないし(笑)。

 

image1

【Someday’s Gone プロフィール】

ニシヤ”William”シュン(Gt.Vo.Syn)

サトウ”Carter”ショウヘイ(Gt.Cho.Syn)

キクチ”Jacob”エイスケ(Gt.Cho)

フクダ”Henry”ユウタ(Dr.Cho)

2015年結成。栃木県宇都宮を活動拠点とするカリフォルニア的4ピースバンド。

グッドメロディを主軸にエモ・インディロックからワールドミュージックまで幅広いジャンルをリスペクトしたサウンドで海賊王を目指す。2015年初のミニアルバム『Someday’s Gone』をリリース。取扱店では品切れを続出させて話題に。

 

 

Someday’s Gone

Twitter : @SomedaysGone_Jp