2015
10.19
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新・旧 フリーアーティスト論

ARTIST, BLOG, MUSIC

あなたは「フリーアーティスト」という言葉を聞いたことがあるだろうか。

知らずとも「フリー」の響きから連想するものとしては
“所属せず個として活動する”
という、どちらかと言えばネガティブなイメージを持たれる方が多いかもしれない。
しかし、アーティストを取り巻く環境が急激に変化している昨今、この言葉の概念や本質をしっかりと捉えることは音楽活動をする上で、あるいは音楽業界に携わる場合にも大きな気付きを与えてくれるものになってきている。

 

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(image : iStock)

 

―活動の“核”となる気付き―

例えば、友人が音楽活動を始めて、周りの風潮に合わせて何となくメジャーデビューを目指しているとする。あなたは友人から相談を持ち掛けられる。「これでいいのだろうか?」と。もちろんそうした方向性はアーティスト自身、バンド自身の技術や色、考え方などに依るのが当然であるので、どの道を選ぼうとも正しい・間違っているということはない。重要なのは、この本質を飲み込めているかどうか。それによって、あなたが助言できる内容も変わってくる。ましてやあなた自身が活動しているならばなおさらだ。アーティスト活動を実際にしている人や関わっている人にとって、この問題はその活動の根を強く深くするために、とても重要なものなのだ。今回は「フリーアーティスト」という概念の変化とともに、その本質に迫る。

 

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(image : iStock)

 

―旧型と新型―

一つの区切りは、IT技術の革命的な発展によってもたらされた。
今この瞬間にも常に進化を続けるIT技術は、アーティストの在り方にさえ大きく影響するようになっている。
音楽業界にITの波が押し寄せる以前に「個として活動する」ということが意味していたのは、CDを自費で制作し流通させたり、店舗で販売してもらったりする形でプロモーションを行うことが主流であった。これが「旧型のフリーアーティスト
である。当時は活動やプロモーションにかかる費用面、使用するツールの機能性、効率の問題などにおいて組織でないとできないことが多く、フリーとなるメリットは少なかった。こうした状況にITの登場が目覚ましい変化をもたらす。冒頭に「音楽業界にITの波が押し寄せる」と述べたが、正確には目まぐるしく発展したIT技術の可能性に気付いた一部の音楽業界人が積極的に取り入れ始めたと言うべきだろう。かつて組織でないとできなかったことがほぼ無料でアーティスト自身が構築できるようになり、音楽の届け方は確実に変革の時を迎えている。ここにこそ、“所属せず個として活動する”ことの本質があり、今までにはなかったアーティスト像を私たちに提示してくれる、まさに「新型のフリーアーティスト」時代到来の印が表れているのだ。

 

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(image : iStock)

 

今回は音楽を志す人を取り巻く環境の変化に焦点を当てたが、新たな「フリーアーティスト」の本質を捉えるにはさまざまな角度から見る必要があり、何よりもこうした時代の流れを汲んで自分で考える力が求められる。実際に、いち早く行動を起こしたWEBプロモーター・八百谷ゆうき氏率いるプロジェクトチームはすでに大きな実績をつくり、海外からも注目を集めるアーティストが育っている。今後も記事として取り上げていくであろう「フリーアーティスト」の今後の動きに、ぜひご注目頂きたい。