2016
02.23

新世代のディーバ!- グライムス『アート・エンジェルズ』

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ディーバをいくつか名前を挙げてみる。イギリスならケイト・ブッシュ、ドイツならニーナ・ハーゲンでしょうか。どの女性ボーカリストも独自の世界観を持っています。カナダ出身のグライムスは彼女たちに近づいているような気がしてならない。しかも、彼女たちとは違う入口から。

 

ディーバ(Diva)の語源には「神がかり的な」という意味が含まれている。人間を超えた存在だということ。声だけではない。唯一無二です。立ちふるまいも含めて、この現実世界で誰ひとりとして追従する者はいません。リスペクトが限界です。

 

グライムスの入口を確かめてみた。

 

Grimes – REALiTi

 

 

2015年。アルバム『アート・エンジェルズ』発売前に発表されたミュージックビデオだ。曲としてはポップスの域を出ないと思われても仕方がないのかもしれない。実際、グライムスはメジャーなポップスと言ってもいい、マライヤ・キャリーやビヨンセに影響を受けたことを公言しているくらいだから。音楽のジャンルやカテゴリーに囚われてないのがグライムス。

 

Grimes – Kill V. Maim

 

同じく『アート・エンジェルズ』に収録。曲調はそれほど変わっていません。ただ映像はパンク・ロックやゴシック系の印象を受けているようだ。マリリン・マンソン好きでもあるグライムスの一面が出ている。リスナーの期待に応えるような作品をつらないのがグライムス。

 

Grimes – Full Performance (Live on KEXP)

 

動画はスタジオ・ライブ。グライムスはいわゆる宅録から音楽シーンに登場した経歴を持つ。メインに使用しているキーボードはローランド社のJUNO-Gだ。販売完了になったものですが決して高価な機材ではない。利点は持ち運びが楽な軽量…それぐらいのキーボードです。ライブは2012年の演奏ですが、イギリスの超名門レーベルである「4AD」から『ヴィジョンズ』を発売し、各音楽メディアが注目した年でした。宅録少女、グライムス。

 

Grimes – Flesh without Blood/Life in the Vivid Dream

 

再び、『アート・エンジェルズ』に収録されている曲。聴けば前の3つとは別時のようだ。一体どのスタイルが本当の姿なのか分かりません。これまでのディーバと呼ばれる女性ボーカリストとくらべると、アクの強さは控えめで、強烈な印象を残しません。それでも音が耳に残る。映像が目に焼き付いてしまう魅力を取り去ることができない。決まったスタイルがないのもグライムスの特徴。

 

グライムスは変幻自在に音と遊んでいるようだ。

『アート・エンジェルズ』の評価もハッキリと分かれている。すでに次作が気にななるところだが、おそらくまた新たな面を示してくるのだろう。どのような姿を見せてくれるのか、どのようなサウンドを届けてくれるのか、そんなワクワクした気持ちになってしまうのが、新世代のディーバである証拠だと言い切りたい。

 

 

 

 

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