2016
03.21
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3月リリース!プライマル・スクリーム『Chaosmosis(カオスモシス)』

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2016年3月…プライマル・スクリーム(Primal Scream)から新しいアルバムが届けられた。ドキドキとワクワクだ。決してドキドキ=ワクワクではない。プライマル・スクリームはカメレオン・バンドと呼ばれてきた。発表するアルバムが変わっていくからだ。

 

 

Primal Scream – Rocks

 

名盤『スクリーマデリカ(Screamadelica)』でアシッド・ハウスを取り入れた。それ以前のアルバムはガレージ・ロックと呼ばれるものに近い。これだけも大きな変化だった。そして次作は『スクリーマデリカ(Screamadelica)』にも影響を感じられるローリング・ストーンズ風のアルバム『ギヴ・アウト・バット・ドント・ギヴ・アップ(Give out But Don’t Give Up)』だ。このアルバムは音楽評論家たちをガッカリさせた。リスナーの期待も裏切った。それでも大規模なフェスで現在でもヘッドライナーに選ばれる。つくづく不思議なバンドだ。

 

Primal Scream – Come Together at T in the Park 2011

 

2011年。『スクリーマデリカ(Screamadelica)』は発売から20周年を迎えた。プライマル・スクリームは、スクリーマデリカだけのツアーをする。ボビー・ギレスピーは相変わらずカッコイイ。若いころの妖しげな色気はない。良い年齢を重ねた。プライマル・スクリームが時代を経ても、どれだけ失敗作と酷評されるアルバムを出したとしても、生き残っている理由が分かる。ライブが上手い。ボビー・ギレスピーだけではない。プライマル・スクリームだけでしか出せない演奏の上手さがある。

 

「簡単なことを簡単にやれる」。これがジャンルを超えたバンドの基本だ。プライマル・スクリームはそれをステージで体現している。決して、テクニックで魅せるバンドではない。バンドが生きている。グルーヴ感とは、こういうことを言うのだろう。分からなければプライマル・スクリームの曲をコピーすればいい。あの味は出ない。絶対に出せないはずだ。

 

Primal Scream – Country Girl

 

しかし、カメレオン・バンドは困る。忘れた頃に、諦めた頃に、良い曲を出してくる。「カントリー・ガール(Country Girl)」あたりがそうだった。2006年のシングル曲としてヒットする。それまでの迷走がウソのような原点回帰だ。スコットランド出身のバンドとは思えない。まるでアメリカの新人バンドみたいなサウンドだ。やってくれる。だから、追いかけるのを止められない。困ったバンドだ。

 

Primal Scream – Where The Light Gets In

 

2013年発表した『モア・ライト』はスクリーマデリカのツアー後にしては、あまり売れなかった。新譜の『Chaosmosis(カオスモシス)』はどうなんだろう。アルバム収録曲のMVが出された。「Where The Light Gets In」。まだ、判断は出来かねる。ドキドキとワクワクは聴くまでのお楽しみだ。