2016
04.02
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ミュージシャンも大好き「スターウォーズ」なPVたち

BLOG, VIDEO

「フォースの覚醒」が大ヒット中の映画「スターウォーズ」シリーズ。惜しくも今年度のアカデミー賞受賞は逃したが、その熱狂的な人気は衰えることを知らない。もちろん多数のミュージシャンたちにも愛されており、PVにも登場していたりする。今回はそんな「スターウォーズPV」をいくつか紹介しよう。

 

Deep Zone Project – Neka Silata e s Nas

 

ダース・ヴェイダーやチューバッカ、ヨーダたちが、宇宙船内のようなステージでダンス・コンテストに参加するというPV。全体的にユーモラスなノリで、控え室で身だしなみを整えているストーム・トルーパーに冒頭から笑う。セクシーなお姉さんたちが踊る場面もあるが、印象は薄い。それだけスターウォーズのキャラクターたちのダンスは強烈だ。

 

コンテストなので審査員もいる。ダース・ヴェイダーやヨーダたちが審査され採点されるというのも、なんだかシュールで面白いし、審査員が点数の札を掲げるというアナログな形式なのも楽しい。ダース・ヴェイダーがフォースを使うのはお約束だが、これは審査員が悪いですね。

 

ディープ・ゾーン・プロジェクトはブルガリアのグループ。PVで「THE DARK SIDE」と書かれたTシャツを着用しているのが、中心メンバーのDJディアン・ソロ。この名はもしかしたら、ハン・ソロをもじってつけたのかもしれない。

 

“Weird Al” Yankovic – The Saga Begins

 

「スターウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」が元ネタのPV。“ウィアード・アル”・ヤンコビックがオビ・ワン・ケノービに扮して、アナキンについて歌っている。アミダラ姫やメイス・ウィンドゥらも映るなか、バックでピアノを弾いているのが銀河帝国の皇帝、パルパティーン。皇帝はピアノの腕前も帝国随一のようだ。

 

元曲は、マドンナもカバーしたドン・マクリーンの「アメリカン・パイ」。ヤンコビックはパロディ・ミュージシャンとして有名で、80年代にマイケル・ジャクソンやマドンナのパロディPVで日本でも知られた。当時はメガネにヒゲのおっさんだったはずだが、いつのまにかイケメン好青年ぽくなっていてビックリだ。

 

ちなみにヤンコビックには、キンクスの「Lola」を替え歌にした「Yoda」という曲もある。ルークとヨーダとの出会いを歌っているが、歌詞はわからなくても「ヨヨーヨーヨ、ヨーダ」というサビを聞いているだけで十分に楽しい。

 

DUM – Tired Of Waiting

 

DUM(David Unger Music)というグループの、PVというよりはファンビデオのようなものらしい。「帝国の逆襲」のパロディで、ルークの顔部分にヴォーカルのヒゲ面のおっさんが合成されている。それだけでもかなり妙な味わいなのだが、変な顔のC-3POはじめ、人を食ったようなナンセンスなシーンが次々と繰りだされる。戦闘中にスマホを見てて地面に激突する場面などは、何回見てもバカバカしくておかしい。

 

楽曲は、スターウォーズの世界とも、そのナンセンスなパロディともあまりマッチしなさそうな、マイナー調の80年代AOR風ポップサウンド。ただ曲そのものは決して悪くなく、80年代だったらビルボード100くらいには入っていたかもしれない。

 

Youtubeには、このグループが作った映画パロディのPVが他にもあるので、気になる方は視聴してみては。もちろん音楽は80年代AOR風のオリジナル曲だ。

 

Flying Lotus – R2 Where R U?

 

こちらは前3曲のパロディ風とはうってかわって、サイバー感覚のクールな映像。基盤の配線のようなイメージのなかを、C-3POらしきロボットがあらわれては消えていく。曲のほうはC-3POのセリフとともに、R2-D2の「言葉」がサンプリングされている。

 

この曲は、スターウォーズ公認コンピレーション「Star Wars Headspace」からのもの。フライング・ロータスのほか、ボノボやロイクソップなどエレクトロ・ダンス系のアーティストが、スター・ウォーズの効果音などをサンプリングした曲を提供している。アルバム・プロデュースはリック・ルービン。

 

公式サイトには他の収録曲のPVも公開されているが、あまりスターウォーズを想起させる映像ではないので、ここでの紹介は省く。日本版CDは3月18日に発売。

 

Blondie – The Tide Is High

 

宇宙空間に映るヴォーカルのデボラ・ハリーの姿を見ている、ダース・ヴェイダーらしき人物の後ろ姿。微妙にダース・ヴェイダーとは違うようだが、それでも大抵の人はダース・ヴェイダーだと思うだろう。そして結局、ダース・ヴェイダーではないようなのだが…。

 

延々と映る後ろ姿の静かな佇まいといい、意外と小柄な体型といい、チープなセットもあいまってかなり不思議な印象が残る。後半挿入されるロケットの発射シーンも唐突すぎて、よくわからない。トロピカルな曲調とは裏腹に、けっこうナゾなPVだ。

 

 

スターウォーズはPVだけではなく、歌詞に引用されていたり、前述の企画「Star Wars Headspace」のようにセリフや効果音がサンプリングされている曲も多く見かける。そういえば、昨年発表されたウィルコのアルバムタイトルは「Star Wars」だった。

 

ミュージック・シーンにも多大な影響を与え続けてきた「スターウォーズ」。名セリフ「フォースとともにあれ May the force be with you」をもじって言うならば、「音楽とともにあれ May the music be with you」というところだろうか。