2016
05.30
5D3_5868-2

【Specal talk】jizue、10年を語る4人の”story” -前編

ARTIST, INTERVIEW, VIDEO

今では誰もが認めるであろう “最もライヴで聴きたいインストバンド”であるjizueが、2016年に10年目を迎えた。

これは、瞬きもせず走り続けたjizueメンバーが、初めて自身の足跡を見つめた一時の記録だ。バンドが生まれた瞬間、ジャズにのめり込んだ時代、jizueにとってのブライアン・エプスタインでもあろうbudmusic番下氏との出会い、そして今回再発される注目の1st『Bookshelf』リリース当時のエピソードまでが、人肌のある言葉で交わされている。僕も大好きなjizueー10年を共にした数々の同志やファンの皆さんが、共に音楽と青春を振り返る良い機会になれることを願って、贈りたい。

 

photo / Hayato Kouke

5D3_6056

メンバー/ 山田剛(ベース) / 井上典政(ギター) / 片木希依(ピアノ) /粉川心(ドラム)

 

-jizue結成(片木加入前)-

 

井上 結成は2006年。

 

片木 3人は元々高校の同級生で。

 

井上 小学校からの。

 

片木 お互い存在は知ってたくらいの感じ?

 

山田 みんなサッカースポーツ少年団に入ってたから仲も良かった。粉川とはチームメイトやったし。

 

5D3_6204

 

井上 改めて振り返ると…何があるやろ。

 

片木 (過去の写真を見ながら)いろいろしてるなぁ。

 

井上 結成のキッカケは、俺と剛(山田)が同じ専門学校行ってたんやけど、その授業中。俺その日ベッロッベロの二日酔いで授業受けてたんやけど、いきなり剛が「バンドせえへん?」って言い出した。

 

5D3_5809-2

 

井上 2人とも高校の頃に遊びでバンドはやってたけど、コード?ユニゾン?みたいな感じで何も分からへんかったし、当時好きやったインキュバスのコピーみたいな曲ばっかり量産したな。

 

山田 で、その後すぐに幼馴染のヤスがヴォーカルで入って、3人でスタジオ入りだして。

ちょうどその時に高校の頃から続けてた別のバンドが解散してフリーになった粉川を誘ったって流れかな。

 

粉川 めちゃくちゃストイックやったな。練習中、歯見せる必要ないでしょみたいな。

 

片木 最初からバンド名はjizueやったん?

 

山田 jizue。いろいろバンド名の候補はあったけど。“ウォークマン”とか。

結局決められへんかったし、それぞれの候補名を書いた紙ひこうきを飛ばした。

 

井上 そうそう、練習終わりのスタジオで。

 

片木 それで一番長く飛んだやつにしよう、みたいな。

 

井上 一番長く飛んだのが”jizue”やった。他にもめっちゃ長い名前とかあったな。

 

片木 “jizue”は誰が考えたヤツ?

 

井上 剛。

 

山田 その後、ヴォーカルのヤスが脱退したんやけど、ヴォーカルとピアノのメンバーチェンジを繰り返しつつも名前は変えずにjizueとして活動を続けて。

 

5D3_5876-2

 

片木 その頃に私とシンちゃん(粉川)が共通の友人のベーシストを介して知り合ったんやな。チックコリアとかコピーして。

 

粉川 今思うとひどいコピーやったなあれは。マイルスとか。その頃ちょうどジャズに興味を持ち始めてて、たまたまその時に行ってたスタジオで、あるジャズギターリストに出会ってその人が主催するセッションに行き始めたり。

 

山田 その人は今も俺とノンピー(井上)のお師匠さんでずっとお世話になってて。

 

井上 そう考えるともう10年近くお世話になってるんやな。

 

 

-片木加入-

 

井上 で、いよいよ片木加入と。前メンバーの時のライブも見に来てくれたな。

 

片木 そう、シンちゃんに誘われて。で一回スタジオ入ってみようってなってチックコリアの「スペイン」とか合わせて。その後飲みに行って近所の公園で一緒にバンドやろうってなった。

 

5D3_6150

 

 

片木 あの時はいっつも剛ちゃんの家に行ってみんなで飲んでた気する。

 

井上 飲んでたなぁ。スタジオ終わりで毎日飲んでた。

 

片木  家でずーっと曲作りしたり。とにかく毎日4人で何かしらやってた気する。初めてデモCDを作った頃ってみんな何の仕事してたっけ?

 

井上  もうレコーディングエンジニアの仕事を始めてた。

 

山田 俺は工場。

 

粉川 工場。

 

片木 私はピアノの先生。

 

粉川 あーヤマハか。

 

片木 デモは自分らで通販もしてたよね。

 

粉川 通販はもっぱら僕の作業やった。

 

片木 そうそういつも伝票みたいなのを持ってた。笑

ジャケットも手作りやったし一枚一枚ひたすら自作のハンコ押していくっていう作業をしてたなぁ。みんなでパソコン持ち寄ってCDをコピーしてた。

 

粉川 あれいつやったかな。2008年くらい?

 

山田 そこから徐々に広がり出してホームページにライブのオファーが来たりして。

 

片木 その頃は声掛けてもらえるレーベルの人には会えるだけ会ったかな。ライブの服装の事とか指摘されたりもした。

 

5D3_5791

 

片木 「わかりやすいキャッチャーさが必要」って。今やったらその意味も分かるけど、その頃は例えばどの層のリスナーにどういう音楽を届けたいの?て訊かれても「全員です」って答えてた。

 

粉川 カッコよかったらイケるやろうと。

 

 

-1st Album 『Bookshelf』発売-

 

粉川 RAG(京都の老舗ジャズライブハウス)のインタビューとか受けたなぁ。

【スタジオラグ スペシャルインタビュー】

https://www.studiorag.com/interview/10/09/jizue/index.html

 

片木 (当時のアーティスト写真を見ながら)これを夜中から撮って、そのまま朝方本棚担いで山登ってジャケット写真も撮って。

 

 

-bud musicとの出会い-

 

片木  今のbud musicに出会ったのは2010年かな?

元犬式の三宅洋平さんがゲストのイベントにバンさん(bud music主宰 番下慎一郎 )がjizueを呼んでくれて、そこで私達は「三宅洋平さんとの共演が叶った!」って興奮してたの覚えてる。

そのイベントの後、バンさんが「このままじゃjizueは埋もれちゃうよ」ってレーベルに誘ってくれたんやんな。

 

井上 偉そうに?

 

片木 偉そうに。

 

粉川 あそこのあいつが?(皆が番下氏の方を見る)

 

片木 その時、別のメジャーレーベルからも声かけてもらえてて次の作品をどこから出すか悩んでたんよね。

 

粉川 で、震災(3.11)があってん。それが2011年。

 

片木 そうや。それで色々止まってんな。

いつ復旧するかわからんくらいにストップしてて。で、お互いに顔が見られる距離がいいねってバンさんが言って。

 

粉川  あいつが?

 

井上  偉そうに?

 

山田   あそこのメガネが? (再び皆が番下氏の方を見る)

 

5D3_5941

 

井上 で、bud music入ってまずシングル出したんかな?

 

片木 「まずはワンマンやろう!」ってなって、その時にレーベル移籍も兼ねて会場限定シングルをリリースすることになったんやね。

 

井上 早速新曲を2曲出したってことや。

 

片木 そう。で、jizue初のワンマンライブ!

 

粉川 その時はワンマンなんて演っても人が集まると思わへんかった。

 

井上  いざフタ開けてみたら満員御礼で。

 

山田  憶えてる。その日の打ち上げで寝て起きたら体中にマジックで落書きされてたから。肘に「肘」て書いてた。

 

井上 あ、一回NHKに出てるわ。粉川思いっきり目をつむってる。

 

 

山田  頭振りすぎて帽子吹っ飛んだ。NHKで。

 

 

-2nd Album『novel』発売-

 

 

片木 『novel』を出してから初めて全国ツアーもやって。

 

井上 フェスも出たな。

 

片木 念願の「neutralnation」にも出れた。

http://www.jizue.com/news/616

 

井上 「FUJI ROCK」もこの年決まった。

 

片木 私バンドを始めた時の夢が「FUJI ROCK」に出ることやったん。だから夢すぎてここで一回燃え尽きた。

 

粉川 そうやなぁ。

 

片木 出た後しばらくぼーっとした。やらなあかん事がめっちゃあったのに。

 

5D3_6119

 

片木 (『novel』のアーティスト写真を見ながら)この日さ、前日みんなで飲んでたから二日酔いで顔がパンパンで。

【KYOTODEASOBO 『novel』リリースインタビュー】

http://www.kyotodeasobo.com/music/feature/interview/jizue/

 

井上 そう、前日の飲みが仇になった。

 

片木 この頃はインスト界隈の中でも自分達の存在がどんどん広がってる実感があったね。

 

-3rd Album『journal』発売-

 

 

井上 この頃からもう今の生活の感じかな。ツアーして曲作って。

 

片木 この頃初めての海外ツアーが決まって、モチベーション上がった。

 

5D3_5927

http://www.jizue.com/news/1530

 

片木 カナダはワクワクした。言葉が通じんくても音楽で繋がれるって自信と日本の代表っていう意識もあったし。

 

井上 現地の新聞にも載せてもらったな。

 

片木 載った!両親がめっちゃ喜んでくれたもん。やっぱりメディアの露出があると親戚関係がめっちゃ喜んでくれる。その次の年に中国とインドネシアにも行ったけどどこが印象的やった?

 

山田 やっぱり初めての海外でのライブって事もあったしカナダかな。

 

井上 でもご飯は中国の方が圧倒的やったけど。

 

片木 カナダは食事が合わんくて1ドルピザばっかり食べてたよね。

 

井上 あまりにも米食べたすぎて最終日はバンクーバーの牛角に行ったもんな。

 

粉川 あと1日我慢したら日本で食べれるのに。けどそれが一番美味しかった。

 

5D3_6228

 

山田 カナダから帰って直接横浜の「GREEN ROOM」にも出た。「成田から直接向かう」ていう月9クラスのフレーズ乱用したの覚えてる。

 

片木 改めてこうして振り返ると『Bookshelf』と『novel』までは既に曲ありきでアルバム作れたけど、『journal』と『shiori』は締切が決まってるから、それに間に合うように曲作ろうって感じで追われた感はあったかな。『shiori』出した後は自分達の手応えとは裏腹にライブの動員とか広がった感はあまり無かったかも。

 

山田 確かに意外と手応えなかった。

 

片木 もう一段階上に行けると思っていた感覚があったのにな。でも止まる間も無くどんどん次が迫ってくるみたいな。

 

 

—— そうでしたか。私は『shiori』が一番好きですけどね。

 

井上 やっぱり『shiori』が一番聴きやすいですか?

 

——一時期よりも温度が上がった気がしましたよ。アグレッシヴな中に貫禄や温かみが増して、作品全体を信頼して楽しめました。

 

片木 そして、『story』。

 

次回へ続く

撮影協力/ 湘南Pancakes江ノ島店

 

 

jizue_STORY_H1

【リリース情報】

アルバム:story

アーティスト:jizue

リリース日:2016.05.25

価格:¥2,407(tax out)

 

《収録曲》

  1. prologue
  2. atom
  3. habana
  4. light
  5. city
  6. to me
  7. trot
  8. lost night
  9. old story
  10. epilogue
    【CDボーナストラック】
  11. When you wish upon a star
    【配信ボーナストラック】
  12. 惑青 feat. Shing02

 

 

【リリース情報】

アルバム:Bookshelf

アーティスト:jizue

リリース日:2016.05.25

価格:¥1,852(tax out)

 

《収録曲》

  1. intro
  2. Rain Dog
  3. En
  4. sister
  5. 最後の朝
  6. Island
  7. Tower
  8. SAKURA
  9. home

【ボーナストラック】

  1. SAKURA(Noriyuki Inoue Remix)
  2. home(Noriyuki Inoue Remix)

 

 

jizue 10th Anniversary

New Album「story」Release Tour

06/03(fri) 神戸 cafe Fish!

06/05(sun) 大阪 タワーレコード 梅田NU茶屋町店(インストアライブ)

06/12(sun) 京都 タワーレコード 京都店(インストアライブ)

06/18(sat) 新潟 CLUB RIVERST

06/19(sun) 金沢 puddle/social

06/25(sat) 高松 DIME

06/26(sun) 福岡 ROOMS

07/01(fri) 東京 タワーレコード 渋谷店(インストアライブ)

07/09(sat) 伊那 GRAMHOUSE

07/10(sun) 伊賀 TOAST

07/16(sat) 京都 MUSE

07/17(sun) 名古屋 UPSET

07/18(mon/holiday) 米子

07/30(sat) 滋賀 Mother Lake Jazz Festival 2016

08/07(sun) 結城 奥順

08/27(sat) 東京 UNIT tour finaland more…

 

jizue_2016s

jizue web

www.jizue.com