2016
06.12
Band playing on a stage. Male guitarist, male bassist and female drummer. Shot with strobes and slow shutter speed to create lighting atmosphere and blur effects. Slight motion blur on performers.

【BLOG】1990年代前半に1枚で世界を変えたバンド5組

BLOG, 未分類

ここにあげるのは、いわゆる”1発屋”と呼ばれるバンドやミュージシャンではない。およそ四半世紀前に新しいジャンルをつくってしまった、あるいはマイナーなジャンルをメジャーにしたバンドだ。たった1枚のアルバムで世界を変えた ーもしもこのバンドがいなければ現在の音楽がどのように変化していたのか分からないー そうなるとおのずと超大物ラインナップになるのは必然だが、とにかく今回はそんなアルバムを選んでみた。

 

The Stone Roses – I Wanna Be Adored

マッドチェスター / 『The Stone Roses』(1989)

ストーン・ローゼズはHappy Mondays(ハッピー・マンデーズ)やThe Charlatans(ザ・シャーラタンズ)などのバンドと共に「マッドチェスター」と呼ばれており、その代表格がストーン・ローゼズだった。このムーヴメントの期間は短かったように思う。『マッドチェスター』はマンチェスターをもじった造語だが、これまで英国になかった快楽的な音楽が新鮮だった。『The Stone Roses』はテクノや英国ロックへ多大な石を投げたアルバムだ。

 

 

My Bloody Valentine – Soon

シューゲイザー / 『Loveless』(1991年)

マイ・ブラッディ・ヴァレンタインは前作『Isn’t Anything』(1988年)をさらに追求した。ひとつの音楽レーベル(クリエイション・レコーズ)の財政を窮地に追い込むまで時間を費やした点は、音への異常な執着心を感じる。『Loveless』ノイズや轟音を「美」に結びつけて見せたのは彼らだ。ちなみに、日本ではシューゲイザーが一般的だが、英語表記では Shoegazing や Shoegaze が正確だ。

 

Nirvana – Smells Like Teen Spirit

グランジ / 『Nevermind』(1991)

ニルヴァーナの登場を俯瞰してみるとこうなる。ニューヨーク・パンクがアンダーグラウンドから生まれた。ロンドン・パンクはファッションも含めて Sex Pistols(セックス・ピストルズ)の印象が強い。共通するのはテクニックを捨てたこと。ニルヴァーナを代表とする「グランジ」も演奏技術主義だった時代を壊した。初期衝動に忠実な表現をしていたと言えるかもしれない。

 

Weezer – Buddy Holly

パワー・ポップ / 『Weezer』(1994)

「パワー・ポップ」は決して新しいジャンルではなかった。1970年代には「パワー・ポップ」の元祖である The Who(ザ・フー)が存在し、1980年代前半までは武道館の名が世界へと広まったライブ盤を発表した Cheap Trick(チープトリック)などが売れていた。そしてこの頃のアーティストは未だに健在であるが、その後スターは長い間生まれなかった。そんな停滞した「パワー・ポップ」を再興したのがウィーザーだった。

 

ところで、信じていることがある。必ずどこかに次の音をつくるアーティストが出番を待っているはずだと。そんなバンドやミュージシャンの現れることが待ち遠しい。それは明日かもしれない…そんな期待感を持って今日も過ごす。