2016
06.15
Adult man dancing with the vacuum cleaner at home interior

【BLOG】Let’s インパクト!イイおっさんが一人で”踊ってみた”系PV

BLOG, VIDEO

楽曲に合わせてミュージシャンやダンサーたちが踊るミュージックビデオは、王道のひとつであり特に珍しくはない。好みの曲であれば見ているだけでも楽しいし、振り付けやダンスの素晴らしさに魅了されるものも多いとはいえ、少々ありきたりな感じがあるのも事実。そこで作り手もあれこれと策を弄するわけだが、今回はそんな中でもインパクトが大きい「おっさんが一人で踊っているPV」を紹介する。

 

The Black Keys – Lonely Boy

 

踊るおっさんPVといえば、まずはこれだろう。さしてダンスが上手というわけでもなく、宴会の余興の練習をしているかのようだ。踊っているうちに徐々に調子が出てきているように見えるあたりも、かなり素人っぽい。ウィキペディアによると、この男性はDerrick T Tuggleという人。本人のフェイスブックにはファレル・ウィリアムス「Happy」のPVにも出演しているとあり、我々取材班は早速確かめてみた。

 

Pharrell Williams – Happy (12AM)

 

出てました。20:00ちょうどあたりから。この動画での他の人たちはみんな動き回っているのに、このおっさんだけはずっと同じ場所で踊っている。「Lonely Boy」と同じパターンだ。

 

ちなみにこの動画、Happy (12AM)とあるように、その後1AM、2AM…と続き、全部で24時間ぶんある。かなりクレイジーな企画である。その中には他にもおっさんが一人で踊っているシーンもあるし、ダンス好きなら漫然と見てても楽しめるが、そのあいだ「Happy」が24時間延々と流れるわけで、音は消しておくほうがいいかもしれない。

 

Fatboy Slim – Weapon Of Choice

 

ここで踊っているおっさんは、おっさんというか俳優のクリストファー・ウォーケン。端正で冷酷でちょっと病んでそうな顔立ちで、常に主役を食う存在感でカルトな人気のある名優なのだが、知らない人が見ればやはりおっさんだ。

このPVはけっこう人気が高いようだが、その理由の半分以上は、「あのクリストファー・ウォーケンが踊っている!」という事実そのものにあると思われる。つまり出オチである。だが冒頭、椅子に座って顔を動かす場面から、立ち上がっていきなりポーズを決める導入部を見れば、ウォーケンを知らなくとも映像に引き込まれることは間違いない。

ウォーケンは他の出演作でも意外と踊りを披露しているので、気になる方はチェックだ。

 

Radiohead – Lotus Flower

 

ここで変な動きをしているおっさんは、おっさんというかレディオヘッドのヴォーカルのトム・ヨークなのだが、PVを見るかぎりでは変な動きをしている変なおっさんにしかみえない。てっきりその場の勢いにまかせて即興で動いているのかと思ったら、ウエイン・マクレガーという振付師によるものだそうだ。

この動画がYouTubeで公開されると、ツイッターでは#thomdanceというハッシュタグが出現、トレンド入りをした。そりゃツイートしたくもなるだろう。このPV、前衛芸術としての評価も高いようだが、本稿では「トム・ヨークがヘンな動きをしていて楽しい、おもしろい」というテキトウな感想を述べるにとどめておく。

 

Jungle – Time

 

「Weapon Of Choice」と同様に、椅子でリズムをとるシーンで始まる。見た目はおっさんというかジイさんに近く、のんびりした動きで和ませてくれるのかと思いきや、しなやかで軽やかな身のこなしにあ然。素人の動きではない。後半、体育館のような場所で二人で踊るシーンは特にいい。こんなふうに踊れるおっさんになりたいものだと憧れる。3分半があっという間、もっと見たいと思わせてくれるPVだ。

 

ちょっとだけフレッド・アステアに似てないこともない最初の男性は、おっさんだけのダンスグループのメンバーだそうで、Youtubeにはそのグループの動画もある。だがその動画では本当にただのおっさんで、PVほどのかっこよさはなかった。これが映像の力というものだろうか。

 

Pendulum – Slam

ぽっちゃり系のおっさんが衆人環視のストリートで、ネクタイを頭に巻きつけ上半身裸になって踊りだす。踊るたびに揺れるぶよぶよのお肉。羞恥プレイである。途中で疲れてへばっているあたり、ダンスものとしてはかなり斬新な演出だ。おそらくこのPVで一番の見所だろう。

大体は仕込みだろうが、通りすがりの人の反応も面白い。握手をしていったり、一緒に踊ったり。見物人が水をくれるのも楽しい。それだけに最後のオチは…ちょっとヒドくないか。

 

The Bees – Chicken Payback

 

踊っている男性は、おっさんというには少し若いかもしれないが、現在の若者から見たら十分におっさんといっていい風体だろう。少なくとも平成生まれ以降には存在しない部類の人だ。

 

ダンスを見ているとりまき連中もそれなりにノッている様子なので、そこから次第にギャラリー全員で踊りだす展開かと思いきや、結局最後まで一人だけで踊っている。摩擦で靴から発煙するといったベタすぎる演出や、仲間以外の見物人のノリの悪さなど、見ていて居心地の悪さすら感じてしまうところも含めてかなりよく出来た面白いPVだと思うのだが、しかし…。誰ですかこれ考えた人は。

 

「おっさんが一人で踊っているPV」の紹介はこれでおしまい。これらを見て自分も踊りたくなったという方は、その場面を撮影して「踊ってみた」として動画サイトに投稿してみてはいかがだろうか。場合によってはワールドワイドでけっこうウケるかもしれない。