2016
07.18
Fat sportsman does the splits in the mountains

【BLOG】お久しぶり!数十年ぶりに新作をリリースしたバンド

BLOG

2016年5月、ストーン・ローゼスが21年ぶりの作品を発表した。21年といえば、幼稚園児が立派な社会人となり、初々しい新成人が立派なおっさんになるほどの、長い長い歳月である。その長い間、新作を待ち続けるファンがいるというのもすごいが、このところ長期の休業を経て再結成し新作を発表するバンドが増えている。

 

たとえば「新作出る出る詐欺」で知られたマイ・ブラディ・ヴァレンタインが21年ぶり、ピクシーズはそれを上回る23年ぶり、出そうで出なかったバウハウスはなんと25年ぶりに新作をリリース。25年ぶりというとすなわち四半世紀ぶりである。Veemobでも紹介されたラッシュ(Lush)は20年ぶりなので、まだまだ短いほうだ(いやじゅうぶん長いです)。

 

ではこれ以上のブランクを越えて作品を発表したバンドはいるのだろうか。簡単にまとめてみた(バンド名の後ろの数字は、ブランク後の新作発表年)。

 

28年ぶり

ブラック・フラッグ(2013年)

 

新作発表時のメンバーは、中心人物のグレッグ・ギンと、2代目ヴォーカルのロン・レイズ。ブラック・フラッグといえば、バンドにメタル的要素を持ち込んだヘンリー・ロリンズが有名だが、今回は関わっていない。

 

28年ぶり(参考記録)

ザ・スリッツ(2009年)

ウルトラヴォックス(2012年)

 

スリッツは確かにアルバムのリリースは28年ぶりだが、それに先駆けてシングルを25年ぶりにリリースしている。なのでオリジナル曲発表の間隔としては、25年ぶりとなる。残念なことに、ヴォーカルのアリ・アップは2010年に亡くなってしまった。

 

ウルトラヴォックスは、2012年にミッジ・ユーロ期のメンバーで新作を発表。その際、同メンバーとしては28年ぶりのリリースとアナウンスされた。実際には90年代にキーボードのビリー・カーリーのみで再結成されており、バンドとしては18年ぶりなのだが、この「ビリー・カーリー期」はどうも軽視されやすいようだ。

 

29年ぶり

ヴィサージ(2013年)

 

上記のミッジ・ユーロやビリー・カーリーも在籍していた、ニューロマンティックの元祖。時期的にみて、ウルトラヴォックスの再結成に触発されたのかもしれない。その後も活動を続けていたが、中心人物のスティーヴ・ストレンジが死去。2015年の復帰第2作が遺作となった。

 

30年ぶり

マガジン(2011年)

ニュー・エイジ・ステッパーズ(2012年)

 

とうとう30年というおそるべきネクストレベルに到達してしまった。マガジンは、バリー・アダムソンと2004年に亡くなったジョン・マッギオーク(マクガフ)がいないのがちょっと残念。2人はともに前記ヴィサージにも在籍していた。

 

ニュー・エイジ・ステッパーズには、先述のザ・スリッツのアリ・アップが在籍。すでにレコーディングが済んでいたトラックを元に、アップの死後に発表された。

 

 

34年ぶり

ザ・ストゥージズ(2007年)

 

ストゥージズはイギー・アンド・ザ・ストゥージズ名義でも知られ、フロントのイギー・ポップがけっこう活動しているため、それほどのブランクがあるという印象は少ないかもしれない。その後2013年にもアルバムを発表している。07年の発表がなかったら、40年ぶりになるところだった。惜しいことをした。

 

ギターのロン・アシュトンとドラムのスコット・アシュトンの兄弟は、二人とも亡くなってしまった。

 

 

35年ぶり

ザ・ポップ・グループ(2015年)

 

ポストパンク・ニューウェーヴにおいて、伝説的ともいえる最重要バンド。その衝撃的な音楽性は、同時に1980年前後の時代ならではの音でもあったため、35年という長い時を越えての新作には、期待よりも不安を感じるファンも多かったもよう。

 

 

37年ぶり

デフ・スクール(2015年)

 

日本での知名度は低いかもしれないが、10ccやキンクスとも並ぶ、70年代の英国ねじれポップバンド。2011年に来日したとはいえ、37年という悠久のときを越えてのリリースには、驚かされるばかりだ。

 

 

こうして見ていくと、20年どころか30年超ぶりのバンドもけっこういることに驚く。そして好評価を得ている。今後もどのようなバンドが数十年ぶりのリリースをするかわからない。あきらめずに首を長くして待っていたいものだ。