2016
09.30

考えずにはいられない動物たちのMV

BLOG, VIDEO

猫や犬はもとより、動物はだいたいかわいいもの。たまに人間を襲撃してくる場合などもあるが、それでもやはり癒しを与えてくれる存在であるといえる。そんな動物たちをミュージックビデオに起用する場合、ごく普通に撮るだけで十分に良い作品ができそうなもの。だがそこをあえてハズした、かわいいながらもちょっと奇妙な、なんだかよく分からないMVもある。そういったヘンテコな動物MVをいくつか集めてみた。

 

復讐する鳥たち

Bingo Players ft. Far East Movement – Get Up (Rattle)

公園でおばあちゃんからエサをもらうマガモ。曲に合わせて体を動かすマガモ。ほのぼのとした光景がなにやら不穏分子の集団に代わり、そして…。カモが主役で描写がソフトなためギャグ感覚で見れるが、内容も演出もほとんどホラー映画である。特に廃墟のような場所の階段で、カモたちがトキの声を上げている(ように見える)シーンは、なかなかの凄みを感じる。

微笑ましい癒やしの動物の上位に位置するカモだが、敵と見方を見分ける能力は身に着けているらしい。我々もかわいいだのなんだの言いつつカモ肉を食べたりしているわけで、この映像のような目にあわないよう十分に気をつけたいものだ。

 

ニワトリ声を上げるお姉さん

王蓉 Wang Rong Rollin – 小雞小雞 Chick Chick

MVがどうこうよりも曲がすごい。サビがすごい。ヴォーカルがすごい。いや、曲がすごいと書いたが、曲そのものやアレンジ自体は至極まとも。言葉がわからなくとも、大したことは言ってなさそうだとわかるシンプルな歌詞も、万人に親しみやすい。ポップとエンターテイメントを極めたら突き抜けてしまったというところだろうか。

この曲はPSYの「江南スタイル」に続くという位置づけで欧米でも紹介されたが、個人的にはコチラのほうが破壊力が高い。この歌手の他の曲は、ごく普通にちょっとセクシーなダンス系、R&B系で、若年層を中心にごく普通にうけそうなサウンド。なぜこんな曲が出てきたのか、理解に苦しむばかりだ(賞賛してます)。

 

「完全に一致」

I am un Chien !! – Humanity

2画面分割で、左側にはさまざまな動物たちの映像が映し出されていく。ナショナル・ジオグラフィックのドキュメンタリーのような趣きである。そして右側に映し出される映像は…おばかである。ネットスラングでいうところの「完全に一致」である。1カットは3秒程度の短さだが、2分44秒の間、全部これ。よくまあ考えたものだとあきれるやら、よくまあ考えるだけで終わらせず実際に作ったものだと感心するやら。けっこう見ごたえがあるのも事実だ。

そしてKMFDM風のへヴィな曲調とは全然合っていないところもポイントか。

 

車窓から外を眺める犬まとめ

Julian Lynch – North Line

車の窓から犬が身を乗り出して外を見ている光景を、目にしたことのある方は多いだろう。だがその映像だけでミュージックビデオを作ってしまうとは。斬新なアイデアなのか、低予算というだけなのか、単なる犬好きなのか、少々評価にとまどう。

この映像、犬だけでいえば、カワイイし和むしで言うことなしで、曲もモンド寄りながら明るい雰囲気なのだが、全体的には妙に哀愁が漂っている。住み慣れた家から離れていくかのような、郷愁ともいえる不思議な寂しさ。独特の環境映像になっている。

 

子羊を抱くお兄さん

Nathan K. – Sloppy Love

これもまた、なんというか…。子羊を抱いて歌う、ちょっとナードな感じのお兄さん。ただそれだけ。なんともシュールな絵づらである。なんでまた羊なんか抱いて歌うのか。しかも羊のほうは少し嫌がってるように見えるし。後ろ脚で股のあたりを蹴られているようにも見えるし。羊を下ろしたあと、にやけてしまって口パクするの忘れているし。

Nathan K.について詳しいことはわからない。「Happier Things」という曲のMVではカモメ(かな?)に囲まれており、動物好きな兄ちゃんなのかもしれない。曲のほうは宅録系アコーステイック・ポップの佳品で、もうちょっと売れてもいいかもという気もする。

 

ほかにも犬ものでいえばOK GOの「White Knuckles」が有名だが、面白MV特集でOK GOを紹介するのも芸がなさすぎるのでやめておく。ただやはり見てて楽しいことは確かなので、未見の方はぜひ。