2016
11.01
male homeless sleeping in a street

【BLOG】今夜は寒いのか?だったらこの洋楽を聴いてくれ

BLOG, VIDEO

夏に熱いお茶を飲むように、冬に心寒くなる音楽を楽しんでみてはいかがだろうか。 今回ご紹介したいのは90年代に生まれたジャンル、トリップ・ホップの世界。その中から冬の夜を底冷えさせてくれる作品を厳選していく。 部屋の明かりを落として毛布に温もりを移しつつ耳を傾ければ、きっと荒波を彷徨うように情緒が揺らぐはずだ。パーリィーピーポーなサウンドとは真逆の音数が少ない世界で、しっとりどっぷり自己陶酔してほしい。

 

Portishead

イギリス生まれのPortisheadはトリップ・ホップの先駆者。世界中から大絶賛されたアルバム『Dummy』が発表されてから20年以上経っているけれど、今でも多くの人の心に爪痕を残している。 Portisheadの楽曲の魅力は、緻密に構成された音数の少ないスコアの上をボーカルのベスが物憂げな声で練り歩くところだ。彼女の声は気怠いと評されることもあるけれど、それよりもっと力強い。ウィスパー感漂う声で迫って、憂いて嘆いて儚んでくる。それらが聴き手の心に得体の知れない不安を与えるのだ。 数々の名曲を持つPortisheadだけれど、ここでは『GloryBox』を紹介する。映画のサントラやCMに使われていたから「おや」と思う人もいるはず。

 

MassiveAttack

現在も精力的に活動を続けるMassiveAttack。彼らが91年に発表したアルバム『BlueLines』がトリップ・ホップというジャンルを生んだと言われている。 MassiveAttackが発表したアルバムはどれも音楽好きの心をガッチリ掴んでいるのだけれど、今回紹介したいのは98年発表の『Mezzanine』だ。先に紹介したPortisheadは独特の世界に引きずり込まれる感があるけれど、MassiveAttackの『Mezzanine』に収録されている楽曲はどれも、自ら泥沼に突き進んでいくような感じがある。パワフルだけど気怠く、絶望の中にも光がある。そんな雰囲気のアルバムといえるだろう。ここで紹介する曲は『InertiaCreeps』、煙草を燻らせながら泥沼を進む感覚を味わえるのではないだろうか。

 

処方曲

最後に紹介したいのは、自己陶酔の世界から現実へと引き上げてくれる処方薬的な楽曲『Teardrop』だ。 『Mezzanine』に収録されているこの曲は、アルバムの”陽”の部分だと言えるのではないだろうか。光あるサウンドで現実世界へ「おかえりなさい」だ。