2016
11.21
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【BLOG】ベースが地味なんて誰が言った?

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バンドにおいて、ベースというポジションは微妙な扱いを受ける事が多い。バンドでギターをやっていると「すごーい!!」なんて言われる事が多い。それは、ボーカルもドラムも同じである。しかし、ベースはどうだろう。多くの場合「すごーい!!」の前に、小さな「へぇ」という言葉が添えられる。その「へぇ」には直接言葉になっていないが、ある思いが込められている事が多い。その思いこそ、「ベースって、何か地味じゃね?」である。この言葉を直接投げかけられたベーシストも多いのではないだろうか。しかし、ベースが地味なんていうのは大きな間違いである。今回はその事に気付かせてくれる曲を紹介したいと思う。

 

まず、一曲目はRed Hot Chili Peppersの「Give It Away

 

世界的に最も有名なベーシストの中に確実にランクインすると言っても大袈裟ではない、Red Hot Chili Peppersのベーシスト「フリー」

周りを驚かせるパフォーマンスが注目される事が多いが、何よりも注目されるべきなのは彼のテクニックであり、アレンジ能力である。彼に影響を受けたベーシストは数知れず。

「Give It Away」は、ドラムとギターから始まり、ベースが入ってくるのだが、その瞬間に見事なグルーヴが生まれる。ベースの低音が、このグルーブを牽引しているのを感じられる事だろう。

ベースの音が鳴っていない時にも、そのグルーヴの中心はベースである。

音が鳴っていないのではないのだ。音を出していないだけで、演奏は続いている。しっかりと休符を演奏しているのだ。楽譜上は休符でも、休んでいるのではない。音が鳴っていない時でも、その存在感をしっかりと聴く者に感じさせる事ができる。それも、全てはアレンジ能力と演奏力あってのものである。

 

続いての曲はjaco pastorius の「The Chicken

 

jaco pastoriusが出てくるまでのベースといえば、リズム楽器だと考えられていた。しかし、ジャコの登場によってその考えは見事に変化していった。ジャコが登場する前までのベースと、登場後のベースとでは楽器としての幅が大きく広がったといえる。ベースの秘められていた可能性を見出した人物といってもいいだろう。演奏スタイルもそれまでのベーシストとは大きく違っていた。

残念ながら、晩年のジャコはミュージシャンとしても一人の人間としても、満足できる生活状態ではなかった。早過ぎるその死は、多くの音楽ファンを悲しませた。しかし、彼の功績はとても大きなものだったはずだ。ベースという楽器の可能性と素晴らしさを世に広めた第一人者といってもいいのだから。

「The Chicken」には、彼のベーシストとしての素晴らしさを気付かせてくれる名曲だ。力強く流れるベースラインの上に次々と様々な楽器が音を被せてくる。しかし、それでもベースのうねりは止まらない。その他の音を巻き込みながら、新たな一つの音のうねりを作り出すのだ。

 

最後に紹介する曲はKornの「Got The Life

イントロからブリブリと攻めてくるベースの音が心地よいこのナンバーを聴いて、ベースが地味なんて言えるだろうか?スラップの音が腹にズシリと響く。そして、そのグルーヴに体は自然と動き出す。もはや、ベースはリズム楽器ではない!そう納得させるだけの説得力がベースの音に込められている。

世の中の多くのベーシストが声を大にして伝えたい一曲なのは間違いない!

 

ベースは一見、地味に感じるかもしれない。

しかし紹介した3曲を聴けば、それは大きな間違いであると気付くはずだ。今まで、「ベースって地味じゃね?」そんな風に思っていたならば、今後は少しだけ意識してベースの音を聴いてほしい。そこには、ベーシストの魂が込められているのだ!