2016
12.07
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【BLOG】ジャパンカルチャーに影響を受けた海外バンド6選

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日本の漫画やアニメはいまや世界各国で大人気。日本を代表するポップカルチャー、メインカルチャーといえるだろう。そしてそれら漫画やアニメを通じて日本に親しみ、日本の他の文化にも興味を持ち、日本語を知る。そういった外国人が増えて生きているようだ。そしてその流れはミュージシャンたちにも見ることができる。

今回はそうしたなかから、単なる日本好きではなく、日本からの影響が作品や方向性に如実に現われているバンドたちを紹介する。

 

Anamanaguchi – Pop It (feat. meesh彡☆)

アナグラムかなにかだろうか。分かりそうで分からない不思議な名前のAnamanaguchiは、80年代のゲームミュージックのような音を奏でる「チップチューン」というジャンルに属するバンド。というよりは中田ヤスタカの音楽や日本のポップカルチャーの影響を色濃く感じるバンドといったほうが分かりやすいだろうか。

その影響のほどはMVを見ても、日本語が乱舞するカオスな「Meow」や、おっさんがパラパラを踊っている「Japan Air」などかなり分かりやすい。この「Pop It」のMVもセーラー服や少女マンガ風の大きな目、パステルな色調など、知らずに見ると日本のバンドと錯覚しそうな雰囲気がある。ヴォーカルをとっているmeeshも、後ろについている「彡☆」から想像できるように、日本好きのようだ。

 

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Kero Kero Bonito – Flamingo

意味不明だがなんだか愛嬌のあるバンド名のKero Kero Bonitoは、英国の男2女1の3人組。特筆すべきはヴォーカルのSarah Midori Perryによる日本語ラップのユルさである。日本のヘタウマ系なガーリーサウンドを思わせるが、英語で歌う部分はわりと普通。英国バンドで日本語ラップが入るという珍しさがイロモノっぽくはあるものの、エレクトロポップなサウンドはしっかりしており、今後日本でもう少し売れてもよさそうだ。

今年(2016年)リリースされたアルバムからのMVはかなりマトモな作りだが、今回は動画も歌詞もユルすぎるこちらを紹介したい。

 

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Pudra – DEN-NOCH

Pudraはロシアの4人組ガールズバンド。2016年時点で皆まだ十代なのでティーンズバンドでもある。見た目はどこにでもいそうな女の子バンドなのだが、お聞きのように歌詞はすべて日本語である。それもカタコトではなく、歌だけだと日本のバンドと言っても十分通じるレベルだ。

日本語で歌うようになったきっかけは、いきものがかりの「NARUTO」主題歌をロシアのライヴで聴いてからだとか。ツイッターも日本語で更新されていて、微笑ましくもあり、その本気度に魅了されもする。ネットにアップされている日本でのライヴでは、ロシアの民族衣装のようなものを着ているのだが、もっと普通に等身大の彼女たちを紹介すればいいのでは…とも思った次第。

 

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Porter Robinson – Flicker

「私はちょうど何が」「私はちょうど何が」「うふふ」。萌え系のようでいて無機質で微妙に不気味なサンプリングが強烈な印象を残す。ポーター・ロビンソンはEDM系のアーティストとして知られるが、この曲はそういったジャンルを超えた魅力に満ちた佳品だ。

彼はこの曲からも分かるように日本好きで知られている。曲を作るようになったきっかけは「ダンスダンスレボリューション」。彼のロゴの【=◈︿◈=】も日本の顔文字からヒントを得ている。また日本のアニメ好きが高じて今年2016年には日本の会社とともにアニメを制作し、なんと自ら脚本も書いている。音楽以外の活動にも注目したいアーティストである。

ちなみにこの記事のタイトルは「影響を受けたバンドたち」で、ロビンソンはソロアーティストなわけだが、細かいことはあまり気にしないでほしい。

 

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Rise Of The Northstar – Sound Of Wolves

日本の漫画、それにFuryo文化にも影響を受けていることで知られている、フランスのハードコアバンド。え、Furyoってなにかって? もちろん「不良」のことです。アーティスト写真が学ラン姿だったり、フランスではまったく人気ないはずの野球を思わせる場面がMVに出てきたり。そしてバンド名の由来はもちろん「北斗の拳」だろう。漫画好きといってもオタ系ではなく「スラムダンク」「ROOKIES」「GTO」など、いわゆる昔ながらのジャンプ系、マガジン系が中心のようだ。

MVに必ずついている日本語歌詞は、別にファンが作成したとか日本リリース限定版とかではなく、オリジナルに元からあるもの。音だけ聞くとゴリゴリでハードでかなりコワそうなのだが、この歌詞が一緒だとなんだか愛嬌があるというか、親しみがもててしまう。

 

Whispered – Strike!

MVを観て「あ、カブキロックス!」とか思ったあなたはおそらく私であろう。米オバマ大統領も言及するほどのメタル王国・フィンランドから出現した、一般的にはまあイロモノ的な扱いになるであろうバンドだ。

だが本人たちの姿勢はおそらく真面目そのもの。メロデス曲への和楽器を取り入れ方は、無理がなく自然。MVもメンバーのいでたちさえ許せるなら、あとは普通に渋くてカッコいい。トラディショナルな日本文化をモチーフにした海外モノとしては、かなり完成度高いのではないだろうか。日本のいろいろな和楽器奏者との共演などにも期待したいところだ。

 

これまで日本への関心といえば、どちらかといえばエキゾチックなもの、異質なものに対する興味が中心だった。漢字がクールだからといった理由もあるだろう。だがここで紹介したようなアーティストたちは、いずれもこうした表面的なものではなく、もっと本質的な部分で深く影響を受けていることが伺える。彼らの今後の活躍に期待したい。