2016
12.11
vant

【BLOG】骨太の硬派UKインディーバンド、VANT「目標は世界平和」 

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イングランド北部の元炭鉱産業の中心地ニューカッスル出身のマッティー・ヴァント(VANT)率いるイギリスの正統派ロックインディーバンド、VANT、今年のフジロックで日本デビューを果たしたが、白熱のパフォーマンスで大成功に終わったようだ。

本国グラストンベリーフェスティバルでも大歓迎され、着実に実力を証明しつつあるVANTから目が離せない。

ヴォーカル、ギターのマッティー・ヴァント、ベースのビリー・モリスはロンドンで出会い、共通の友人だったというヘンリー・エッシャムがエクストラギターとしてさらに加わった。ドラマーのスウェーデン人、マーティン・ソデリンはマッティーがイングランド北部の地元で活動中にギグ先で出会い、マッティーが帰国したマーティンにイギリスに来て自分のバンドに参加するようにメールしたところ承諾して移住してきたということだ。

 

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イギリスの音楽シーンは残念ながらオーディション番組から人工的に作り出された同じようなシンガーやグループばかりが主流で、VANTのように自然にバンド結成、大掛かりな宣伝活動もなくただ自分たちの音楽だけで勝負、地道なライブ活動で認識を広げる、というのは逆に新鮮で貴重な存在だ。彼らの率直なメッセージが伝わるDo you know meはライブでも盛り上がる名曲。

 

 

さらにこの若者たちに期待と好感が持てるところは、マッティーが毅然としてこう主張し続けているからでもある。

「僕たちは世界全体としての将来を考えてる、地球の気候の変動、ベジタリアン主義は僕たちにとって本当に重要なことなんだ。またヒッピーが馬鹿な事言ってるって思うかもしれないけど、90パーセントの地球で起こってることは悪影響なことばかりだけど、ミュージシャンたちがあまりそれを取り上げていない。みんなが目を覚まさないといけないんだ。」

彼らの望む理想の世界と、現状の厳しさを描くMVで、ただの気軽なボーイバンドではない気迫が感じられる。

 

 

 

世界情勢に深い関心を示すマッティーは、今回のトランプ大統領当選に関しても厳しいコメントを発表している。「経済状況の悪化や移民問題、テロの恐怖などからみんな自分たちの保身ばかりを考え、世界の全体像を見失っている。そのために事実を無視して都合のいいことばかりを約束する政治家たちや政策に操られ、結果として世界全体が間違った方向に進んでいこうとしている」、と真剣に将来を危惧している。

そんななかVANTはロンドンで抗議デモライブも決行している。今こそみんなが目を覚まして、行動を起こさないといけない、このままではいけない、意思表示をするべきだ、と

いうことである。マッティーのような若者がたちこそが、本当に世界を救うことができるのではないだろうか。混沌とした世界情勢だからこそ、VANTは戦い続けていってくれるだろうし、応援し続けずにはいられない。

 

 

 

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