2016
12.14
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【レポ】スチャダラパー、年末恒例ワンマンで 来春の野音公演発表

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2007年に行われたTHE HELLO WORKSのワンマンからカウントすると、今年で10回目となるスチャダラパーの恵比寿LIQUIDROOM公演。今年は昨年の年末ライヴ「暮れの元気なご挨拶」の流れを汲んだ、「KGGⅡ」(暮れの元気なごあいさツー)として、12月11日に同所で開催された。

開場してからはオープニングDJのSEX山口がJ-POPからヒップホップ、ソウルから歌謡曲などなど幅広くプレイし、カラフルな彩りで会場を温めていく。

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そしてギターのKashifが奏でる某「暮れの元気なCMソング」が流れ、それが次第に某「この木なんの木なCMソング」に繋がっては再び「暮れの元気な曲」に戻るという「コード感似てるけど!」という分かりづらい音ネタでステージの幕が開き、ライヴは“Under the Sun”でスタート。DJのSHINCOとバンド:ザ・コストパフォーマンスはステージ上に設えられた高台の上での演奏となり、立体的で豪華な雰囲気の見栄えを感じるステージとなっていた。

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「この『暮れの元気なご挨拶』シリーズは年末の安否確認だから(Bose)」「去年来て今年来なかった人はこの世から卒業したんじゃないかなって思っちゃうよね(ANI)」という物騒なMCに続いては、今年リリースされたミニアルバム「あにしんぼう」より“ドキメキニシス”、そして“ジャンクリートコングル”を披露しつつ、オリジナルに沿ったビートからバンド・アレンジにビートを転換していくなど、新曲にも新たなカラーをつけ加えていく。

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年末という事もあり、MCは例年通り今年の世相を振り返るような話に進んでいき、SNSの流行について「ライヴも機械的に「いいね」の数で評価される時代になるんじゃない?最悪だよね。」とBoseが言えば、ANIが「Boseは神っててびっくりポンや」という流行語を雑すぎる折り込み方をしながら話を返す。しかしその流れについてサポートMC

のロボ宙は「え?びっくりポン?」と、ロボ宙ワールドを展開。某俳優の引退騒動についても全く知らなかったようで、ロボ宙の浮世離れぶりも年末恒例といった趣。

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ライヴ定番曲“MORE FUN-KEY-WORD”に続く“FUN-KEY4-1”は原曲とは全く違う陽気なラテン・ビートで演奏。途中ではダンス・タイムが挟まれ、Bose/ANI/ロボ宙に加えて、SEX山口も登場。元EAST ENDのバック・ダンサーだったキャリアの片鱗を魅せるブレイキングでANIとダンス・バトルを展開するなど、ライヴにも華を添える。

ライヴが終盤戦に差し掛かり、“今夜はブギー・バック”から今年リリースの“レッツロックオン”という盛り上がりチューンの連携や、同じく今年リリースの“よさGなスキャット”は、元ネタ(?)である“夜明けのスキャット”のリフをマッシュアップ的に混ぜて披露するなど、新曲の魅せ方にもこだわりを感じさせられたこの日のライヴは、“ザ・ベスト”の「いつが最高?」「今が最高!」というコール&レスポンスで幕を閉じた。

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そしてアンコールで登場したSDPは、こちらも恒例となっている春の日比谷野外大音楽堂でのライヴを、2017年は4月15日に行うことを発表。

「古い曲とかもやる?でもそれを投票とかで決めるとイジメみたいになるでしょ。絶対出来ないような曲ばっかり上位に来て(Bose)」

「“ヤングOWOW”(「スチャダラ大作戦」90年リリース)とか(ANI)」

「若くねえっつの!だから投票はダメだけど、何か面白いこと考えます。それまで元気で(Bose)」

とフリを効かせて“再見Adios”、そして“LET IT FLOW AGAIN”で終了……と思いきや、何故か曲の終わりが“SAY YES”に繋がり、SDP&ロボ宙&ザ・コストパフォーマンスが手を繋ぎながら会場に挨拶するという、非常にドラマティックな、しかしどう考えても悪質でクセがスゴすぎる展開でライヴは終了。

2016年を見事にSDP流に切り取っ……た?

取材・文:高木“JET”晋一郎

スチャダラパー オフィシャルHP