2017
02.18
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【BLOG】Nujabesが語り継がれる理由

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Nujabesという天才がこの世から去ってから7年が経とうとしている。私が彼の音楽にハマったのはか2016年とかなり遅かった。

 

なので、ライブにも行ったことも無ければ、新譜にワクワクすることも体験していない。Nujabesの曲を聴きながらなんでこんなにも知るのが遅かったのかとたびたび後悔する。それほどNujabesの音楽は私にとってど真ん中の部類だ。

Nujabesのサウンドには新鮮さを常に感じ、聴くのが楽しくてたまらない。

命日である2月26日は目前まで迫っている。今回は、Nujabesの素晴らしさをあまり聴いたことがない人も含めて伝えていこうと思う。

 


Nujabesの音楽ってなんなのか


Nujabesの見た目は髭面で髪の毛はベリーショート以上の短さでセットされているわけではない。失礼だが、童貞感のあるナードなおっさんっていう感じだ。そこから音楽を想像すると、どちらかとロックなど男臭いものが似合いそうだ。

しかし、実際にはそんな見た目からは想像がつかないほど、繊細で情緒的な音色を奏でる。しかも、ヒップホップのビートとして。

そしてNujabesのサウンドの主体となっているのは、ジャジーヒップホップというジャンルだ。ソウル、R&Bのジャジーな部分を丁寧に抽出し、ヒップホップと融合させてNujabesの世界観を作り出す。

もともと、ヒップホップはソウル、R&B、ジャズなどのブラックミュージックの気持ちいい部分をループさせ、リズムに合わせて言葉を吐くところから始まった。

そう考えると、Nujabesの出すジャジーヒップホップは、ヒップホップの根源的なサウンドに近いといえる。

ただし、唯一違うのは情緒さを求めているところだ。Nujabesの作ったビートを聴いていると、彼の世界観や情景が思い浮かんでくる。より感覚的な部分に特化しているのがNujabesのサウンドの特徴と言えるだろう。なので、ヒップホップのビートとしてももちろんだが、インストとしても相当なクオリティーの高さを誇っている。

 


Nujabesの作品をとにかく感じて欲しい


 

今度は実際にNujabesの音楽を聞いて欲しい。そして、ぜひとも彼の伝えたかった世界観を感じ取って欲しい。

そこで私がオススメする曲は『reflection eternal』

 

 

この曲の注目すべきは質素なサウンドだ。聴いててハッキリと感じるのはドラムとピアノの旋律。そして要所で別の音が入るだけなのに、恐ろしいほどの表現力をがある。リラックス感があるのに、心が少しざわつく不思議な世界感だ。

さらに、繰り返される男性ボーカルの声には、孤独感があり一人の時間に聴くと気持ちよく耳の中に入ってくる。

そして、ほとんど同じ音の繰り返しなのだが、曲が終わればまた最初から聴き直したくなるような中毒性も含んでおり、まさにタイトルにある通り『eternal(=永遠)』という言葉がピタリと当てはまる名曲だ。

インストの曲なので、数ある曲の中でも、Nujabesの世界観を味わいたいのなら、まずこの曲を聴いてみて欲しい。

 


Luv(sic.)シリーズは時が経っても名曲


 

Nujabesの楽曲の中で最も無視できない名曲中の名曲はLuv(sic.)シリーズだ。何よりも特徴は、パートが6までわかれているということ。

そして実際に聴いてみるとタイトルは同じなのに、表現からなにまで全く別物。それぞれに違ったテーマがあり、それにそって曲が進んでいく。

今までこんな曲があっただろうか。アンサーソングなどはたくさんあるがこれは違う。個々がそれぞれ、出会いから別れ、再生と違うテーマの曲であるだけではなく、Luv(sic.)シリーズを最初から続けて聴いていくと一つの物語が描かれている。曲というよりも物語としてぜひ感じ取って欲しい。

まさに名作とはこういったもののことを指すんだろうなと改めて感じさせる作品だ。

 

 

そして、こういった名作は世界でも高く評価されており、世界中にファンがいる。だからこそ、この世から去ったあとも、しっかりと受け継がれ、まったく廃れることがないのだろう。

 


没後も追悼ライブが何年も行われる存在


 

こうやって今でもNujabesの名前を聞くのは、作品が素晴らしいことはもちろんだが、没後も定期的に追悼ライブが行われてきたからだろう。Nujabesの人気は日本だけではなく、世界中でも同様だ。いや、むしろ世界の方が多いのかも知れない。YouTubeなどで動画を覗いてみるとコメント欄には英語が並んでいる。さらにそれは現在も増え続けている。

世界がとりことなってしまうほどNujabesの音楽、そして本人が魅力的だということだ。

そんな、私もNujabesの作品を耳にしてとりこになってしまった一人だ。しかし、Nujabesの人としての姿や生の音を聴けないことが残念で仕方がない。

そのかわりに、Luv(sic.)シリーズでもお馴染みであるShing02は追悼ライブという形で今でも受け継いでくれている。おかげで、また私のように、ふと耳にしてとりこになっていく人が今でもあとを絶たないのだろう。

たとえNujabesがこの世の中からいなくなったとしても、作品が今なお生き続けている理由だと思う。Nujabesはそれほど愛される存在なのだ。

 


 

後記に寄せて


 

私は、ふとみたNujabesのロゴが気になって、彼の音楽を聴き始めた。この記事は、Nujabesを知っている人や気になっている人に向けても書いている。なので、これをキッカケにNujabesの作品に触れてくれたのならスゴく嬉しい。Nujabesの作品を次へバトンタッチ出来たような気がする。

別にこの記事がキッカケでハマらなくてもいい。多分タイミングが合わなかったのだろう。ただ、Nujabesのような音楽も存在するということだけは覚えといていただきたい。

そして、時が経ってふと思い出した時、また聴いてみて欲しい。前とは違った聴こえ方をするかもしれない。

私の願いは、どんな形であれNujabesの作品に触れて欲しいということだ。

 

文 / 海金寛喜