2017
04.15
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【INTERVIEW】taffy『NYCTOPHILIA』日本盤リリース!iris単独インタビュー

INTERVIEW, LIVE, NEWS, RELEASE

taffyが4月12日に待望のニューアルバム『NYCTOPHILIA』をリリースした。このニュースをどれほど渇望していたことか。

日本盤はCDでのリリースだが、今作も相変わらずの日本語訳抜き である。taffyの楽曲はリリック抜きではまず語れないと言われる中で、折角のCDにtaffyの大きな魅力を知るためのガイドはどこにも用意されないということか。…しかしどうやらそうでもないらしい。そもそも“taffy”とは、irisの脳内で起こる世界そのものであり、”taffy”という一種の哲学ともいえる。だとすれば、むしろガイド自体がirisの脳内外、作品が本質とかけ離れた代物になってしまうのではなかろうか。

今回の記事はirisに単独でメールインタビューを行ったものだ。これを読み終わった時、taffyの音楽を聴く上では 音楽を頭で分析する方法がいかに不毛なスキルであることにあなたは気づいてしまうのかもしれない。そう、irisの澄んだ五次元感覚より生まれるtaffyの楽曲群に限っては、可能な限り無防備な状態で聴き入れた方が美味しくいただけるようなのだ。太古の昔、僕ら人間は言葉を使って会話をしなかった、とイメージするようにね。

 

インタビュー / 田中 サユカ

アートワーク / iris ( taffy)

Nyctophilia_album

——『Darkle』以来のリリースですね。イギリスメディアでは「The return of taffy」と歓迎されていたようですが、我々も随分と待ち望んでいました。まずはリリース、おめでとうございます。

前作『Darkle』の日本リリースはtaffyのイメージを象徴するような作品でしたが、今回もタイトルは『NYCTOPHILIA』と「愛」はさらに暗がりに深く掘り下げていった印象ですが、今作はどういったコンセプトのもとに制作されましたか?

 

iris どうもありがとうございます。無事アルバムリリースを迎えました。

基本taffyのアルバム作りはいつもコンセプトやテーマを設けてないのですが…今回NYCTOPHILIA も無いと言えば無いです 笑。でも初めてアルバム用の曲を数曲試みてみました。アルバムを通して聴いた時にちょっとしたエッセンスになればと。ベースレスの曲なんかも1曲あるんですが、通して聴いているとあまり気付かない?感じもします。

 

——「dd」はtaffyの新たな表題曲にもなり得るインパクトを持っていますが、この曲はどのように作られましたか?

 

iris ちょっと速めの曲作ろかな?ということ以外全く何も意識していなかったです 笑。でも、歌詞がこれまた暗くて、、と言うか、歌詞が全て気持ちが落ちていく、沈むとか、寂しい、悲しいなどの単語を並べただけで出来ているんです。ddも”down deep”の頭文字ですし。あの音と曲調にこの内容という意味ではtaffyの通常運転ではないかと…笑。

 

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——シャーラタンズとは2016年の来日公演でも共演されて、今回はカバー曲「Come Home Baby」を再録されています。taffyにとってシャーラタンズ、特にティムはどのような存在ですか?彼(ティム)とのエピソードもあれば聞かせてください。

 

iris taffyにとってのシャーラタンズ…彼等は我々の音を理解してくれた、そしてそれを見出してくれました。

ティムは本当に暖かくてピースフルという印象です。物腰も柔らかくて、笑顔で。それなのにレジェンドというギャップもまた彼の素敵さが増します。そんな彼に見つけてもらえたtaffyは本当にラッキーです。

ライブを一緒にした時の1番の思い出は、大阪のライブ後にリンゴをかじりながら「taffy~!!」と言って楽屋から出て来た事。あの光景は映像に収めて何度も繰り返し見たかったなー。最高に可愛らしい大人ティムです。

 

——今年もティムの推薦でKendal Callingへの出演が決まりましたね。リリース後はまた世界中を飛び回ることになりそうですが、特に気になる地域は?

 

iris 毎回行く全ての地域が気になります。気にならない場所なんて一つもないです!今回フェスという事での Kendal Callingは注目されていますが、、個人的には日差しと虫の状況がとても気になります 笑。ホントに。でも強いて言うなら、マンチェスターでしょうか?マンチェスターはイギリスの人でも音楽をやっているなら一度はやってみたいと思う場所であるみたいで、以前共演した他の街のバンドにどうやってマンチェスターに出ることになったの?と聞かれた程です。イギリスのバンドでもマンチェスターでライブするのが夢、みたいに思っている人が多いですね。そんなマンチェスターでのライブが出来る事に感謝です。

 

——前作は急遽日本リリースが決まりましたが、今回も日本でもリリースが急遽決定されたのですか?

 

iris 急と言えば急かな?実は当初日本でのリリースはない予定でした。でも、日本でも新しいアルバム待ち遠しい!とか、楽しみ!日本発売はあるのかな?などの声がTwitterとかを通して届いてこれは日本でもリリースした方が…という経由に。そこでイギリスからcdを送ってもらう事になり逆輸入という形でリリースが決まりました。なので、今回もやっぱり急遽の決定でしたね(笑)。

 

——実際に『Darkle』を日本でもリリースされてみて、どういった手応えがありましたか?

 

iris それは…正直良く分からないです。リリースやライブなど我々はとにかく仕上がったものをアウトプットして行くだけなのでその他の反応は受け取ってくれた側に委ねています。

 

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——taffyの曲といえば、まずは詩世界が好きなファンが多いそうですね。しかしリリースされる日本盤には今回も一切の和訳がありません。それはどういった狙いがありますか?

 

iris やはり元々が英詞だから日本語にするとニュアンスや言葉、言い回しも変わってきてしまうのでそれはちょっとイメージが微妙に違うなと感じます。近い感じの和訳もありなのかもですが一つ一つの単語や文章の雰囲気をそのまま大切にする方を選んだ結果でしょうか。

 

——また、taffyといえばサウンドやリズムにも強い個性が際立っています。今回も良い意味で何にも汚染されていない、正真正銘の“100%taffyの音”に仕上がっている印象を受けましたが、あらゆる地域のシーンやスタイルとステージ上ですれ違うtaffyメンバーが気になる音楽的手法などをあえてあげるならどういったもの(あるいは感覚、人などでも)ですか?

 

iris 何のジャンルと呼ばれようが、カテゴライズされようが、taffyはtaffyの音というのを私は肌感覚で分かっているのでそれがtaffyという音になっているんだと思います。イギリスでも初めは音の感じを伝える為にも比較になるバンド名を上げて紹介されていましたが、今ではもはや”taffyはtaffyというジャンルのサウンドである”とメディアに書かれる事を誇りに思っています。

もちろん世界中のどこでどの音と巡り合っても素晴らしいと感動、共感はしますが、やはりそう思える音楽は独自の世界観がありますね。

 

——しかしながら「taffy」として作品を拝聴した時、本作『NYCTOPHILIA』はリズムとベースラインが特にチャレンジングな印象を受けました。

 

iris ドラムは何時もより少しこーしたい あーしたいとイメージを細かく伝えたかもしれないですが、基本まずはどの楽器も私からの大まかなイメージを各自が自由に表現したものです。そこから整えたり、変更したり。そして今作からは新しいメンバーのベースなのでまた前作とは違うグルーヴをチャレンジングと感じられた要素なのかもしれませんね。

 

——イギリスではLP、アメリカではデジタル、日本ではCDとリリース形態をエリアによって変えていますね。日本でCDリリースを選択された理由は?

 

iris それぞれの国へ行っていて需要を感じた分類でしょうか?出来るのであればどこも全てを出せたらいいのですが場所、時代に合わせるのもまた新しいチャレンジかなと。

 

——irisさんは、実際に音楽をどのデバイスで楽しむことが多いですか?

 

iris 私はやはりiPhoneからが多いですかね。iPhoneから各スピーカーへと。みんなも知る限りではiPhoneからです 笑。

 

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——ここからは哲学的なお話になるかもしれません。irisさんとは以前「愛」と「死」について深いお話をしていただきましたね。作品を聴きながら深く感銘を受けました。そして今回もまた深い暗闇に鳴る「愛」なるものを感覚で受け取れたことに感激しています。また、taffyの歌でいつも印象的な「today」というフレーズは「to die」とかけているように聞こえて、更にその「真理」を突き詰められた印象を受けました。「愛」と「死」は表裏一体であるかのような…。この作品を通してどのような思いが込められているのですか?

 

iris 笑!”to die”と歌っているんですよー!あの曲(Luminous Ride)は私のお葬式をイメージして作った曲です。「死ぬ為に出逢ったあの幸せ達」という様な内容です。

今日はいつでも終わるから、という想いが常にあるので無意識にtodayとい単語を使ってしまっているのかもです。todayは呆気なくて儚いです。その繰り返しが日々を作り私を作る。愛が無くなると私は生気を失い死に近づく、愛があると死が遠のく。というシンプルな構造です。

それがなんであれ何に対しても愛情を持てないのであれば人は死んでいるのと同じ感覚だと空想します。

お仕事、家族、友達、、食べ物、風景、何でもいい。それらに対して好きという感情、楽しいと思える感覚は愛だと思う。そんな愛の切なさと儚さをいつも歌っているのかもしれません。

 

——taffyの皆さんは今後益々国内での活躍が期待されるところですが、最後に今後の予定を聞かせてください。

 

iris 今後は国内のライブが都内で幾つかあり、その後はじめての札幌にライブに行きます。その後7月下旬にKendal Callingをファイナルにした全英ツアーを回る予定です。

 

 


taffy  ライブ情報


4月28日(金)東京渋谷CLUB乙

6月25日(日)東京下北沢CLUB251

7月7日(金)北海道札幌Spiritual Lounge

7月20日 London “The Shacklewell Arms”

7月22日 Manchester “Jimmy’s”

7月23日 Leeds “Brudnell Social Club”

7月24日 Bethesda Wales “Neuadd Ogwen”

7月26日 Brighton “The Hope & Ruin”

7月29日 Kendal Calling(Tim Peaks Diner)