2017
05.21
iStock_000068594751_Medium

Via Lunaの目指す「マスロックとジャズの融合」とは

ARTIST, BLOG, VIDEO

日本でインストとかポストロックという呼称より、海外ではマス・ロック(Math Rock)と呼ばれることが多いようである。言葉を持たないマスロックバンドの場合、邦楽バンドでも海外に活路を見出すことに成功しているバンドもある。その代表格にToeを挙げても異論を唱える人はいないだろう。

 

そのToeやアメリカのTTNG(This Town Needs a Gun)の影響が随所に反映されながらも「マスロックとジャズの融合を目指す」と自ら公言するバンドが、今回紹介させていただく、カンザスシティを拠点に活動するVia Lunaである。

 

 

構成はギター二本にドラムとベース。アルペジオの上にハットを走らせ、リスナーをふわふわさせておいてからの轟音、という現在のポストロック勢の定石に忠実なサウンドはたいていの音楽好きにとって好印象だろう。Via Lunaの結成が2013年であることを考えるとおそらくまだかなり若いメンバーを中心に結成されているようである。

 

若さゆえにか、自ら標榜するとした目標の一部「ジャズ」の部分がまだあまり見えてこないのが若干残念ではあるものの、サウンドにも空間系や歪み系のエフェクターを上手く使い緩急をつけてリスナーを飽きさせることはない。

 

 

現在のリリースは20〜30分程度の5、6曲入りEPを二枚リリースしておりApple Music やGoogle Play Musicで聴くことができ、どちらもコンパクトな佳作といった印象であるが今後はきっとフルアルバムの作成なんかも視野に入れていると思うが、まだ巷ではほとんど実現していない「マスロックとジャズの融合」をより強く意識して取り組んでくれたら、きっとVia Lunaの名をシーンにもざっくりつき刺すことができるだろう。大いに期待しております。

 

文 / 沢田シュウ