2017
07.18
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セシル・ドゥ・キンゲ「フリーダム・コーリング」 – 異文化のブレンドから生まれた「自由」の歌 –

ARTIST, BLOG

 自由が呼んでいる

 自由の呼ぶ声が聞こえる

 どこまで続くのか誰も知らない

セシル・ドゥ・キンゲの「フリーダム・コーリング」は、文字通り自由への讃歌で、彼女の音楽そのものを表現している。ブルース、ソウル、ロック、フォーク、レゲエ、カリビアン等、セシルの歌は多彩なルーツ・ミュージックと結びつき、その間を自由自在に行き来する。

 

セシルはフレディ・キングみたいにブルース・ギターを弾くことができるし、トレイシー・チャップマンのように物語を紡ぐことができるし、タジ・マハールにも通じる大らかなグルーヴを生み出すことができる。

こうしたセシルの音楽に対する垣根のないスタンスは、彼女自身がニューヨーク生まれのカメルーン移民の2世で、フランスで長く暮らし、現在はカナダのモントリオールで活動していることと無関係ではないだろう。セシルの人生は常に異文化とのまじわりの中にあり、様々な音楽のエッセンスを浴びるようにして育ったことが、彼女の柔軟な感性を形作ったとも言える。

 

では、セシルが自分のことをどういうミュージシャンだと思っているのかと言うと、「クラシックなリズム&ブルース、フォーク、アフロ・リズムといちゃついている、リアルタイムなブルース・アーティスト」と語っている。最近ではブルースをパワフルに演奏する機会がまた増えているようだが、アルバム『フリーダム・コーリング』をリリースした頃のセシルは、彼女のキャリアのどの時期よりも自由にジャンルの垣根を飛び越えていた気がする。

 きれいなシャツ

 新品の靴

 細身のジーンズに50ドルの笑顔

 ポケットいっぱいの夢で

 他の人の虚しさを埋めてあげる

 青い空

 暑い1

 広々とした道でストーリーを語るために生きたい

 影は置いていこう

 輝ける日々がすぐそこで待っている

「フリーダム・コーリング」は、こんなにも素敵な歌詞でスタートする。ゆったりとしたグルーヴは風のように清々しく、セシルの心が今も旅人であることが伝わってくる。アルバムにはバラエティーに富んだ歌が12曲収録されているが、すべての歌の核には同じ精神が宿っている。それは何ものにも縛られない「自由」だ。この歌詞の通りだ。青空が広がり、太陽が燦々と降り注いでいる。大地を横切る道の先には未来がある。つまり、僕らがやるべきことはひとつ。自分の影を置いて、未来への一歩を踏み出すことなのだ。

 

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【リリース情報】

アルバム:『フリーダム・コーリング』(Freedom Calling
アーティスト:セシル・ドゥ・キンゲ(Cécile Doo-Kingué
価格:2,381円+税
ライナーノーツ:宮井 章裕
歌詞対訳:佐藤 幸恵

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