2017
07.31
FEELFLIP NEW A PHOTO LOGOあり

【INTERVIEW】FEELFLIP前代未聞レコーディング&ツアーインタビュー

ARTIST, INTERVIEW, NEWS, RELEASE

 

“スカオティック”と言う独自ジャンルを掲げ、7弦ベース(を擁する)バンドとしても知られるFEELFLIP(読み:ヒールフリップ)も、メジャーという大海に飛び込んで約1年、前代未聞の全曲新曲ライブレコーディングミニアルバムと言う、むき出しのライブアルバム『Recording Now!!!』をリリースした。FEELFLIPを作る者と聞く者、双方に根付いた“パンク精神”が共鳴するために生まれた営みは、空間が グルーヴが 熱量が 闘志が、雑味も含めて大胆に詰め込まれていた。

そして聴きながら僕なりに気づいたことがある。…ごく一般的なイメージでいう“大人”を定義づけるなら、彼らは“大人”になれなかったのではなく、喜んで“大人”にならなかった、ということだ。ならば、FEELFLIPだけの “道”を見せてくれよ!俺たちの鳴らすパンクは選び取った“勇者”だけのものだと。

 

取材 / 田中 サユカ

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——今回のアルバム『Recording Now!!!』はものすごい熱量ですね。

 

IKKE それを熱量で話せるかがわからない。

 

——今回のアーティスト写真は覆面されているじゃないですか。しかも、今作から加入したSteveさんはプロフィール上では“国籍不詳”とありますが、このまま進めていくと…

 

Steve そうですね、このままインタビューを進めるとあんまりスムーズな取材にはならない…

 

一同笑

 

MOCK そうね、すれ違いが出てくる(笑)。

 

Steve 設定の甘さがあるからね。みんなのご想像でいいかな(笑)。

 

——実際にSteveさんが加入されたことによってバンドの変化はありましたか?

 

TOMOYA こんな感じなんで、みんなが明るく活動できますね。

 

——ムードメーカー的な存在ですね?

 

TOMOYA そうですね。ずーっと聞いているとオチがないんで、途中で止めるんですけど(笑)。

 

一同笑

 

Steve 取り扱い注意ですね(笑)。

 

TOMOYA でも、Steveはネガティブなことを言わないので、辛いことがあったとしても気づくとみんなが明るくなっている感じ。

 

IKKE スタジオの空気がいいですね。Steveの言葉に救われている部分も…

 

TOMOYA そこまでじゃねーよ。

 

一同爆笑

 

MOCK 大物釣り上げちゃった(笑)。

 

TOMOYA なに良く言おうとしてんだよ(笑)、J-POPの歌詞か!

 

Steve いいじゃん、せっかく良く言ってくれたんだから!

 

 

IKKE 俺はそういうこともあったんだよ。凹んだ時にSteveの何気ない一言に救われたんだよ。

 

——Steveさん自身は加入してどうですか?

 

Steve 加入してライブをし始めてから3~4ヶ月なんですけど、すごく充実しています。結果はこれから付いてくると思うんですけど、まだまだできますね。

 

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Steve 僕自身は自分らしくいられますね。みんな良い意味で頭が悪いので、大人にない部分が魅力ですね。常識に囚われた生き方をしない人の集まりなんで、自分も一緒にいてすごく楽しいです。

 

MOCK ライブ前にみんなで褒めあう、みたいだな。

 

一同笑

 

——今作『Recordnig Now!!!』はライブアルバムらしからぬ全曲書き下ろし、ということですが、一発目の印象としてはヘビーでハードな曲が揃っていますね。

 

TOMOYA もともと俺らはちょっとヘビーで激しいのが多かったんですけど、メジャーになってから色々と新ことに挑戦して見たのが前回出した『I DON’T KNOW MY WAY』で、結構ポップな曲が多かったんですよ。その結果、ハマっているものもあればしっくりこなかったものもあったりして。今回は原点回帰しようということでライブアルバムを作ったんですよね。みんなで話し合って、一発聞いただけで「おおっ!」となれるような作品にしました。

 

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——全曲ライブレコーディングされるっていうのは?

 

TOMOYA 結構みんなSNSで「レコーディングなう」みたいなツイートをしていますよね?でもそういうのって、お客さんに言わないでこっそり出す方がかっこいいと思ってて。今まで俺らはそういうことしなかったんですけど、そういう時代なら…だったらいっそのことお客さんを混ぜてレコーディングしちゃってもいいんじゃない?って。

 

——なるほど…かっこいいっすね!

 

MOCK アザーす!

 

一同笑

 

——確かによくありますよね。ちょっと良いスタジオで自撮りした画像と一緒に…

 

TOMOYA そうなんすよ!で、大抵そのあとに「重大発表があります!」って呟くけど…それって絶対CD発売じゃん!

 

一同笑

 

TOMOYA それに、ライブ中で良くいう「CDを作るのって大変なんだよ!」っていうのも多分、お客さんはもう聞き飽きている。言っていることはわかってると思うけど、本当の辛さはわからないっていうのもある。そういう意味でも一緒にレコーディングしたら少しそういうのもわかるかなっと思って。

さっき話した「レコーディングなう」っていうのも。みんなに「レコーディングなうって呟いて!」って、実際に写真を撮ったりして呟いてもらった。

 

——実際の録音はどのように行われたんですか?

 

TOMOYA 当日、みんなに歌詞と日本語の歌詞を渡したんですよ。レコーディングでは仲間のバンドマンに声を出してもったりもするんですけど、そういう部分もお客さんと打ち合わせして声を出してもらったり。そんな風にみんなで作った感じですね。

 

 

 

——集まってくれたお客さんを完全にメンバーの一員として迎えての参加、それでお客さんのクレジットも入るわけですね。

 

一同 そうですね。

 

——アルバムのトラックリストは、セットリストどおりですか?確かレコーディングは2箇所でされましたね。

 

MOCK 基本的には大体一緒ですね。

 

TOMOYA 最初にやってから、検証して1箇所だけ替えたか。

 

IKKE そうだね。

 

——その中から抜粋して一枚のアルバムが出来上がったんですね。

 

TOMOYA そうですね。ただ一回のライブレコーディングで2回ずつ、合計1曲に対して4回レコーディングしたら、それでおしまい。「ギターソロもう一回やらせて下さい!」っていうのが出来ないから、あとはエンジニアさんにお願い!っていう感じですね。

 

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TOMOYA でもエンジニアさんはクロマニヨンズさんとかを担当されている方で、結構一発録りに慣れているから、俺らは演奏に集中出来てよかったですね。

 

——実際にお客さんとのレコーディングはどうでしたか?息の合わせ方とか。

 

MOCK こっちも手探りの部分があって、最初はお互いに緊張していたんですけど、回を重ねていくと熱量が上がって楽しく出来ましたね。

 

——普段のライブどおり、弾け過ぎないように逆に気をつけているお客さんはいませんでした?

 

TOMOYA やんちゃなお客さんがいて、マイクに思い切りやり近づき過ぎて何回かNGテイクが出ました(笑)。

 

一同笑

 

TOMOYA 今回のCDは、変なところに良くわかんない声とかも入ってるんでね、でもそれも味として「ま、いっか!」みたな感じ。

 

IKKE それも含めのライブレコーディングだったからね。

 

一同笑

 

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——参加された人の反響は受けましたか?

 

TOMOYA 「踊れる」とか「かっこいい!」とか、(リリース前の)新曲の感想がすぐに聞けて嬉しかったよね。

 

IKKE そうだね。今回のコンセプトの一つとして「初見で楽しめる」というのもある。そういう点でも手応えを感じられたんじゃないかなあ、と思いましたね。

 

——そんな今作『Recording Now!!!』は本日がフラゲ日ですね。その日にツアー初日。

 

Steve そうです。みんな誰もCD持ってない(笑)。

 

一同笑

 

——レコーディングに参加された方だけが曲を知っている。どうしてこの日にツアー初日になったんですか?

 

 

IKKE わからない(笑)!なんか酒の席で「全曲新曲のライブレコーディングっていうのも前代未聞だから、フラゲ日にツアーっていうのも前代未聞だよねー!」っていうのを酒の席で話した記憶だけはあります(笑)。

 

MOCK 大体のことは酒の席で決まるよね。

 

一同笑

 

Steve こういうことなんですよ。常識に囚われたいところ。

 

——それが、(FEELFLIPに)惚れた理由ですか?

 

Steve そう!いつも新しいことを考えついたりして、ワクワクするんですよ。

 

一同笑

 

TOMOYA 極端なんだよね。前回CD出した時は初日まで1ヶ月も開いていたから、もっと早く(ツアーを)始めようって言っていたら…

 

IKKE そしたら(リリース日を)超えちゃった!

 

一同笑

 

MOCK (ツアーに)出るときに(CDを)出すから(ツアータイトルが)「Playing Now!!!」なのかと思った。

 

TOMOYA お!なるほど。

 

IKKE じゃ、そうしよう!

 

一同笑

 

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——メジャー移籍から一年が経ちましたね。メジャーといえば、やっぱり経済的な部分での期待をされると思うんですけど、今作を拝聴していると歌詞やサウンド面でも良い意味でのインディー感、堂々と反骨を見せてくれている印象で、同時に魅力を感じたのですが、FEELFLIPとしてはメジャーで一年活動して、今どう感じていますか?

 

IKKE メジャーで一年経ちましたけど、バンド自体は10年やっていますから、もう(自分らしさが)染みついちゃっているんですよね。だから、メジャーに行ってから色々と変わろうとしてみたりもしたんですけど、結局自分らがかっこいいと思うのは「インディー感」だった。(僕らは)一年かけてそれに気づいた感じですよね。俺らはそのままでよかったんだって。

 

——ありがとうございます。この後いよいよツアーが始まりますが、ハッシュタグを作りますか?

 

TOMOYA そうですね、「#Playingnow」でハッシュタグをつけようかと思うんですけど。

 

——そして、今夜がツアー初日の横浜です。

 

TOMOYA 僕らにとっては新曲って子供達みたいなもんで、ツアーは大人に成長させるために回るものなんですよね。

 

——レコーディングに参加してくれたキッズへのメッセージもお願いします。

 

TOMOYA いい曲できたな、またセックスしようぜ(笑)!…“セックス”って、載せられないんですか?

 

——そうですね…これも”前代未聞”なんで、確認します。

 

一同笑

 

TOMOYA メンバーとして一緒にツアーも周れたらいいな!実費だけど(笑)。

 

PON また多分、今後も”Recording Now!!!“を続けるかもしれないので、その時はFEELFLIPのメンバーとして、一緒に参加してください。

 

IKKE みんなが参加してくれたおかげで、最高のアルバムができました。だから1人でも多くの人に聴いてほしいなって言うのは正直な思いです。これを聴いて貰えばFEELFLIPの本質がわかってもらえると思う。だから…みんなに薦めてもらいたいっす、本当は!

 

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MOCK あの場にいた6人目のメンバーであるみんながいてくれたからできた作品だと思うので、そのおかげで最高のものができたと思うし、誰ひとり欠けてもあの作品にはならなかったと思うんです。メンバーの皆さんも楽しめる作品ができたと思うんで、聴いてください。

 

TOMOYA それでは聴いてください「Pierott」!って今、ラジオっぽかったね(笑)。

 

一同笑

 

Steve もうみんなが言ってくれたんで、あとはもう楽しむだけかなって思います。楽しんでください!

 

 

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【リリース情報】

タイトル:Recording Now!!!

アーティスト:FEELFLIP

リリース日:2017/07/18

価格:¥1,852+税

レーベル:インペリアルレコード

 

 

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