2017
09.27
one african woman in studio silhouette isolated on white background

次世代ローリンヒルか!? 女性MC Audra The Rapperの魅力

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米国にてヒップホップが一大産業化して以来、ラッパーや関係者に焦点を当てたTVドラマやリアリティ番組が多数放送されてきた。2014年から16年まで放送され、ベテランラッパーT.I.がプロデュースした番組「Sisterhood of Hiphop」もその一つ。あのIggy Azaleaを発掘したT.I.ということもあってか、成功を夢見る女性ラッパー達の奮闘を描いたリアリティ番組だ。

 

そんな同番組のシーズン3にて、イケイケな女性ラッパー達の中一際キュートな存在であったAudra The Rapper。他キャストと比べるとやや知名度が劣る彼女だが、だからこそ現段階でチェックしておきたいアーティストと言える。

 

 

ワシントンDCで生まれ、バージニア州リッチモンドで育ったAudra。最も影響を受けたアーティストにLauryn Hillの名を挙げており、先月ミュージックビデオが公開された「Bxtchlxss」でのフロウからもその影響が伺える。メロディアスで時よりふと力が抜けるようなラップが印象的だ。

 

 

更に一年程前に公開された「Sometimes」でも同様のスタイルを聴くことが出来る。R&BやJazzが好きな祖母をもち、教会のコーラス隊にも所属していたという彼女。幼少期に培われた”歌心”が、現在の彼女のスタイルに反映されているように思える。

また、このような歌からラップへとキャリアを展開していく辺りもLauryn Hillと重なるところがある。

 

 

一方でDrakeのMottoのビートをジャックした際には、メロディアスさを抑えたタイトなラップを披露。前述のSisterhood of HiphopのキャストでもあるSiyaと共に、現行シーンにおける女性ラッパーのレベルの高さを感じさせる。鼻にかかったような声で繊細なAudraのラップと男勝りなSiyaのキャラクターは、対照的でありながらも意外な程好相性で、ジャック物での共演だけでは物足りない気さえしてくる。

かつて無い程に女性ラッパーの役者が揃っている昨今のヒップホップシーン。それだけに似通ったキャラ・スタイルのラッパーが多いことも確かだが(これは女性ラッパーに限った話ではないが・・)、そんな中で独特な声とフロウをもつAudra the Rapperは今後大きく化ける可能性を秘めている。

現地のリアリティ番組自体なかなか日本で知る機会も少ないと思われるが、そういった番組やシーンの動きと共に、彼女の存在も是非チェックしておいて欲しい。

 

                                文 / Kaytee Da Shade