2017
11.06
Girl or woman with braid from behind

24歳のエレポップ歌手アイリッシュ・ギリガン、声の魅力で飛躍の予感

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「幸運なことに、私はちょっとユニークな声をしている」と、音楽誌のインタビューなどで話す24歳のソロシンガー、アイリッシュ・ギリガン。その言葉の通り、大人とも子供とも形容しがたい普遍的な魅力を持ったその声は、彼女の音楽性を語る上で欠かせないものとなっている。

内省的な歌詞を独創的なメロディーに乗せて歌い上げるそのスタイルは、「清らか」とも、「可愛い」とも、「色っぽい」とも一線を画し、ソロ活動開始から約1年ながら、シングル音源「ザ・フィーリング(The Feeling)」で本格派シンガーの風格を漂わせている。

 

 

ボーカルコントロールの繊細さと美しさは、ケイト・ブッシュ(Kate Bush)やバット・フォー・ラッシーズ(Bat For Lashes)のようなミステリアスでエキゾチックな女性ボーカリストを想起させる。リスナーに媚びない凜とした歌のたたずまいも、彼女らのような偉大なアーティストに通じるところがあるかもしれない。

アイリッシュは、影響を受けたアーティストとして、ケイト・ブッシュの他、ラナ・デル・レイやマリーナ・アンド・ザ・ダイアモンズなどを挙げている。

 

 

 

オーストラリア南部の都市メルボルン近郊出身のアイリッシュは現在24歳。2016年から開始したソロ名義の音楽活動より先に、2013年からフリーダ(Frida)というインディーズのネオソウルバンドでも活動しており、そこでは紅一点のボーカルを務めていた。アイリッシュ曰く、メルボルンではインディーバンドのシーンが盛り上がりを見せているようだ。

アイリッシュはソロワークにおける自身のポジションを「プロデューサー、シンガー、ソングライター」と位置づけている。ソロになって音楽雑誌や各種メディアへの露出も増えてきており、活動の拡大が期待できそうだ。

昨年出演した北米とオーストラリア主体のオンラインメディア「バルコニーTV」への出演では、観るものを一瞬で引き込むパフォーマンスの後のパーソナリティーとの会話で見せた「普通の女の子」らしさも印象的だった。

 

 

どこかダークな感覚を描き出すアイリッシュのボーカルだが、声自体の印象は不思議と明るく、1曲聴いただけも彼女の表現力の深さに触れることができる。

メルボルンの街から1時間の郊外で、野生のカンガルーやウサギがいる森の近くで育ったという彼女。家族と過ごす平穏な時間を愛する典型的なオーストラリア人の暮らしを大切にしてきたアイリッシュは、「多くのアーティストが送っているような、ヘヴィでエモーショナルな暮らしとは違う」と話すが、それこそが音楽家アイリッシュ・ギリガンの豊かなクリエイティビティーを育んできたのかもしれない。

冒頭のシングル「ザ・フィーリング」から俄然注目度を上げているアイリッシュの今後に、ますます期待が高まる。

文=水田真梨

 

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