2017
11.29
Exotic flower with alien planet. 3D surreal illustration. Sacred geometry. Mysterious psychedelic relaxation pattern. Fractal abstract texture. Digital artwork graphic astrology magic

南半球からゆるサイケバンド「キングカラー」でチルアウト

ARTIST, BLOG

オーストラリアの商業の中心地シドニー出身のキングカラー(King Colour)は、ライトなサイケデリック・ミュージックを奏でる4ピースバンドだ。「王様の色」のバンド名の通り、色鮮やかながらどこか優雅に身を任せられる、バンドサウンドを聴かせてくれる。彼らは自身の音楽を「Honey Psyche Groove」と表現する。ハチミツのように甘くとろけるサイケなグルーヴ、というわけだ。

 

 

 

メンバーはギター/ボーカルのストレッチ(Stretch)、ギター/ベースのダイジェシー(Diggesy)、ベース/ギターのAJ・ザ・エッジ・ワン、ドラム/ボーカルのダイヴスの4人。2012年に結成され、出身地であるシドニーを拠点にオーストラリア全土でライブ活動を展開している。全員ロン毛の出で立ちはサイケバンドらしさたっぷりだが、現代的で小綺麗な雰囲気の彼らは60年代の初期サイケの発展系として、より爽やかで幅広いリスナーから受け入れられやすいように感じられる。日本のバンドに例えるなら、カリスマ佐藤伸治が率いていたフィッシュマンズ後期のトリップ感に近いかもしれない。

ちなみにバンド名の「Colour」の単語の綴りはイギリス式。アメリカ式の英語だと「Color」が正解だが、イギリス系のオーストラリアでは綴りもイギリス式が採用されている。

 

今年は新たなシングル「ロスト・マイ・クール」を発表。サイケ感たっぷりなギターの音色が効いた、ゆったりとしつつも耳に残るサウンドで、イケメンのギター・ボーカルの声の良さも白眉だ。

 

 

キングカラーの音源を聴いていると、狭いライブ会場のハコよりも、広々としたスペースで聴くのが似合うタイプの音楽だと気づかされる。例えば、音楽ジャンルを問わずさまざまなミュージシャンが出演する野外音楽フェスなど必ず1組くらいはいて欲しいカテゴリのバンドで、その音楽の心地良さに踊らされ、気づけばファンになってしまっているような体験をさせてくれそうだ。

 

日本が位置する北半球と季節が逆の、南半球・オーストラリア。11月は春まっただ中だが、何のプロローグも無く12月にはいきなり真夏の暑さがやってくる。春から夏、秋にかけてのこの時期(要するに冬以外)、オーストラリアでは音楽フェスティバルが目白押しだ。国際的なアーティストが登場する大規模なイベントから、ストリートや大型公園を開放して会場にしたものまで、フェスのスケールはさまざま。

キングカラーは昨年、アパレル大手Beamsが毎年主催するアートイベント「ビームス・アート・フェスティバル」にも出演。都市型野外フェスという同イベントとの相性の良さゆえか、好評を博したようだ。今夏も既にいくつかのフェス出演が発表されており、注目度が高まっている。キングカラーが日本の夏フェスに登場する日も、そう遠くはないのかもしれない。

 

 

 

 

文=水田真梨

【King Colour関連ページ】

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