2018
02.20

3ピース”Dianas”に見る ガールズバンドの未来

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今年2018年、日本ではチャットモンチーの解散が決まっており、数少ない実力派ガールズバンドがまた1つ消えてしまう。世界のメジャー音楽シーンを見渡しても、女性メンバーだけで構成されているバンドは決して多くない中、今回はオーストラリアでその魅力をじわりと広めつつある3ピース・ガールズバンド「Dianas(ダイアナズ)」を紹介する。

ダイアナズは、ツインボーカルによるコーラスワークとオルタナティブなギターが特徴のインディー・ポップ・バンド。ケイトリン・モロニー(ボーカル&ギター)とナタリー・パヴォロヴィック(ボーカル&ベース)の2人の裏声のような軽やかな響きも相まって、そのポップサウンドをサーフミュージックのようだと表現する声もある。

 

 

ダイアナズの楽曲は、いつまでも耳に残るギターリフや独特なメロディラインにどこかポストパンクを感じさせるところがある。どうやらジョイ・ディヴィジョンやデルタ5、ザ・レインコーツといったポストパンクのレジェンドがお気に入りであるらしく、その影響を受けながら懐かしくも新しいダイアナズ・サウンドを打ち出すことに成功しているといえるだろう。

ツインボーカルが複雑に絡み合う美しいコーラスワークは、声質の近いケイトリンとナタリーの2人の女声ボーカルだからこそ成せる技。同じく女性メンバーで活躍したレインコーツの投げやりでありながらも力強く主張するボーカルとは対照的に、ダイアナズは声も楽器の1つかのようにアレンジに組み込み、主張せずただそこにある声自体の美しさを楽曲に生かしている。

今なお「バンド」の世界には圧倒的に男性が多いが、そんな中で女性だからといって力んだり媚んだりせずに、使えるものを素直に使って音楽をやる。ダイアナズのその素朴さの中に、ガールズバンドの未来へのヒントがあるのかもしれない。

 

 

 

ダイアナズは2013年に活動を開始し、最初のアルバム「EP#01」の素朴かつ複雑に構成されたサウンドで、地元である西海岸の街パースのラジオ局などから注目を集め、ファンを獲得。同アルバムの全容は彼女らのサウンドクラウド(https://soundcloud.com/dianas-2)で試聴可能だ。
元々はサポートドラムを加えて2人で活動していたようだが、現在は同じくパース出身のアネッタ・ネヴィン(ドラム)が加わり、オーストラリア南部の文化都市メルボルンを拠点に女性メンバー3人で国内のライブハウスや音楽フェスなどで精力的にライブ活動を展開している。

 

 

2017年にニューアルバム「Leave Love(リーブ・ラブ)」をリリースしたばかりのダイアナズ。12月の発売記念ツアーの最終公演だった地元パースのチケットは見事完売となった。

同アルバムはカセットテープ版+デジタル版というユニークな形でリリースされ、初回、2回目のプレス分までを完売し、現在はデジタル版のみバンドキャンプのサイトから購入可能となっている(https://dianasband.bandcamp.com/)。

更に進化し続けるダイアナズの魅力を、ぜひチェックしてみてほしい。

 

文 / 水田真梨

 

 

<ダイアナズ(Dianas)関連リンク>

【Bandcamp】https://dianasband.bandcamp.com/

【soundcloud】https://soundcloud.com/dianas-2