2018
03.13

【特集】Zumbee ~アトランタの若手ラッパーがもたらす”楽しさ”とは?~

ARTIST, BLOG

米アトランタで生まれたTrapと呼ばれるHipHopが、全国的な主流になってどれ位経ったか。筆者の主観ではあるが、この動きが顕著になったのは2013~2014年頃と記憶している。

Migos、Young Thug、2Chainz(彼は厳密にはアトランタでは無いが)らアトランタを拠点とする新世代のラッパー達、Trapの本家とも言えるプロデューサー軍団808Mafiaらの活躍振りは凄まじかったが、さすがに最盛期は過ぎたというのが大方の見方だろう。

 

が、今回はそんなアトランタから、一線を画するサウンドが楽しいZumbeeというラッパーを紹介したい。

 

 

 

先日ミュージックビデオが公開されたばかりのこの”Funday Onna Sunday”だけでも、彼の魅力はお分かりいただけるかと思う。

スペルは違えど、”ゾンビ”と言う名前からはあまりに予想外なキャッチーさに拍子抜けしてしまうが、このユルく明るいサウンドが彼の最大の持ち味たろう。前述のMigos、Young Thugら多数のTrap系ラッパー達を手掛けてきたプロデューサー、CashMoney APによるビートと相まって楽しい一曲だ。

 

 

 

 

ダークな曲であっても治安の悪そうなゴリゴリ感は無く、やはりどこかユルくて心地良いサウンドを聴かせる。彼が影響を受けたアーティストとして公言しているT-Painを思わせる瞬間が多いのもポイントだ。この点は他の曲でも頻繁に感じられ、彼自身かなり意識しているものと思われる。

 

 

 

彼の存在が知られるようになったのは、この” Banana Peels”がきっかけと言っていいだろう。この曲もダークさがありつつも、独特なユルさと浮遊感によって何とも言えない心地良さを感じられる。ラップ自体もすでに安定感抜群のフロウを聴かせており、ただの”T-Painフォロワー“で終わる存在ではなさそうだ。

 

 

 

先日2月7日には恐らく初のまとまった音源となるミックステープ「Rap Is Fun」をリリース。ジャケやタイトルの時点で彼らしさ満点だが、内容もかなり明るくキャッチーなサウンドばかり。今回ご紹介した” Funday Onna Sunday(作中ではFunday On A Sunday)” ” Banana Peels”に加え、それ以外にも多数良曲が収録されている。気になった方は是非そちらもチェックしてみて欲しい。

 

日本国内はおろか、現地メディアでもまだほとんど取り上げられていない存在であるZumbee。筆者は今年間違いなく知名度を上げてくるラッパーの一人だろうと予想している。

今のうちに聴いておくことをおすすめしたい。

 

                               文/Kaytee Da Shade