2018
08.02

【INTERVIEW】ウニズ「歌詞はメロディーの魅力を更に高めてくれる」

ARTIST, INTERVIEW, 未分類

2018年8月8日に、満を持してミニアルバムがリリースされます、その名もunizzz…(読み:ウニズ)。ニューウェイヴを基調としたサウンドが豊富な京都から出現したunizzz…は、コードワークやリリック、ハーモニーに至るまで変幻自在な発想で構成されたポップがなんとも心地よく、特に今作「F is for France」では、タイトル通りunizzz…の持ち味を存分に生かしたフレンチインディーに接近。国内シーンに新風を吹かせてくれました。

8月4日にはLive House nanoにて先行リリースパーティも控える彼ら。既に早耳リスナーの間で知られる彼らにバンドの骨格を伺いました。

 

取材・文=田中サユカ

 

——バンド名「unizzz…(ウニズ)」の由来は?

 

KOME  最初、無料配布音源を作るためにレコーディングをしていたんですけど、その時まだバンド名を決めていなくてMAOくんがボールペンを見て「uni」って可愛いって言って、じゃあzzzつけちゃおうみたいなノリでした。

 

MAO さらに「…」を付ければ寝ているみたいで面白いっていうのもKOMEさんのアイディアでしたね。

 

——そもそも、なぜバンドを立ち上げたのでしょうか?

 

Kyohei  KOMEさんと音楽の話で盛り上がった時に「これは、僕らだけのいい音楽を作れるんじゃないかな」と思いました。その後イメージ合う他のメンバーに声を掛けて結成に至った感じです。

 

——2016年に結成してから、改めて振り返って、一番変化を感じたのは?

 

Kamata  結成してすぐの頃に加入することになって、unizzz…の今後の活動としてはスタジオで曲を作って何となく出来上がったら音源を発表していく感じと 聞いたと思います。とにかくゆるくやっていこう、みたいな。ライブも出来たらいいね、くらいで曲を作るのが目的でした。

それが、りんご音楽祭のオーディションに合格してからライブに力を入れ始め、ディスクユニオンのオーディションに合格してからは音源製作がより本格化しました。オーディションの度に変化があったように感じます。

 

 

 

——unizzz…を説明する上で欠かせないのは、自在な転調やコードワークだと思うのですが「hello」から今作までで変わった制作面での変化は?

 

Kyohei  今作は「hello」と比較すると制作段階で完成形のイメージやコンセプトがはっきり決まっていた作品で、ほとんどの曲がある程度僕が原型を作った上でメンバーと更に練り上げていくというような作業が多かったです。

 

——現行のフレンチインディーシーンから影響を受けていると公言されていますが、実は60’sヨーロッパサイケのエッセンスも多く盛り込まれているように感じます。それは現在のフレンチインディー自体のキーワードでもあるのでしょうか。それとも、バンドがピンポイントに意識されてのことですか?

 

KOME  特に意識はしてないですけど、もともとヨーロッパ問わず当時のサイケは好きですね。Kyoheiくんがアイディアを持ってきてフレンチポップを取り入れようという流れだったんですが、みんなあまりとらわれ過ぎないように自由にアレンジしています。

 

MAO  僕も近年のサイケバンドとフレンチシーンの距離感はかなり近いところもあるので(Tame ImpalaとMelody’s echo chamberの関係性など)共鳴するところはあるかなと思います。

 

——音源からはざらついた音質もあえてパッケージしているように思えます。どういった狙いがありますか?

 

Kyohei  今回の音源に入っている楽器の音は以前よりも非常に生っぽい音になっていると思うんですけど、僕が好きなフランスの海外のアーティストの音を意識してのことだと思います。そのためRecの段階で出来るだけ音作りを固めてMixの際にイコライザーやコンプなどを極力控えるようにしてみました。なので音像がMix段階で削られることなく、比較的リッチな響きを得ることができたかなと思っています。

 

——制作でのイニシアティブは誰がとっていますか?また、どのように制作が進んでいきますか?

 

Kamata  バンドのイニシアティブはKyoheiさんがとっています。彼が主に曲のデモ音源を制作し、それをもとにスタジオで曲構成を含めたアレンジを加えていきます。また、レコーディングの際にはKOMEさんが打ち込みを入れることもあります。デモ音源には歌、ギター、ベース、ドラム、場合によってシンセサイザーが入っています。

 

——複雑な曲構造なのに、これだけキャッチーに仕上げているのは、ヴォーカルの力と素朴な言葉選びがあるのではありませんか?歌詞についてはどう捉えていますか?

 

Kyohei  unizzz…で曲を作る時は歌メロが先に出来ている事が多くて、メロディーのアクセントを意識して言葉を選ぶようにしています。歌を口ずさんだ時に気持ちよく発音の出来る歌詞がメロディーにハマっていて欲しいですね。歌詞はメロディーの魅力を更に高めてくれるものだと思っています!

 

——リスナーとの距離感覚はどのように考えていますか?

 

Kyohei  リスナーは僕らの音楽に対して一番敏感で正確に反応してくれる存在だと思っていて、曲を作るときもリスナーのことを常に意識しています。僕たちミュージシャンはマニアックな音楽の知識を大量に蓄えているせいで、曲そのものの単純な魅力に対しては鈍感な気がしてて(笑)いい曲は「いい!」と反射的に反応してくれるリスナーは曲作りには大切な存在だと思っています。

 

——生バンドとしての自覚とエレクトロとのバランス感覚はどう保っていますか?

 

Kyohei  アルバム全体通してのエレクトロ要素と生楽器とのバランスのことと解釈しますね。影響を受けたStereolabや今作に限ればPolo&Pan、Ezechiel Pailhesなどの曲中のエレクトロ音と生楽器の音のバランスが好きで、制作中アイディアを得る事がしばしばありました。普段のライブでもシンセとギターの音量などを意識する基準になっているかなと思います。

 

——ライブでの再現性については、どう考えていますか?忠実に再現することを重 視していますか?それともライブと作品は切り離して考えていますか?

 

Kyohei  ライブはライブでアレンジを変えている曲が多いです。意識して切り離しては考えていないんですけど、unizzz…は常にレコーディングを先にしてからライブで披露する機会が多いので自然と音源のままのアレンジで、という風にはなりにくい印象です。

 

——関西の京都の音楽シーンはどう映って居ますか?また、今後の活動については?

 

Kyohei  京都は学生が多いため新しいものや流行りに敏感で色々なバンドが短いスパンでどんどん入れ替わっているイメージです。あんまり詳しくないんですが(笑)今後はとにかく来年またフルアルバムをリリースしたいので更に制作を進めつつ、ライブバンドとしてのスキルも積んでいければと思っています。気が早いかもしれませんが、次回作も待っててください!

 

MAO  実はKOMEさんが事情により半年間ライブを休止するのですがサポートメンバーを入れたりしてライブを行います!新曲もできてきているのでお楽しみに!

 

 

【リリース情報】

アーティスト:unizzz…

アルバム:F is for France

リリース日:2018/08/08

価格:¥1,500+税

レーベル:Kerosene Records

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