【INTERVIEW】KIRINJI、20周年—そして“航海”は続く。

KIRINJIの13枚目のアルバム『愛をあるだけ、すべて』が6月13日にリリースされます。メジャーデビュー20周年を飾るフルアルバムでもある本作。早速拝聴すると、心魂を傾けるような歌詞の重みにまずは どきり としました。例えば後悔や焦りの言葉で描かれたリリックワークは、これまでの歩みの中で蓄積された膿をじわりと吐き出すようで、これが不思議と救われる趣でもあります。伺えばそんな深い意味はないよ、と言わんばかりのラフにお答えいただきましたが、私はそれでも僭越ながら“ソングライター・堀込高樹”としての心根として有難く受け止めていたいと思ってしまうのです。 また今作はバンド・KIRINJI 5周年という節目の作品でもあります。バンド“KIRINJI”として、またポップミュージック作品としてどう録音物化するのか…なるほど本作には歴としたkIRINJIサウンドの“2018年の気風”がぎっしりと詰まっています。皆さんはどう感じましたか? 取材・文・写真=田中サユカ ——まずは本作のタイトル「愛をあるだけ、すべて」ですが、KIRINJIのアルバムとタイトルとしてはかなり風変わりな印象を受けました。 堀込 これまでは「11」とか「3」とか、割とあっさりしたタイトルが多かった。そういうのではなくて、今回は目先を変えたいと思ったんですよね。それで、曲のタイトルからアルバムをつけるって言う方法もありますけど、今回は曲(#4「時間がない」)の歌詞の印象が強かったので、それに決めました。「愛をあるだけ、すべて」という言葉自体にコンセプチュアルな意味があるわけではないんです。 ——KIRINJIファンからみたら20周年の記念作と受け取る人も多いかと思います。 堀込 20周年っていうのはあまり気にしていなくて、バンド編成になって5年、という方が大きいですね。でも、30周年は流石にあるかどうかわからない。そういう意味で20年っていうのはちょうどいいのかもしれませんね(笑)?もちろん長く続けるつもりではいますけど。 ——「バンド」という選択をされてから改めて振り返ってみていかがですか? 堀込 去年はライブ本数は少なかったけど、最近ようやく気持ちの上でもしっくりくるようになりました。みんなはどうかわからないけど(笑)。 一同笑 堀込 みんなそれぞれ、他の現場でも仕事をしているけれど、バンドを組むっていうのはまた違うと思うんです。だから、今思えば結成当初はまだまだだったと思う。でも今年3月のビルボードでのライブは、コトリンゴが抜けて初めてのライブでしたけど、誰が欠けても自然に埋められるグループになった実感がありましたし、むしろ前よりも強力になった部分もあるんじゃないかな。 楠 確かに最初は女性が二人居るっていう趣向の面白さを感じるバンドは初めてだったし、すごく新鮮な気持ちでした。それに元々キリンジのサポートをしていたので、当初はサポートの延長っていう感覚があったかもしれない。装いは変わっても人間はいきなり変われるわけじゃないですしね。でも今はバンドの一員としてやれている楽しさがあります。 田村 サポートとして違和感なくやってこられましたけど、今は責任も取らなきゃいけなくなって… 楠 ステージでユニフォームを着たっていうのは大きかったかもね。 田村 フリフリのやつね、勇気を出して着ましたね(笑)。 弓木 私はみんなについていくのに必死だったので、クビにならなくてよかった!って… 一同笑 弓木 5年もやれたから、これからもっと頑張ろうって感じです。ついていけるか不安でした。 堀込 当初は結構、右も左もわからない感じだったよね。 弓木 そうですね。5年も続けてこられて嬉しいのと、メンバーの間でいろんな話ができるようになって、楽しくもなってきましたね。 千ヶ崎 「11」を作っていた時は頑張ってバンドになろうとしていました。サポートからバンドの一員になったものだから「何が変化したらバンドなんだろう」っていう、疑問のようなものもありつつ。 千ヶ崎 昨年末にコトリちゃんが辞めましたが、やっぱりメンバーの脱退はバンドにとっては試練なんですよね。でも、何年かかけて作り上げたアンサンブルなどのバランスが崩れたのを埋めて乗り越えて、自然体でのバンドになっていったと感じました。だから、今回の作品では言いたいことがあれば言うし、そこで余計な駆け引きのようなものもない。それに対して反論があっても自然にやりとりができた印象です。それはライブのリハでもそうでしたね。 ——5年の間には、制作の現場でも変化はありましたか? 堀込 以前は、ベーシックを外部のスタジオで録音して、そのあと僕の家に来てもらってダビングをしていたんですよね。でも、今はみんなでスタジオに入ってみんなで顔付き合わせて作品を作らなくても良い時代になった。今回はタイトなスケジュールで制作したこともあって、メンバーそれぞれで録音したデータを僕に送ってもらってまとめました。対面して録音すると僕が「ああしてくれ、こうしてくれ」と注文を言っちゃうわけですよね。そうすると僕の意見は反映されるけど、そうじゃなくて、僕が投げかけて返って来たものを僕が整理する方が、それぞれの意思みたいなものが反映されて良いんですよ。だから、KIRINJIのような特殊なグループにとっては、この作り方の方がカラーが出て良いんじゃないかな、とも思いましたね。もちろんベーシックは一緒にやりましたけどね。 千ヶ崎 今回は特にそうでしたね。でも、打ち込みが多いのに出来上がった音はバンドっぽいんですよね。歌は(堀込)高樹さんのパーソナリティが出ているように僕は感じます。特に歌詞ですね。 ——それは私も感じました。歌の生々しさが増しているようです。 千ヶ崎 そうなんですよね。バンドっぽさとシンガーソングライターとしての高樹さんが共存していて面白い感じだと思います。 堀込 あまり意識はしていないんですけど、歌詞の書き方としては、凝った比喩とかを使い出すと“上手いことを言う合戦”みたいになってくるわけですよ(笑)。年齢のせいなのかもしれないけど、そう言うのがだんだん嫌になって来た。さっと聴いてさっとわかるものの方が今は楽しいのかなって思いながら書きましたね。 ——今作も「今聴ける音楽」は意識されていますか? 堀込 そうですね。ポップミュージックだからその時に聴けないとダメだと思う。10年後に良いと言われるのもダメだし、10年前の音楽だと思われるのもがっかりだし。世の中にいろんな音楽がある中でのKIRINJIの音楽ですが、埋没したくもないし、遅れを取りたくない気持ちもあるんです。だからリズムの面やアレンジの面では現代的な響きになるように意識してミックスしました。 ——とくに後半のインスト曲「ペーパープレーン」と最後の「silver girl」が堀込さんの描く未来性を感じましたが? 堀込 インストは「あったほうがいいや」くらいの本当に軽い気持ちで作りはじめたんです。普段僕らはどうしてもメロディを中心にものを考えがちなんですよね。でも、メロディがなくても音楽は成立するじゃないですか。そう考えて作った曲です。あれはメロディと呼べるものがなくて、アルペジオがあってビートがあるだけのもの。アルペジオを使ったもので聴ける限界として2分くらいの長さにしました。この曲に明快なメロディがついてしまうと、もしかしたらすごくつまらないものになってしまうような気がする。今となってはこれにラップが乗っていたら面白かったなって思ったりもしています。 ——ラップと言えば、Charisma.comのいつかさんがラップで参加されています。 堀込 彼女のスタイルは王道のヒップホップとはまた違うもので、最近は結構いるのかもしれないけど、少し前までは彼女くらいしかいなかったと思います。あんまりオラオラしてないところが良いな、と思ってお願いしたんですけど、今回は彼女にとって普段彼女がやっている「Charisma.com」とはまた違った感じだったかもしれませんね。いわゆるお話があって情景があって…って言う制作を彼女はやってこなかったのかもしれない。 堀込 今回一緒に作ることになって「こういう曲でこういう世界観でやりたいんだけど」と説明して、上がってきたものに対してもどんどんリクエストしたから、彼女としては大変だったんじゃないかな。でも彼女は「どんどん直しますよー!」っていう感じで受け入れてくれるから、こっちも「じゃあ…」って、どんどんいっちゃった(笑)。僕はやりやすかったけど、彼女はどうだったかな(笑)? 一同笑 ——ゲストにはSANABAGUN.からお二人を招いていますね。こういった若い世代のプレイヤーを起用したのは意図があってのことですか? 堀込 いわゆるスタジオミュージシャンを呼べば話が早いんですけど、バンドの中のブラス隊ってそういうのとは違うムードがあると思うんですよね。今回はそういうのが欲しかったのでお願いしました。 ——個人的にはシンセサイザーを始め80年代のムードも感じましたが、実際に意識されたのはどういった点ですか? 堀込 今回はアルバムを作るにあたってエレクトロニクスを使うだろうなって思ってはいたんですよね。「機械に聞こえる、でもこれはやっぱり生だよね」っていうところに落とし込みたかった。だからキックの感じは打ち込みっぽく聞こえるけど、ハイハットやスネアはすごく生々しい感じになっていると思います。そういう感じに作るとシーケンスともすごく相性が良くて。ただ80年代の音は意識していなかったです。今回使っているのは基本的にソフトウェアのシンセサイザーなんですよ。その中でビンテージっぽいものも使っていますし、自分の好みも70年代のものとかが好きだからそれっぽくなりがちですけどね。 ——改めて伺っていると、作品を聴いた時に感じた重みよりとても軽い印象です。特に「愛」について… 堀込 そうですね。ポップソングにおいて「愛」って全然重いものじゃない。すごくカジュアルなものでしょ?多分ね。 ——この後は全国ツアーも控えています。前回のライブからどういった手応えがありましたか? 千ヶ崎 コトリちゃんが抜けで再出発だ!っていうのはないですね。彼女がいなくなった分、やることは増えましたけど、その時のバンドで一番良いと思われるサウンドを目指した感じです。 弓木 同じコーラスラインを歌っている曲が多かったので、その時に「コトリさんの声がないなあ」って思うことはありますが、でも皆さんが思うように、これからも今できるベストを尽くします。後は、この前のライブで千ヶ崎さんがコトリさんの立ち位置に来ていて、すごく新鮮でした(笑)。 千ヶ崎 そうだ!席替えがあったんですよ。それは最初恥ずかしかったんですけどね(笑)。 【リリース情報】 アーティスト:KIRINJI アルバム:愛をあるだけ、すべて リリース日:2018/06/13 価格:初回限定盤¥3,996(TAX …

fox capture plan 最終章『BUTTERFLY』リリース 現代ジャズロックの名盤に挑む

彗星のごとく現れ、今や日本ジャズロック界の代名詞ともなりつつあるfox capture plan。今年3本のアルバムリリースと公言した彼らの最終章『BUTTERFLY』が11月4日遂にお目見えだ。 今年を締めくくる本作は、従来にあるような必要に迫られたという気配すら感じさせない洗練された楽曲揃いで、2000年代ロックナンバーのカヴァーシリーズ第一弾を予感させるMUSE「Plug In Baby」の新解釈は鳥肌もので、菊地成孔氏がソプラノ・サックスで参加した「混沌と創造の幾何学」は メンバーにとっても歴史的なトラックとなった。そして極め付きはめくるめく耳上で舞い降るfox capture planからのサウンドギフト「Christmas comes to our place」。“フレーズが溢れ出す”感覚は従来のfox capture planファンをまた良い意味で大きく裏切るだろう。 【リリース情報】 TITLE:BUTTERFLY ARTIST:fox capture plan DATE:11/4 2015 PRICE:¥2,200(+tax) 【fox capture plan プロフィール】 “現代版ジャズ・ロック”をコンセプトとした情熱的かつクールで新感覚なピアノ・トリオ・サウンドを目指し、それぞれ違った個性を持つバンドで活動する3人が集まり2011年結成。2012年8月にタワーレコード新宿店のみで発売したシングルCDR「Sampleboard_」が全くのノー・プロモーションにも関わらずフロア・デイリーチャート1位の売り上げを記録。同年10月にタワーレコード限定でミニアルバム「FLEXIBLE」、2013年5月に1stアルバム「trinity」を発売。さらに10月、同レーベルからリリースする盟友bohemianvoodooとのスプリット・ミニアルバム「color& monochrome」、album”BRIDGE”を12月に発売し、「JAZZ JAPAN AWARD 2013アルバム・オブ・ザ・イヤーニュー・スター部門」、第6回「CDショップ大賞2014」ジャズ部門賞を受賞した。2014年7月に最新作”WALL”は2014年下半期発売にも関わらず、タワーレコード・ジャズ年間セールスチャートの2位に輝く。同年8月には初の海外ツアーとして香港・中国ツアーを決行。2015年4月にはTBSドラマ「ヤメゴク〜ヤクザやめて頂きます〜」の劇伴を担当しながらも、年間3枚のアルバム発表を公言。 脅威のハイペース・リリースで業界を席巻する!

Blue Vintage 1stアルバム『PURPLE』9.23リリース

忘れられない海と夢を拾い上げて、この秋空へ高く響かせたくなるようなアーティストの作品を見つけた。9月23日にリリースされるBlue Vintageによるファースト・アルバム『PURPLE』だ。 Blue Vintageとは、フィリピン生まれサイパン育ちのJ.SpeaksとサーファーギタリストのTaigaによるユニット。この二人が鳴らす音は一貫してアーバンで潮の芳醇な香りを放っていながらもダブやR&Bなどの他ジャンルもスマートにミックスさせている。ピュアでストレートな歌詞やアレンジは特に80年代から90年代のJ-POPへのリスペクトだろうか。しかしジャンルレスなテン年代、彼らの魅力はそれだけでない。Taigaの奏でるビブラートからはアル・クーパーのような初期エレキ時代のブルージーな“情熱”を呼応させるあたりが実に奥深く、「よくあるタイプだね」などと、とても素通りするわけにはいかないのだ。今回のファースト・アルバム『PURPLE』はファーストらしく日本のリスナーに寄り添った楽曲が多く揃えられていて耳にスフティーなものばかり。だが本当の彼らの“姿”は良い意味でまだまだこんなものじゃないと思う。愛と希望を持って今後も応援していきたいアーティストだ。 【リリース情報】 TITLE:PURPLE ARTIST:Blue Vintage DATE:09.23.2015 PRICE:¥1,800 (+tax) 【Blue Vintage プロフィール】 J.Speaks(Vo)とTaiga(Gt)の二人からなるユニット。2013年、二人が出会い意気投合。Blue Vintageを結成する。出会って間もないながら楽曲制作に没頭し、2014年本格的にLIVE活動を開始。Soul.R&B.Reggae.Funkなどの多様なジャンルの音楽を取り入れながら、どのカテゴリーにも属する事なくフレッシュでスタイリッシュさ溢れるサウンドが魅力である。 Blue Vintage’s Face Book

taffy UK限定EP『Darkle』を急遽国内へ。遂に母国へ届いたファンへのラヴレターを初公開

6月17日 UKで熱狂的に支持されているジャパニーズバンドtaffyがUK限定リリースEP『Darkle』をファンの強い要望により急遽国内でもリリースを決行した。 今回の作品もグランジ界のカリスマ・アリスインチェインズやREM、ローリングストーンズらを手がけるステファン・マーカッセンをマスタリングエンジニアに迎えた良作だ。中でも#7の《Young Tines》は、ブライアン・ジョーンズタウン・マサカーのフロントマン、アントン・ニューコムが一目惚れしてリミックスに参加したヴァージョンである。アントン・ニューコムといえば作品のためなら一切の妥協を許さないことで有名だが、一聴すればお分かりいただけるとおり、シューゲナイズ仕様の緻密なアントン・ニューコムの器にirisのガーリーヴォイスが合絡まって、taffyのバンドとしてのジャンルレスな裾野を広げる希望を感じされてくれる1曲だ。 【動画】taffy – Young Tines Brian Jonestown Massacre Remix 本来ならば前作と同様にUK限定でのリリース予定だったtaffyだが、急遽母国でのリリースが決定し、再びtaffyの本質を直接届ける機会を得たことはバンドにとっても嬉しい限りだろう。そんなtaffyのiris(Vo.Gr)からリスナーへのラヴレターをお届けしたい。 【動画】taffy – dr K 今回のアルバムDarkleはやりたい事を遠慮なくやってみたという感じの1枚でしょうか。 taffyの根本と言うか、好きな音色、雰囲気、メロディを好きなだけ詰め込むという…。 taffyはよくバンド名からの響きもあり第一印象としてpopやhappyな音と捉われがちなのですが、根本はちょっとダークで基本とする切なさを元に楽曲が生まれてきます。 この第一印象と私の声にさえ騙されなければ(笑)taffyらしい音の壁が聴こえてくると思います。 アルバムのタイトルDarkleという言葉も”sparkle: 輝く” と”dark: 闇、暗い”が合わさった言葉でもあり、暗闇でぼんやりと輝くという意味もあり我々taffyを表わしてる感じで…むしろtaffyよりDarkleというバンド名の方が合う程かもしれません(笑)。 何時も好きな事を、好きな様に、好きなだけ。 Darkleはそれを体現したアルバム。Darkleはtaffyというバンドを自己紹介してくれる1枚です。 iris / vo,gr 【動画】taffy – Suicidal Bunny (Official Video) 全体的に非常に良くまとまった印象の1枚だが、ふいに訪れる#6《HBD》でのアナログでシンプルな演出に衝動的な涙が出た。この事態の解明にしばらく戸惑ったのだが、とんでもなく遠くから突然全速力で走ってきてそっとこの手を握るような、そんな温かみさえ感じさせてくれるのがこの作品でいう『taffyのもう一つの本質的な部分』なのかもしれない。 あなたもそんな不思議な体験を是非! 【新譜情報】 taffy「Darkle」 2015年6月17日全国発売 1389円 + 税 Moderna Records mdrn0007 収録曲 Suicidal Bunny Redamancy Young Tines Remember to …

指揮者が突然倒れる!?マウリシオ・カーゲルのユニークすぎる楽譜

演奏の途中で指揮者が突然倒れる楽譜 1931年にアルゼンチンのブエノスアイレスで生まれたマウリシオ・カーゲル(Mauricio Kagel, 1931-2008)。 彼は、声楽や指揮者、ピアノやチェロなどのレッスンを受け、後に作曲家となりました。音楽だけではなく、写真や映画や演劇にも興味を持つようになった彼は、パフォーマンス的な要素を自らの音楽にも取り入れるようになり、ユニークな楽譜を執筆しました。 その1つが『フィナーレ』という曲の楽譜。楽譜には、曲の途中で「指揮者が倒れる」と書かれており、何と指揮者が倒れてしまいます! ちなみに、楽譜には「突然のけいれんに見舞われたかのように硬直する」「譜面台をつかみ、後ろの床に頭を向けて倒れる」という指示が書かれており、「指揮者が倒れた後は代わりにコンサートマスターが指揮をする」と記載されているそうです。 【懐】超・天才ピアニスト反田恭平の日本初メディアはVEEMOBだった! ティンパニ奏者が頭を突っ込む楽譜 そして、ネットで話題になり、YouTubeの再生回数が130万回を超えている動画が『ティンパニとオーケストラのための協奏曲』です。ラスト5秒にご注目です! 【動画】マウリシオ・カーゲル「ティンパニとオーケストラのための協奏曲」with Rie Watanabe …見事に頭を突っ込んでいますね。これもマウリシオ・カーゲルが書いた楽譜の指示なのだとか。ちなみに、これは表面に紙を貼ったティンパニだそうです。 【話題コラム】音大卒の人達に聞いた「音大のメリット・デメリット」とは? 2人でオーケストラ演奏 そして最後は、2人の奏者が妙な機械を操って複数の楽器を演奏するという『Two-Man Orchestra』。口でタンバリンをくわえたり、紐をひっぱってギターを演奏したり・・・会場からは失笑が漏れています。 【動画】Mauricio Kagel: Two-Man Orchestra 「ファンタジー」「ユーモア」「オリジナリティー」こそが、彼の作品の主な特徴であるというマウリシオ・カーゲル。これらのユニークな楽譜は、そんな彼だからこそ、書くことができたのかも知れませんね。 【感涙モノ】まさに「天使の歌声」!思わず拝みたくなるオーラの11歳のオペラ歌手!! 関連情報 マウリシオ・カーゲル

Chassol

音楽と映像の狭間を旅する- 気鋭の音楽家・Chassol ”音楽”と”映像”に新鮮な空気を吹き込む アーティスト 映画、TV、広告、コンサート演出など、あらゆる場面で切っても切り離せない関係にある”音楽”と”映像”。パリを拠点に活動するChassol(シャソル)は、この両者の関係に新鮮な空気を吹き込み、独自の音楽スタイルを追求している。 ChassolことChristophe Chassol は、1976年生まれのフランス人ピアニスト/作曲家。長年に渡って映画やTVなどの音楽制作に携わっていた彼は、PhoenixやSébastien Tellierなどのポップミュージックを手掛けたことでも知られている。日本でも人気の高いDJ/選曲家であるGilles Petersonのプレイリストに度々登場してきたChassolの名前を、熱心な音楽リスナーならば目にしたことがあるかもしれない。 【動画】Chassol – Music is God my Love [Indiamore] 【動画】CHASSOL – Fiddler in the Street [Indiamore] ”Harmonizing reality”をキーワードに活動する彼の音楽は、映像と共に収録した音声を楽曲の素材として利用し、ピアノを中心とした様々な楽器でハーモニーを付ける手法で制作されている。映像から音楽が浮かび上がり、音楽が映像の中の風景や人物をより鮮明に映し出すような独特の作風は、どんなオーディオ・ヴィジュアル作品とも異なる魅力に溢れている。 上の2曲は、2013年のアルバム「Indiamore」に収録。このアルバムは、Gilles Petersonが主宰するWorldwide Awards 2015において、Album of the Year第3位を獲得している。 日常を浮き立たせるサウンド 2015年3月には、最新作「Big Sun」がリリースされた。この作品は、彼の両親の故郷である西インド諸島・マルティニーク島が舞台となっており、鳥のさえずり、ドミノゲームに興じる人々、街のカーニバルなど、島の様々な日常や風景を捉えている 【動画】Chassol – La Route de la Trace (BIG SUN) 【動画】Chassol – Reich & Darwin (Big Sun) 遠い異国の日常を彩るサウンドは、ジャズ・ファンクやソウル、ミニマル・ミュージックなどを繋ぎながらも、決してカテゴライズできない。その土地の空気、温度、香り、暮らす人々の息遣いなどが瑞々しいテクスチャをもって伝わってくるChassolの作品は、まさに今旅をしているような感覚にさせてくれる。

【BLOG】怪獣が奏でる究極のエレクトーン

怪獣の『着ぐるみ』を着た天才エレクトーン奏者が話題に! ネットではとても有名なアーティストなので、ご存じの人も多いかもしれませんが、まずはこの動画をご覧ください。 演奏は怪獣の着ぐるみをきた天才エレクトーン奏者の「maruさん」です。 【動画】FINAL FANTASY V(ファイナルファンタジーV)ビッグブリッヂの死闘(Electone)maru氏 動画をみれば一目瞭然ですが、神業ともいえるmaruさんの演奏は、ネットで大きな話題となりました。 音大卒の人達に聞いた「音大のメリット・デメリット」とは? ネットユーザーに愛されるmaruさん 着ぐるみで演奏するという斬新なコンセプトもさることながら、あまりに速い動作で手足を動かしながら演奏するその姿に「萌える」ネットユーザーも多いようで、「FFなのに4WD」(ファイナルファンタジーと自動車の前輪駆動、両手両足の4つを掛けている)や、「ふみふみ動画」などと賞されています。 maruさんは、現在、ニコ動のニコニ・コミュニティーで、『maru community』を運営されており、メンバーは記事掲載時点で 12352人 (最大: 58937人)が登録しています。 ちなみに maruさんの愛器は、エレクトーンの最高峰として世界中で人気の『YAMAHA STAGEA』だとのこと。機材の詳しいモデル番号などは公開されていないようですが、映像からの推測として「ELS-01C typeU カスタムモデル」で、値段はおそらく100万円以上ではないかとのこと。 18歳の日本人クリエイターが作る「Future Bass」がネットで話題! maruさんの人気の秘密に迫る こんなステキな演奏をするmaruさんの事がとても気になってしまい、あれこれネットで調べてみると、彼女の人気の秘密ともいえる興味深い話がたくさん出てきました。 maruさん人気の理由①:卓越した演奏技術 まずなによりも、maruさんの非の打ち所が無い「高度なエレクトーン演奏技術」です。動画で演奏されているファイナルファンタジーⅤの『ビッグブリッジの死闘』という曲は、作曲を担当した植松伸夫さんをしても「あの曲は、もう人の弾ける限界を超えた」と語っていたエピソードもあるそうです。すでに一人の人間が演奏するレベルを超えているといわれている曲を、シッカリ完璧に演奏してしまっているmaruさんは、やはりスゴイです。 maruさん人気の理由②:小柄なカラダで一生懸命演奏している そしてもう一つ、maruさんの人気の理由となっているのが、動画を見れば一目瞭然、小柄なカラダを駆使して一生懸命エレクトーンを演奏する姿に心を打たれます! 小柄な腕と足を精一杯動かしながら高度な演奏をしている姿は、男性・女性に関係なく「萌える」人達が多いようです。 maruさん人気の理由③:ファンに対する感謝の気持ち maruさんのコミュニティにおけるコメントのやり取りを見ていると、maruさんの飾らない人柄が自然と見えてくるから不思議です。高度な演奏技術を自慢することもなく、常にファンへの感謝の気持ちが表現されており、そんなmaruさんのファンへの思いと適度な距離感が人気に拍車を掛けているのだと思います。 maruさん人気の理由④:怪獣の着ぐるみ そして最後はやはり、なんといっても、この「怪獣」の着ぐるみにつきるでしょう!ネットの情報によると不確定な情報としながらも、maruさんが怪獣の着ぐるみを着て演奏することになった興味深いエピソードが紹介されていました。 情報によると、その昔、maruさんが着ぐるみを着ないで演奏した動画を配信した際に、maruさんのバストラインについてのコメントばかりが増えてしまったそうで、それが苦痛となり怪獣の着ぐるみを着用することになったそうです。(あくまでネットの情報にて真偽の程は定かではありません) 【意外な人も!?】トランプ氏を支持したミュージシャン総まとめ ぜひ取材をしてみたいアーティスト 彼女のことを調べれば調べるほど、どんどん彼女の魅力に引き込まれてしまい、ぜひともVeemob編集部として取材をしてみたいと考えているのですが、ネット上で活躍されるmaruさんだけに、リアルな取材は受けてもらえない可能性が高いので、彼女のポリシーに反しないカタチで、なんとか取材ができないものかと、あれこれ思考を巡らすばかりです。 Veemobは 天才エレクトーン奏者の『怪獣』、おっと間違い、怪獣ではなく『maruさん』を応援しています! 最後に maruさんの素晴らしい演奏をご紹介しておきます。存分にお楽しみください。 【動画】ルパン三世’78 Lupin the 3rd ’78 (Grade5) 【動画】Star Wars(Electone)スターウォーズ(ファンファーレ付き)エレクトーン,maru氏 【動画】Pirates of the Caribbean(Electone)パイレーツ・オブ・カリビアン エレクトーン演奏 【動画】大河ドラマ「天地人」「篤姫」エレクトーン演奏。maru氏(Tenchijin & Atsuhime) …