【INTERVIEW】KIRINJI、20周年—そして“航海”は続く。

KIRINJIの13枚目のアルバム『愛をあるだけ、すべて』が6月13日にリリースされます。メジャーデビュー20周年を飾るフルアルバムでもある本作。早速拝聴すると、心魂を傾けるような歌詞の重みにまずは どきり としました。例えば後悔や焦りの言葉で描かれたリリックワークは、これまでの歩みの中で蓄積された膿をじわりと吐き出すようで、これが不思議と救われる趣でもあります。伺えばそんな深い意味はないよ、と言わんばかりのラフにお答えいただきましたが、私はそれでも僭越ながら“ソングライター・堀込高樹”としての心根として有難く受け止めていたいと思ってしまうのです。 また今作はバンド・KIRINJI 5周年という節目の作品でもあります。バンド“KIRINJI”として、またポップミュージック作品としてどう録音物化するのか…なるほど本作には歴としたkIRINJIサウンドの“2018年の気風”がぎっしりと詰まっています。皆さんはどう感じましたか? 取材・文・写真=田中サユカ ——まずは本作のタイトル「愛をあるだけ、すべて」ですが、KIRINJIのアルバムとタイトルとしてはかなり風変わりな印象を受けました。 堀込 これまでは「11」とか「3」とか、割とあっさりしたタイトルが多かった。そういうのではなくて、今回は目先を変えたいと思ったんですよね。それで、曲のタイトルからアルバムをつけるって言う方法もありますけど、今回は曲(#4「時間がない」)の歌詞の印象が強かったので、それに決めました。「愛をあるだけ、すべて」という言葉自体にコンセプチュアルな意味があるわけではないんです。 ——KIRINJIファンからみたら20周年の記念作と受け取る人も多いかと思います。 堀込 20周年っていうのはあまり気にしていなくて、バンド編成になって5年、という方が大きいですね。でも、30周年は流石にあるかどうかわからない。そういう意味で20年っていうのはちょうどいいのかもしれませんね(笑)?もちろん長く続けるつもりではいますけど。 ——「バンド」という選択をされてから改めて振り返ってみていかがですか? 堀込 去年はライブ本数は少なかったけど、最近ようやく気持ちの上でもしっくりくるようになりました。みんなはどうかわからないけど(笑)。 一同笑 堀込 みんなそれぞれ、他の現場でも仕事をしているけれど、バンドを組むっていうのはまた違うと思うんです。だから、今思えば結成当初はまだまだだったと思う。でも今年3月のビルボードでのライブは、コトリンゴが抜けて初めてのライブでしたけど、誰が欠けても自然に埋められるグループになった実感がありましたし、むしろ前よりも強力になった部分もあるんじゃないかな。 楠 確かに最初は女性が二人居るっていう趣向の面白さを感じるバンドは初めてだったし、すごく新鮮な気持ちでした。それに元々キリンジのサポートをしていたので、当初はサポートの延長っていう感覚があったかもしれない。装いは変わっても人間はいきなり変われるわけじゃないですしね。でも今はバンドの一員としてやれている楽しさがあります。 田村 サポートとして違和感なくやってこられましたけど、今は責任も取らなきゃいけなくなって… 楠 ステージでユニフォームを着たっていうのは大きかったかもね。 田村 フリフリのやつね、勇気を出して着ましたね(笑)。 弓木 私はみんなについていくのに必死だったので、クビにならなくてよかった!って… 一同笑 弓木 5年もやれたから、これからもっと頑張ろうって感じです。ついていけるか不安でした。 堀込 当初は結構、右も左もわからない感じだったよね。 弓木 そうですね。5年も続けてこられて嬉しいのと、メンバーの間でいろんな話ができるようになって、楽しくもなってきましたね。 千ヶ崎 「11」を作っていた時は頑張ってバンドになろうとしていました。サポートからバンドの一員になったものだから「何が変化したらバンドなんだろう」っていう、疑問のようなものもありつつ。 千ヶ崎 昨年末にコトリちゃんが辞めましたが、やっぱりメンバーの脱退はバンドにとっては試練なんですよね。でも、何年かかけて作り上げたアンサンブルなどのバランスが崩れたのを埋めて乗り越えて、自然体でのバンドになっていったと感じました。だから、今回の作品では言いたいことがあれば言うし、そこで余計な駆け引きのようなものもない。それに対して反論があっても自然にやりとりができた印象です。それはライブのリハでもそうでしたね。 ——5年の間には、制作の現場でも変化はありましたか? 堀込 以前は、ベーシックを外部のスタジオで録音して、そのあと僕の家に来てもらってダビングをしていたんですよね。でも、今はみんなでスタジオに入ってみんなで顔付き合わせて作品を作らなくても良い時代になった。今回はタイトなスケジュールで制作したこともあって、メンバーそれぞれで録音したデータを僕に送ってもらってまとめました。対面して録音すると僕が「ああしてくれ、こうしてくれ」と注文を言っちゃうわけですよね。そうすると僕の意見は反映されるけど、そうじゃなくて、僕が投げかけて返って来たものを僕が整理する方が、それぞれの意思みたいなものが反映されて良いんですよ。だから、KIRINJIのような特殊なグループにとっては、この作り方の方がカラーが出て良いんじゃないかな、とも思いましたね。もちろんベーシックは一緒にやりましたけどね。 千ヶ崎 今回は特にそうでしたね。でも、打ち込みが多いのに出来上がった音はバンドっぽいんですよね。歌は(堀込)高樹さんのパーソナリティが出ているように僕は感じます。特に歌詞ですね。 ——それは私も感じました。歌の生々しさが増しているようです。 千ヶ崎 そうなんですよね。バンドっぽさとシンガーソングライターとしての高樹さんが共存していて面白い感じだと思います。 堀込 あまり意識はしていないんですけど、歌詞の書き方としては、凝った比喩とかを使い出すと“上手いことを言う合戦”みたいになってくるわけですよ(笑)。年齢のせいなのかもしれないけど、そう言うのがだんだん嫌になって来た。さっと聴いてさっとわかるものの方が今は楽しいのかなって思いながら書きましたね。 ——今作も「今聴ける音楽」は意識されていますか? 堀込 そうですね。ポップミュージックだからその時に聴けないとダメだと思う。10年後に良いと言われるのもダメだし、10年前の音楽だと思われるのもがっかりだし。世の中にいろんな音楽がある中でのKIRINJIの音楽ですが、埋没したくもないし、遅れを取りたくない気持ちもあるんです。だからリズムの面やアレンジの面では現代的な響きになるように意識してミックスしました。 ——とくに後半のインスト曲「ペーパープレーン」と最後の「silver girl」が堀込さんの描く未来性を感じましたが? 堀込 インストは「あったほうがいいや」くらいの本当に軽い気持ちで作りはじめたんです。普段僕らはどうしてもメロディを中心にものを考えがちなんですよね。でも、メロディがなくても音楽は成立するじゃないですか。そう考えて作った曲です。あれはメロディと呼べるものがなくて、アルペジオがあってビートがあるだけのもの。アルペジオを使ったもので聴ける限界として2分くらいの長さにしました。この曲に明快なメロディがついてしまうと、もしかしたらすごくつまらないものになってしまうような気がする。今となってはこれにラップが乗っていたら面白かったなって思ったりもしています。 ——ラップと言えば、Charisma.comのいつかさんがラップで参加されています。 堀込 彼女のスタイルは王道のヒップホップとはまた違うもので、最近は結構いるのかもしれないけど、少し前までは彼女くらいしかいなかったと思います。あんまりオラオラしてないところが良いな、と思ってお願いしたんですけど、今回は彼女にとって普段彼女がやっている「Charisma.com」とはまた違った感じだったかもしれませんね。いわゆるお話があって情景があって…って言う制作を彼女はやってこなかったのかもしれない。 堀込 今回一緒に作ることになって「こういう曲でこういう世界観でやりたいんだけど」と説明して、上がってきたものに対してもどんどんリクエストしたから、彼女としては大変だったんじゃないかな。でも彼女は「どんどん直しますよー!」っていう感じで受け入れてくれるから、こっちも「じゃあ…」って、どんどんいっちゃった(笑)。僕はやりやすかったけど、彼女はどうだったかな(笑)? 一同笑 ——ゲストにはSANABAGUN.からお二人を招いていますね。こういった若い世代のプレイヤーを起用したのは意図があってのことですか? 堀込 いわゆるスタジオミュージシャンを呼べば話が早いんですけど、バンドの中のブラス隊ってそういうのとは違うムードがあると思うんですよね。今回はそういうのが欲しかったのでお願いしました。 ——個人的にはシンセサイザーを始め80年代のムードも感じましたが、実際に意識されたのはどういった点ですか? 堀込 今回はアルバムを作るにあたってエレクトロニクスを使うだろうなって思ってはいたんですよね。「機械に聞こえる、でもこれはやっぱり生だよね」っていうところに落とし込みたかった。だからキックの感じは打ち込みっぽく聞こえるけど、ハイハットやスネアはすごく生々しい感じになっていると思います。そういう感じに作るとシーケンスともすごく相性が良くて。ただ80年代の音は意識していなかったです。今回使っているのは基本的にソフトウェアのシンセサイザーなんですよ。その中でビンテージっぽいものも使っていますし、自分の好みも70年代のものとかが好きだからそれっぽくなりがちですけどね。 ——改めて伺っていると、作品を聴いた時に感じた重みよりとても軽い印象です。特に「愛」について… 堀込 そうですね。ポップソングにおいて「愛」って全然重いものじゃない。すごくカジュアルなものでしょ?多分ね。 ——この後は全国ツアーも控えています。前回のライブからどういった手応えがありましたか? 千ヶ崎 コトリちゃんが抜けで再出発だ!っていうのはないですね。彼女がいなくなった分、やることは増えましたけど、その時のバンドで一番良いと思われるサウンドを目指した感じです。 弓木 同じコーラスラインを歌っている曲が多かったので、その時に「コトリさんの声がないなあ」って思うことはありますが、でも皆さんが思うように、これからも今できるベストを尽くします。後は、この前のライブで千ヶ崎さんがコトリさんの立ち位置に来ていて、すごく新鮮でした(笑)。 千ヶ崎 そうだ!席替えがあったんですよ。それは最初恥ずかしかったんですけどね(笑)。 【リリース情報】 アーティスト:KIRINJI アルバム:愛をあるだけ、すべて リリース日:2018/06/13 価格:初回限定盤¥3,996(TAX …

【特集】考察・ミムラス内藤彰子 「SQUAME」

「ミムラス内藤彰子さん、今晩は。新しいアルバムができたみたいですね!ずっと待っていましたよ、ずっと。」 真夜中に僕は心を躍らせていた。何しろ彼女のフルアルバムが完成したのだから。ミムラス内藤彰子名義のアルバムは2015年8月以来となるわけだが、今作「SQUAME(スクエイム)」では自主レーベル「kwaz label」からリリースされる。友達に手作りの贈り物をプレゼントするようなノリで送ってくれた本作「SQUAME(スクエイム)」を聴いてすぐに、音楽家としてのミムラス内藤彰子に劇的な“何か”が起きたことを受け取った。 “鱗”を意味する本作は、彼女自身の怯懦な心を意味しているそうだ。例えば長く居座っていたインナーチャイルドを癒すために、あるいは目配せしがちな音楽マーケットで逞しく在るために。 重ねてきた立派な鱗を少しずつ、但し一枚残らず剥がすために出来た“決意”の作品でもあるようだ。 だから前作の「Fragement&waves」に見られるような、整頓されたポップスはどこにも見当たらず、むしろ本作を聴けば聴くほど、持ち前のメロディとハーモニーを嬉しそうに汚す彼女の笑顔が想像されることが、泣けるほど嬉しかった。 「前作をリリースした後も色々ありましたよ。自分らしくやろうと思ったら、離れていく人もいっぱいいた。でも、こうやって続けていくと残った人もいますよね。」 本作は、盟友・立井幹也(Dr.)、山中勇哉(Gt.)と千葉県の潮風漂うスタジオに篭り「SQUAME」の輪郭が塗られるように生まれた。 「HOSONOVA」を源流に感じるような、DIYの歪さやノイズの残るサウンド、ヴォーカルに身近な音を重ねた 素朴な情景づくりが特に印象的で、1曲目「新しい春が呼んでるーA NEW SPRING IS CALLING」では、その場にあるホウキで踊るがまま、音と同時に“楽しさ”という感情を重ねる自然な“手法”から、ミムラス内藤彰子らしい思い切りの良さが伺えて微笑ましい。一体、ここに到るまでに何があったというのか。 ミムラス内藤彰子は、物質的な仕組みの今世で長らく苦しみながら、ある日オランダへ2度も旅立った。そこで多様性にあふれた生活を受け入れた人々を目の当たりにして、ミムラス内藤彰子の覚醒が起きた。 —「もっとこうだったら良いのに」という添削をやめる代わりに、自分の音楽をただ突き詰めていく。こうして丁寧に出来た作品だから、一つ取材をしてもらおう、とも思える。これが“私”なんですよね— 本作では、英語詞曲1曲の他にオランダに住むシンガーのティム・トレファーズをゲストに迎えたオランダ語詞の歌も1曲収録されている。これまで日本語で歌ってきた彼女が言葉を変える理由は一つ、友愛の“証”だという。 歌詞の話題が出れば、ソングライティング自体にも触れておきたい。いつもながらのマイルドなポップワークにエモい歌詞。その中に隠し入れた彼女の太い芯のとおった“ロック”たる詩想には、極めて個人的な思いから成り立っていると感じ取り、信服する。しかも、これだけのポピュラー性でありながら、あざとさも凡庸性も押し付けがましさも感じさせない作品が他にあるだろうか。相当漁っても見つかるまい。 -朝も昼も夜も 私はすでに幸せだった- 最後にご紹介するのは本作10曲目「ALREDY」の一説。ミムラス内藤彰子は、2017年にして遂にこの言葉を拾った。 僕は、音楽を嗜む一人のファンとして、彼女の最新アルバム「SQUAME(スクエイム)」が、現在における彼女の最高傑作であると言い切りたいし、2017年に誕生した良作として正式にご紹介したいと思います。 ポップスは、赤裸々かつファッショナブルであるほど麗しき。 取材・文・写真 =田中サユカ 【リリース情報】 タイトル:SQUAME アーティスト:ミムラス内藤彰子 リリース日:2017/10/25 価格:¥2,000+税 レーベル:kwaz label

【INTERVIEW】秘密のミーニーズ、空白の3年間がもたらした“ゆらぎ”を前に語るもの。

テン年代もクライマックスを迎えようとしている2017年9月13日、若手サイケ・フォーク・バンド「秘密のミーニーズ」が、デビュー作にして“最高傑作”との呼び声高いフルアルバム「イッツ・ノー・シークレット」を遂にリリースする。 12弦ギターやペダルスティール、そしてオープンハーモニー。CSN&Yなどウエストコート・ロックへの最上級の敬意を表しての1stEP「おはなフェスタ」を経ての今作「イッツ・ノー・シークレット」は、リズムセクションやハーモニー、構成や歌詞の力配分、生々しさまでも複雑に絡めながらも、それをシンプルに楽しませてくれたことがとにかく嬉しかった。今回のインタビューでは、本作品についてはもちろんのこと、2014年のフジロック・ルーキー以降、これほどのバンドが何故影を潜めていたのかという疑問についてもたっぷりと語っていただいている。 戦争を知らない僕らの時代のサイケやフォークも、今懸命に生きる僕らのドアを確実にノックしている。いつ何が起きてもおかしく無い今日、この傑作の誕生を祝おう。 取材 ・文・写真 / 田中 サユカ 写真 / 渡辺たもつ(Vocal,Chorus,Guitar,Banjo,Pedal Steel,Mandolin) 菅野みち子(Vocal,Chorus,Guitar) ——前作から3年という月日が経ちましたが、色々とあったそうですね。 渡辺 そうですね。本来だったら月2回くらいでレコーディングができればよかったんですけど、レコーディングを始めた直後に自分が新潟に転勤することが決まって、新幹線代の捻出等に苦労してなかなかできなかったですね、それにベース(相本)も転勤になったり、プライベート面で色々重なった。 ——それは2015年のことですか? 渡辺 そうですね。でもそれもCDを作り始めてからのことで、それまでもメンバーが辞めたりして、一悶着あった。曲は出来ていたので、そういった諸々の事情がなければもっと早く出せていましたね。 ——存続するかしないか、にまで? 菅野 (渡辺)たもつさんが新潟に転勤になるくらいの時にありましたね。 渡辺 そうだね。それにもう一人のヴォーカル(淡路)のプライベートの関係で、これまで弾いていたベースを辞めてヴォーカルに専念することになった。彼が辞めちゃうと3声コーラスでなくなる。2声では立ち行かれない。 ——(秘密の)ミーニーズといえば3声っていうイメージですからね。 渡辺 自分たちが勝手に思っているだけかもしれないですけどね(笑)。それに淡路はメインボーカルでもあるので、後任を入れるのも難しい。どうするかな…と悩みましたね。 ——3年という時間はシーンもめまぐるしく変わっていくし、そんな中で個人の心境にも変化があったのではありませんか? 渡辺 これはお恥ずかしい話なんですけど、2014年にフジロックの“ROOKIE A GO GO”という大舞台に立てた時、これを足がかりにして飛躍していくつもりが、なかなか思うように発展できなかった。僕たちはフジロックが目標でもあったし、一度はシーンに認められたという感覚がスルッと抜けていって、メンバーのモチベーションをどこに持っていっていいかがわからなくなりました。地道に続けて行くのも良いと思うんですけど、そういったところでも意識のズレが生じたんです。 菅野 それでドラムの子も劇的にモチベーションが下がってしまって、そういう雰囲気が練習にも出てしまった。結局ドラムの子は辞めてしまって、新しくベース(相本)とドラム(高橋)が入ったんです。 渡辺 彼のラストが2014年の10月にあった池袋のライブ。その後すぐに新しいドラム(高橋)が入ってくれた。彼は慶応大学の「でらしね音楽企画」っていう、60、70年代ロック中心のサークルでドラムを叩いていて、共通の知り合いを通して知り合ったんですよね。すごく良いドラムを叩くヤツで、思い切って声をかけてみたら、思ったよりもずっとミーニーズの音にマッチした。 渡辺 というのも、前のドラムは技術的にも多才なヤツだったので、内心は「前のようにはならないだろうな」と心配もあったんですけど、(彼のドラムで)また全然違う方向性を見いだすことができた。アイツ(高橋)がいなかったらバンドの存続は難しかっただろうな、というくらい助けられました。 菅野 以前はパワフルでロックテイストだったかな、と思うんですけど、彼(高橋)はすごく柔軟性があるというか… 渡辺 (高橋は)すごく歌に寄り添うプレイをしてくれる。特に 菅野の作る曲に合うドラムを叩いてくれるよね。以前はまとまらなくてお蔵入りする曲も多かったんですけど、今はそのままライブで演れるところまで持っていけることが多くなった。それはベースの相本に関しても同じで、だから、みっちゃん(菅野)の作る曲に関しては、結構相本・高橋両氏に助けられている部分があるんじゃないかな。 ——「イッツ・ノー・シークレット」は、その新メンバーが加わって初のアルバムということでもありますね。今作の特徴としては、リズムセクションの幅広さは外せないと思うのですが、ゲストも招いたと? 渡辺 そうですね。今回はキーボードとパーカッションでお招きしました。パーカッションを演ってくれたのは僕の古い友人(高田慎平)で、ASA-CHANGにパーカッション(タブラ)を習ったり、リズム楽器にすごく造詣の深い人。彼に入ってもらったら面白くなるんじゃないかと思ってお願いしましたね。 キーボードの藤木(晃史)くんは、以前ライブで誘ってくれたバンド(芝居小屋)のピアニストで、彼の弾くピアノが好きだったし、昔の西海岸のロックってピアノが入ることが多い。そういう憧れもあって彼に弾いてもらいました。 ——前作はその西海岸のテイスト、つまり皆さんの憧れやそれによって培ってきたものを完全密封された作品、が逆に新鮮に映りました。今作は自分たちのバンドの表現作品として、整理して緻密に組み立てられた完全なるオリジナル作品だと感じましたね。1stアルバムにして、またバンドの代表作として説得力のある作品だと思いました。 渡辺 そうですね。前作は西海岸っていうフォーマットがあって、その手習いの範疇を大きく超えるものではなかったかもしれない。こういう音楽をあんまりやっている人がいなかったこともあって、コンセプトが優先されていたこともあった。 今回は菅野の作る曲が増えたから、手習い的なところを大きく広げることができた。菅野のヴォーカルも4曲。僕らはコンセプトありきで考えちゃう節があるけど、菅野はちゃんと自分の曲を書くシンガーソングライターなので、菅野の力に随分助けられましたね。 菅野 このバンドに入って、60〜70年代の音楽の影響を自然と受けるようになって、作る曲もみんなの好みに合うような曲を書くようになりました。歌っている声もちょっと渋めになってきたのかな。自分でも気づかないうちにそういう変化がありましたね。 ——今作の菅野さんのヴォーカルの引き出しが増えたのにもびっくりしますよね。無意識に変わっていったと言うけれど、自在に使い分けている? 菅野 Fairport Conventionとかをみんなで色々とカバーした時に、自然と影響されているのかな。 渡辺 今思えば、これまで菅野も窮屈だったと思うんですよね。知らずのうちに僕らが「こうあるべきだ」と言うところに押し込めようとしていた。でも菅野は自分のカラーを持っているから、菅野が僕らに合わせてくれていたんだと思うんです。さっきのFairport Conventionとかも、そう言うところからも自分の色として取り入れようとしてくれていたんですよね。 渡辺 だんだん僕らの視野も広がっていって、ガッチガチの60~70年代よりは、例えばWILCOとかの2000年代オルタナカントリーも青木さんの紹介で聴くようになった。お互いのストライクゾーンがやっとうまく混ざり合ってきたんじゃないですかね。 ——音楽的にしっかりと打ち解けたんですね。本来のスタート地点に立てた。 渡辺 それに、新しいメンバー(高橋と相本)は年下なので、菅野はイメージを伝えやすくなったんじゃないかな。前はみんな同期だし、すごく菅野は遠慮していた気がする。だから人間関係的にもより打ち解けた気がしますね。 菅野 (バンドを始めて)もう5年くらい経つんだね。確かに最初はお互いに言い合えない感じもあったんですけど、音楽関係のことに関してはあまり気にせず言えるようになりましたね。 ——良いチームですよね。そして本当に素敵なリーダーだ。 渡辺 メンバーが増えたから一歩引かないとアンサンブルが過剰になっちゃうところある。それでみんな一歩引くことを覚えたね。昔はクリームのインプロ合戦みたいにガンガン演っていたけどね(笑)。 菅野 そうだね、みんながそれぞれバンドの一部として考えるようになったのかもね。足し算というよりは引き算ができるようになったね。 一同笑 渡辺 クリームのメンバーも解散後はエゴを剥き出しの時期を経て溶け込むのが楽しいっていう時期を迎える。そう考えると僕らもある意味ロックの歴史を辿っているのかな(笑)。 ——今まさに話題に出たクリームなどの60-70年代のロックファンには馴染み深いであろう、インプロビゼーションが今回はインストとして3曲も収録されていますね。作品として収録するのはバンドとしても初めての試みですね。 …

第88回アカデミー作曲賞を受賞!エンニオ・モリコーネという巨匠

第88回アカデミー賞で大きく報道されたのは2つだろう。レオナルド・ディカプリオが主演男優賞をとった。「ギルバート・グレイプ」で助演男優賞にノミネートされたのが1993年。日本のレオ様ファンも喜んだはずだ。もうひとつは「マッドマックス」の6冠。何度も映画館へ足を運んだ人がいるぐらい「マッドマックス」にハマった人たちがいる。作品賞をもらってもおかしくなかった。しかし、もっと賞賛されていい作品がある。「ヘイトフル・エイト」だ。第73回ゴールデングローブ賞、第69回英国アカデミー賞、そして第88回アカデミー賞のすべてで作曲賞を受賞した。作曲家の名前はエンニオ・モリコーネ。 THE HATEFUL EIGHT – Official Teaser Trailer https://www.youtube.com/watch?v=gnRbXn4-Yis 「ヘイトフル・エイト」でメガホンをとったのはクエンティン・タランティーノ監督だ。言わずと知れた映画オタク(シネフィル)である。監督自身もそれを認めている。「ヘイトフル・エイト」の内容を一言で表現するなら西部劇だ。タランティーノ監督らしい題材を選んでいる。前作「ジャンゴ 繋がれざる者」も西部劇だった。 A Fistful of Dollars Official Trailer #1 – Clint Eastwood Movie (1964) HD アメリカの西部劇では善と悪がハッキリと分かれている。それは今もハリウッド映画の底辺に流れているはずだ。具体例を挙げるまでもなく、アメリカ先住民や黒色人種が悪で、白色人種が善の映画は腐るほどある。悪役は善にはなれない…いや、悪のままでいなくてはならないのが掟のようにあった。「ジャンゴ 繋がれざる者」でタランティーノ監督は、それを見事に裏切っている。 巨匠モリコーネとの仕事にタランティーノ感激!『ヘイトフル・エイト』特別映像 「ヘイトフル・エイト」で作曲をしたエンニオ・モリコーネはイタリアの巨匠である。映画界で名前が知られたのはスパゲッティ・ウェスタン(イタリアのウエスタン映画)だ。「荒野の用心棒」や「夕陽のガンマン」などの音楽で有名になった。シネフィルのタランティーノ監督が「ヘイトフル・エイト」の作曲をエンニオ・モリコーネに依頼したのは自然に感じる。そして、それは大成功を収めた。 映画「ニュー・シネマ・パラダイス完全オリジナル版」日本版劇場予告 エンニオ・モリコーネが曲を提供した映画は幅広い。マルキ・ド・サド原作で、ピエル・パオロ・パゾリーニが監督をしたカルト映画「ソドムの市」、ギャング映画の大傑作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」、映画愛に満ちた名作「ニュー・シネマ・パラダイス」など、まるで共通点がない。エンニオ・モリコーネの曲は優しく、時に大胆な展開をする。全作品に言えることはひとつだろう。決して音楽が映像のジャマをしない。映画を見終わった観客が家路についても、それぞれの耳にそっと残るようなメロディをつくる。 明確な善と悪はこの世に存在しない。エンニオ・モリコーネの映画音楽はそんな当たり前のことを具象化している。これまでエンニオ・モリコーネが作曲した音楽たちに最大の賛辞を、そして、アカデミー賞受賞に心からスタンディングオベーションを送る。

Walkings初メディア「俺らにまつわるロックとかブルースとか」

何かの表紙である種のサウンドが跳ねると一月もしないうちにその手の音が”唯一無二”曰く市場へ溢れかえるような気がしてしまう。まるでそれが今の“正解”だと洗脳させるかのように。そう感じているのは恐らく私だけではないはず。それが果たして如何なものかはともかくとして、少なくとも“アーティスト”には“アートを創造する人”らしく、どうかしっかりと覚醒していてほしいと願う。 Walkingsは音楽シーンのホープでいながら芯を崩さないグルーヴを守れるスリーピースだ。そしてちょっとした”はっぴいえんどブーム”である昨今、誤解を恐れず言うならば”ここではないどこか”を探るスピリットや生きたロックの解釈の仕方について最もはっぴいえんどを継承していると言えるのではないかとも感じる。そんな彼らの初メディア登場ではバンドの音楽感についてどっぷりと語っていただいた。読めばわかるがとにかく“ロック”&“ロール”で、2次会まで縺れ込む盛り上がりぶりであった。本当にありがとう!しかしながらロックすぎて固有名詞達はまたしても問題形式処理の有様。しかし何はともあれ、Walkingsのような腕の確かなバンドこそナマで聴くべきであろうし何より他では絶対に読めないものになった。答えあわせがてら一度は必ずライヴへ足を運ぼう!と個人的にもすすめておきたい。 高田 風(Vo.Gt.) / 吉田 隼人(Ba.) / 井上 拓人(Dr.) photo / Mami Otsuki 井上 ブルース根本はジャンルではない。 高田 ブルースとは“精神”? 井上 それもダセーんだけど! 高田 だって、ブルースってジャンルじゃねーの? 井上 ジャンルだけど。初期のデルタブルースはただの12小節でもない。うーん。やっぱリズムでしょう。 吉田 ブルースの話マジで参加できねー。 高田 別に古いもんをやりたいわけじゃないからな、俺たち。ただ「かっけエ」って思うものが60年代後半とかだったりする。 吉田 結成は確か2012年の2月だったと思う。で、井上が1年後くらい。 井上 そもそもこの2人は高校の時からバンドやってたんですよ。僕はずっと2人のことを知ってたんですけど。 吉田 ネット越しでずっと俺らのことを見てたらしい。 井上 そうそう。ネット越しで。高校生のバンド大会みたいな「ストファイ」っていうのがあって、所詮高校生バンドなんで取るに足らないやつばっかだったんですけど、その中でダントツ「やばいぜ!」って。Aしか弾かないめっちゃロック。 一同笑 井上 僕らくらいの世代の音楽好きは例えば僕らより年上の世代はその年代にクリーンヒットしちゃうヒーローみたいなアイコンは絶対いると思うんだけど、僕らの世代はそういうアイコンが途絶えてるんで、いくらでも情報があふれてるから、いくらでも自分のセンサーに触れた音楽を集められる。だからみんな共通して好きなアイコンがいるってことはあんまない。 高田 そうだね。僕もそんなに好きな音楽は共通してないもんね。ジミヘン(ジミ・ヘンドリクス)は共通してるけど。 井上 誰でも絶対とおってるだろうっていうところはあるけど。 高田 うん。あとビートルズ。オレ達の親父世代がたぶんドンピシャだったんですよ。その影響を受けてる息子達が多いんじゃないかな。 吉田 俺の親父はエイベックスしか聴かないから。 爆笑 井上 本当に好きっていう人はいなくない?まあ、知ってる程度でどっぷりっていう人はあったことないな。 高田 まあ確かにビートルズだって、好きって言ってもたいして曲知らない人は多いね。どの歌がビートルズのパクリだとか全然気づかない人は多い。まあ、その辺はわからないですけど。 今年のフジロック・ルーキーのラインナップみてもポップ全盛期という印象でしたがその中でも異彩を放っている存在ではありませんでした? 高田 超アウェーでしたね。でも、みんながやってることと違うことをやれてると思えたんで嬉しかったです それで、Walkingsご自身の音づくりに関しても伺いたいのですが、1枚目よりも出すに連れてだいぶソリッドな方向に向かってないですか? 高田 全部一発録りなんすよ。 吉田 あれは井上の家で録ったんですよ。で、井上が編集して… 井上 そう。めっちゃ田舎に住んでるんですよ。埼玉の春日部ってところなんですけど、機材とかドラムとかあって。別に防音とかしてないんですけど、まわり田んぼしかないんで。あのソリッドな音は素人のミキシングの賜物というか。以前の音源は完全にプロの音なんです(笑)。ただそれしかできなかっただけなんです。 高田 (ジャケワークは)水彩絵具で俺が描いたんですよ。で、ああいう曲を書き出したのはNYCに行ってからなんすよ。最初はライヴハウスとか行ってたんですけど全然ピンとこなくて。なんた東京とあんまり変わらない感じがしたんすよ。ライヴハウス事情というか。「これ、あれのパクリだな〜」とか。ジャズとかゴスペル観に行ったほうが全然面白かったですね。 井上 もともとジャズとか全然聴いてなかったからNYCから帰ってきて「ゴスペルとジャズ、めちゃめちゃ聴いてきた!」とか言ってそういう曲とか書き出したんですけど理論的なことはあんまり学んでないから「コードとかよくわかんねー」とか言って…(笑)! 高田 最近はもう…飽きました(笑)。 井上 一瞬寄り道したけど、また戻った。 高田 「NIVEA」とかそんな感じで、〈一人でぐーだら…〉の所はめっちゃ三重奏でいきたかったんだよね。本当は。 吉田 今ならできんじゃね? 初期の頃のほうがエレキ初期のブルースロック感がでてましたよね。 井上 そう。思ったのが、入る前からこのバンドのことは勝手にチェックしてて、紆余曲折経て2012年くらいに「イッキーサンプス」って名前でトリオになってたんですよ。「まだやってんだなー」って見てて。リズムが自由な感じで。キメのところで譜面に書けないあの感じ(ジェスチャー)があって。下手なのかと思ってたら全部そうで。「これ、絶対わざとだ。ワザとやってるとしたらとんでもねえぞ!」って。ブルースなんですよ、それが。ブルースってリズムと自由さとピッチの危うさが一番肝だと思うから。もともと一人で生まれた音楽だからね。だから「イッキーサンプス」って名前が(イコール)ホワイトストライプス。それがギリだったわけ。アイコンタクトしてやるには。それをトリオで、ホワイトストライプスより多人数でやる…それはまずいぞ!って。 高田 この3人でやるといいんすよ。グルーヴが。自由自在だよね。井上のおかげかもしんないけど。 吉田 井上のおかげだね。井上がついてきてくれたからね。そもそも井上はドラムがいなくなって、ツィッターとかで募集したら、ね。 井上 俺はずっと引きこもってて「ドラム募集してるぞ?じゃあ…」って。なんかね、その募集要項がマジふざけてて(笑)!超大食いな奴、ゴリラみたいなやつ… 高田 “おしゃれ”とかね。 井上 そう!おしゃれ。カッコ明らかにおしゃれというよりは自分なりのおしゃれがある奴。 爆笑 井上 本当ね、10項目くらいあって俺は2項目くらいしかあてはまんなかったんすけど「まあ、いいか。」って。 …

fox capture plan 最終章『BUTTERFLY』リリース 現代ジャズロックの名盤に挑む

彗星のごとく現れ、今や日本ジャズロック界の代名詞ともなりつつあるfox capture plan。今年3本のアルバムリリースと公言した彼らの最終章『BUTTERFLY』が11月4日遂にお目見えだ。 今年を締めくくる本作は、従来にあるような必要に迫られたという気配すら感じさせない洗練された楽曲揃いで、2000年代ロックナンバーのカヴァーシリーズ第一弾を予感させるMUSE「Plug In Baby」の新解釈は鳥肌もので、菊地成孔氏がソプラノ・サックスで参加した「混沌と創造の幾何学」は メンバーにとっても歴史的なトラックとなった。そして極め付きはめくるめく耳上で舞い降るfox capture planからのサウンドギフト「Christmas comes to our place」。“フレーズが溢れ出す”感覚は従来のfox capture planファンをまた良い意味で大きく裏切るだろう。 【リリース情報】 TITLE:BUTTERFLY ARTIST:fox capture plan DATE:11/4 2015 PRICE:¥2,200(+tax) 【fox capture plan プロフィール】 “現代版ジャズ・ロック”をコンセプトとした情熱的かつクールで新感覚なピアノ・トリオ・サウンドを目指し、それぞれ違った個性を持つバンドで活動する3人が集まり2011年結成。2012年8月にタワーレコード新宿店のみで発売したシングルCDR「Sampleboard_」が全くのノー・プロモーションにも関わらずフロア・デイリーチャート1位の売り上げを記録。同年10月にタワーレコード限定でミニアルバム「FLEXIBLE」、2013年5月に1stアルバム「trinity」を発売。さらに10月、同レーベルからリリースする盟友bohemianvoodooとのスプリット・ミニアルバム「color& monochrome」、album”BRIDGE”を12月に発売し、「JAZZ JAPAN AWARD 2013アルバム・オブ・ザ・イヤーニュー・スター部門」、第6回「CDショップ大賞2014」ジャズ部門賞を受賞した。2014年7月に最新作”WALL”は2014年下半期発売にも関わらず、タワーレコード・ジャズ年間セールスチャートの2位に輝く。同年8月には初の海外ツアーとして香港・中国ツアーを決行。2015年4月にはTBSドラマ「ヤメゴク〜ヤクザやめて頂きます〜」の劇伴を担当しながらも、年間3枚のアルバム発表を公言。 脅威のハイペース・リリースで業界を席巻する!

Blue Vintage 1stアルバム『PURPLE』9.23リリース

忘れられない海と夢を拾い上げて、この秋空へ高く響かせたくなるようなアーティストの作品を見つけた。9月23日にリリースされるBlue Vintageによるファースト・アルバム『PURPLE』だ。 Blue Vintageとは、フィリピン生まれサイパン育ちのJ.SpeaksとサーファーギタリストのTaigaによるユニット。この二人が鳴らす音は一貫してアーバンで潮の芳醇な香りを放っていながらもダブやR&Bなどの他ジャンルもスマートにミックスさせている。ピュアでストレートな歌詞やアレンジは特に80年代から90年代のJ-POPへのリスペクトだろうか。しかしジャンルレスなテン年代、彼らの魅力はそれだけでない。Taigaの奏でるビブラートからはアル・クーパーのような初期エレキ時代のブルージーな“情熱”を呼応させるあたりが実に奥深く、「よくあるタイプだね」などと、とても素通りするわけにはいかないのだ。今回のファースト・アルバム『PURPLE』はファーストらしく日本のリスナーに寄り添った楽曲が多く揃えられていて耳にスフティーなものばかり。だが本当の彼らの“姿”は良い意味でまだまだこんなものじゃないと思う。愛と希望を持って今後も応援していきたいアーティストだ。 【リリース情報】 TITLE:PURPLE ARTIST:Blue Vintage DATE:09.23.2015 PRICE:¥1,800 (+tax) 【Blue Vintage プロフィール】 J.Speaks(Vo)とTaiga(Gt)の二人からなるユニット。2013年、二人が出会い意気投合。Blue Vintageを結成する。出会って間もないながら楽曲制作に没頭し、2014年本格的にLIVE活動を開始。Soul.R&B.Reggae.Funkなどの多様なジャンルの音楽を取り入れながら、どのカテゴリーにも属する事なくフレッシュでスタイリッシュさ溢れるサウンドが魅力である。 Blue Vintage’s Face Book

Matthew Shellが生み出す米国MTS MUSICの世界vol.2

「ここに紹介するのは私の制作した新しい曲とアーティストたちです。ヴォーカルアーティストの Samantha Gunneyをフューチャーし、ピアニストのVahagn Stepanyan、そしてチェリストのYoed Nir。これらは世界平和の祈りのために制作したものです」 MTS MUSICのCEO、Matthew Shell (マシュー・シェル)はそう話してくれた。 Prayer For World Peace (feat. Samantha Gunney, Yoed Nir & Vahagn Stepanyan) とにかくMTS MUSICが制作に関わった楽曲やアーティストは膨大な数に及ぶ。 ここで紹介するものはその中のほんの一部であることを伝えておこう。 NEW Press The Global Bass Experience reviews Kenny Wesley’s song The Window (Exclusive MTS Mix). NEW Press SoulTracks reviews the new song Dance Shake (feat. IhsAn Bilal & V.I.C.U). NEW PressBlushing …

taffy UK限定EP『Darkle』を急遽国内へ。遂に母国へ届いたファンへのラヴレターを初公開

6月17日 UKで熱狂的に支持されているジャパニーズバンドtaffyがUK限定リリースEP『Darkle』をファンの強い要望により急遽国内でもリリースを決行した。 今回の作品もグランジ界のカリスマ・アリスインチェインズやREM、ローリングストーンズらを手がけるステファン・マーカッセンをマスタリングエンジニアに迎えた良作だ。中でも#7の《Young Tines》は、ブライアン・ジョーンズタウン・マサカーのフロントマン、アントン・ニューコムが一目惚れしてリミックスに参加したヴァージョンである。アントン・ニューコムといえば作品のためなら一切の妥協を許さないことで有名だが、一聴すればお分かりいただけるとおり、シューゲナイズ仕様の緻密なアントン・ニューコムの器にirisのガーリーヴォイスが合絡まって、taffyのバンドとしてのジャンルレスな裾野を広げる希望を感じされてくれる1曲だ。 【動画】taffy – Young Tines Brian Jonestown Massacre Remix 本来ならば前作と同様にUK限定でのリリース予定だったtaffyだが、急遽母国でのリリースが決定し、再びtaffyの本質を直接届ける機会を得たことはバンドにとっても嬉しい限りだろう。そんなtaffyのiris(Vo.Gr)からリスナーへのラヴレターをお届けしたい。 【動画】taffy – dr K 今回のアルバムDarkleはやりたい事を遠慮なくやってみたという感じの1枚でしょうか。 taffyの根本と言うか、好きな音色、雰囲気、メロディを好きなだけ詰め込むという…。 taffyはよくバンド名からの響きもあり第一印象としてpopやhappyな音と捉われがちなのですが、根本はちょっとダークで基本とする切なさを元に楽曲が生まれてきます。 この第一印象と私の声にさえ騙されなければ(笑)taffyらしい音の壁が聴こえてくると思います。 アルバムのタイトルDarkleという言葉も”sparkle: 輝く” と”dark: 闇、暗い”が合わさった言葉でもあり、暗闇でぼんやりと輝くという意味もあり我々taffyを表わしてる感じで…むしろtaffyよりDarkleというバンド名の方が合う程かもしれません(笑)。 何時も好きな事を、好きな様に、好きなだけ。 Darkleはそれを体現したアルバム。Darkleはtaffyというバンドを自己紹介してくれる1枚です。 iris / vo,gr 【動画】taffy – Suicidal Bunny (Official Video) 全体的に非常に良くまとまった印象の1枚だが、ふいに訪れる#6《HBD》でのアナログでシンプルな演出に衝動的な涙が出た。この事態の解明にしばらく戸惑ったのだが、とんでもなく遠くから突然全速力で走ってきてそっとこの手を握るような、そんな温かみさえ感じさせてくれるのがこの作品でいう『taffyのもう一つの本質的な部分』なのかもしれない。 あなたもそんな不思議な体験を是非! 【新譜情報】 taffy「Darkle」 2015年6月17日全国発売 1389円 + 税 Moderna Records mdrn0007 収録曲 Suicidal Bunny Redamancy Young Tines Remember to …

超・天才ピアニスト反田恭平20歳 7.22 日本デビュー

若き天才 満を持して日本デビュー 2015年7月22日、若干20歳の天才ピアニスト 反田恭平が日本でCDデビューを飾ることがわかった。 リズムにそよぐボブヘアーとしなやかで繊細な指使い…まるでリスト本人が現代に息を吹き返したのかと錯覚するほどのロマンスをもたらしてくれる反田は、高校在学中に日本音楽コンクールで第1位に輝き、2014年にはチャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院へ主席で入学をしたという輝かしい経歴を持つ。 その後、ロシアを拠点に国内外で喝采を浴び遂に2015年、イタリアで開かれた「チッタ・ディ・カントゥ 国際ピアノ協奏曲コンクール」の古典派部門で見事に優勝。このベストタイミングに日本デビュー フルアルバム『リスト』がリリースされる。 彼をロシアへ羽ばたかせたことでも知られるM.ヴォスクレセンスキー氏を師と仰ぐ反田。彼の世界観はデジタルなフィルターを通したものであったとしても一目瞭然である。瞼に移る景色は一面の愛で溢れており、初めて彼の演奏に出会った瞬間は涙さえ出た。ロマン派愛聴者は勿論のことpop好きにも是非一聴していただきたい。 【反田恭平LIVEスケジュール】 2015年9月11日(金)@東京オペラシティコンンサートホール 東京フィルハーモニー交響楽団 第96回オペラシティ定期シリーズ 2015年9月27日(日)@調布市グリーンホール フレッシュ名曲コンサート 【関連情報】 反田恭平 Official Website 日本コロムビア 反田恭平ページ