【特集】考察・ミムラス内藤彰子 「SQUAME」

「ミムラス内藤彰子さん、今晩は。新しいアルバムができたみたいですね!ずっと待っていましたよ、ずっと。」 真夜中に僕は心を躍らせていた。何しろ彼女のフルアルバムが完成したのだから。ミムラス内藤彰子名義のアルバムは2015年8月以来となるわけだが、今作「SQUAME(スクエイム)」では自主レーベル「kwaz label」からリリースされる。友達に手作りの贈り物をプレゼントするようなノリで送ってくれた本作「SQUAME(スクエイム)」を聴いてすぐに、音楽家としてのミムラス内藤彰子に劇的な“何か”が起きたことを受け取った。 “鱗”を意味する本作は、彼女自身の怯懦な心を意味しているそうだ。例えば長く居座っていたインナーチャイルドを癒すために、あるいは目配せしがちな音楽マーケットで逞しく在るために。 重ねてきた立派な鱗を少しずつ、但し一枚残らず剥がすために出来た“決意”の作品でもあるようだ。 だから前作の「Fragement&waves」に見られるような、整頓されたポップスはどこにも見当たらず、むしろ本作を聴けば聴くほど、持ち前のメロディとハーモニーを嬉しそうに汚す彼女の笑顔が想像されることが、泣けるほど嬉しかった。 「前作をリリースした後も色々ありましたよ。自分らしくやろうと思ったら、離れていく人もいっぱいいた。でも、こうやって続けていくと残った人もいますよね。」 本作は、盟友・立井幹也(Dr.)、山中勇哉(Gt.)と千葉県の潮風漂うスタジオに篭り「SQUAME」の輪郭が塗られるように生まれた。 「HOSONOVA」を源流に感じるような、DIYの歪さやノイズの残るサウンド、ヴォーカルに身近な音を重ねた 素朴な情景づくりが特に印象的で、1曲目「新しい春が呼んでるーA NEW SPRING IS CALLING」では、その場にあるホウキで踊るがまま、音と同時に“楽しさ”という感情を重ねる自然な“手法”から、ミムラス内藤彰子らしい思い切りの良さが伺えて微笑ましい。一体、ここに到るまでに何があったというのか。 ミムラス内藤彰子は、物質的な仕組みの今世で長らく苦しみながら、ある日オランダへ2度も旅立った。そこで多様性にあふれた生活を受け入れた人々を目の当たりにして、ミムラス内藤彰子の覚醒が起きた。 —「もっとこうだったら良いのに」という添削をやめる代わりに、自分の音楽をただ突き詰めていく。こうして丁寧に出来た作品だから、一つ取材をしてもらおう、とも思える。これが“私”なんですよね— 本作では、英語詞曲1曲の他にオランダに住むシンガーのティム・トレファーズをゲストに迎えたオランダ語詞の歌も1曲収録されている。これまで日本語で歌ってきた彼女が言葉を変える理由は一つ、友愛の“証”だという。 歌詞の話題が出れば、ソングライティング自体にも触れておきたい。いつもながらのマイルドなポップワークにエモい歌詞。その中に隠し入れた彼女の太い芯のとおった“ロック”たる詩想には、極めて個人的な思いから成り立っていると感じ取り、信服する。しかも、これだけのポピュラー性でありながら、あざとさも凡庸性も押し付けがましさも感じさせない作品が他にあるだろうか。相当漁っても見つかるまい。 -朝も昼も夜も 私はすでに幸せだった- 最後にご紹介するのは本作10曲目「ALREDY」の一説。ミムラス内藤彰子は、2017年にして遂にこの言葉を拾った。 僕は、音楽を嗜む一人のファンとして、彼女の最新アルバム「SQUAME(スクエイム)」が、現在における彼女の最高傑作であると言い切りたいし、2017年に誕生した良作として正式にご紹介したいと思います。 ポップスは、赤裸々かつファッショナブルであるほど麗しき。 取材・文・写真 =田中サユカ 【リリース情報】 タイトル:SQUAME アーティスト:ミムラス内藤彰子 リリース日:2017/10/25 価格:¥2,000+税 レーベル:kwaz label

【INTERVIEW】秘密のミーニーズ、空白の3年間がもたらした“ゆらぎ”を前に語るもの。

テン年代もクライマックスを迎えようとしている2017年9月13日、若手サイケ・フォーク・バンド「秘密のミーニーズ」が、デビュー作にして“最高傑作”との呼び声高いフルアルバム「イッツ・ノー・シークレット」を遂にリリースする。 12弦ギターやペダルスティール、そしてオープンハーモニー。CSN&Yなどウエストコート・ロックへの最上級の敬意を表しての1stEP「おはなフェスタ」を経ての今作「イッツ・ノー・シークレット」は、リズムセクションやハーモニー、構成や歌詞の力配分、生々しさまでも複雑に絡めながらも、それをシンプルに楽しませてくれたことがとにかく嬉しかった。今回のインタビューでは、本作品についてはもちろんのこと、2014年のフジロック・ルーキー以降、これほどのバンドが何故影を潜めていたのかという疑問についてもたっぷりと語っていただいている。 戦争を知らない僕らの時代のサイケやフォークも、今懸命に生きる僕らのドアを確実にノックしている。いつ何が起きてもおかしく無い今日、この傑作の誕生を祝おう。 取材 ・文・写真 / 田中 サユカ 写真 / 渡辺たもつ(Vocal,Chorus,Guitar,Banjo,Pedal Steel,Mandolin) 菅野みち子(Vocal,Chorus,Guitar) ——前作から3年という月日が経ちましたが、色々とあったそうですね。 渡辺 そうですね。本来だったら月2回くらいでレコーディングができればよかったんですけど、レコーディングを始めた直後に自分が新潟に転勤することが決まって、新幹線代の捻出等に苦労してなかなかできなかったですね、それにベース(相本)も転勤になったり、プライベート面で色々重なった。 ——それは2015年のことですか? 渡辺 そうですね。でもそれもCDを作り始めてからのことで、それまでもメンバーが辞めたりして、一悶着あった。曲は出来ていたので、そういった諸々の事情がなければもっと早く出せていましたね。 ——存続するかしないか、にまで? 菅野 (渡辺)たもつさんが新潟に転勤になるくらいの時にありましたね。 渡辺 そうだね。それにもう一人のヴォーカル(淡路)のプライベートの関係で、これまで弾いていたベースを辞めてヴォーカルに専念することになった。彼が辞めちゃうと3声コーラスでなくなる。2声では立ち行かれない。 ——(秘密の)ミーニーズといえば3声っていうイメージですからね。 渡辺 自分たちが勝手に思っているだけかもしれないですけどね(笑)。それに淡路はメインボーカルでもあるので、後任を入れるのも難しい。どうするかな…と悩みましたね。 ——3年という時間はシーンもめまぐるしく変わっていくし、そんな中で個人の心境にも変化があったのではありませんか? 渡辺 これはお恥ずかしい話なんですけど、2014年にフジロックの“ROOKIE A GO GO”という大舞台に立てた時、これを足がかりにして飛躍していくつもりが、なかなか思うように発展できなかった。僕たちはフジロックが目標でもあったし、一度はシーンに認められたという感覚がスルッと抜けていって、メンバーのモチベーションをどこに持っていっていいかがわからなくなりました。地道に続けて行くのも良いと思うんですけど、そういったところでも意識のズレが生じたんです。 菅野 それでドラムの子も劇的にモチベーションが下がってしまって、そういう雰囲気が練習にも出てしまった。結局ドラムの子は辞めてしまって、新しくベース(相本)とドラム(高橋)が入ったんです。 渡辺 彼のラストが2014年の10月にあった池袋のライブ。その後すぐに新しいドラム(高橋)が入ってくれた。彼は慶応大学の「でらしね音楽企画」っていう、60、70年代ロック中心のサークルでドラムを叩いていて、共通の知り合いを通して知り合ったんですよね。すごく良いドラムを叩くヤツで、思い切って声をかけてみたら、思ったよりもずっとミーニーズの音にマッチした。 渡辺 というのも、前のドラムは技術的にも多才なヤツだったので、内心は「前のようにはならないだろうな」と心配もあったんですけど、(彼のドラムで)また全然違う方向性を見いだすことができた。アイツ(高橋)がいなかったらバンドの存続は難しかっただろうな、というくらい助けられました。 菅野 以前はパワフルでロックテイストだったかな、と思うんですけど、彼(高橋)はすごく柔軟性があるというか… 渡辺 (高橋は)すごく歌に寄り添うプレイをしてくれる。特に 菅野の作る曲に合うドラムを叩いてくれるよね。以前はまとまらなくてお蔵入りする曲も多かったんですけど、今はそのままライブで演れるところまで持っていけることが多くなった。それはベースの相本に関しても同じで、だから、みっちゃん(菅野)の作る曲に関しては、結構相本・高橋両氏に助けられている部分があるんじゃないかな。 ——「イッツ・ノー・シークレット」は、その新メンバーが加わって初のアルバムということでもありますね。今作の特徴としては、リズムセクションの幅広さは外せないと思うのですが、ゲストも招いたと? 渡辺 そうですね。今回はキーボードとパーカッションでお招きしました。パーカッションを演ってくれたのは僕の古い友人(高田慎平)で、ASA-CHANGにパーカッション(タブラ)を習ったり、リズム楽器にすごく造詣の深い人。彼に入ってもらったら面白くなるんじゃないかと思ってお願いしましたね。 キーボードの藤木(晃史)くんは、以前ライブで誘ってくれたバンド(芝居小屋)のピアニストで、彼の弾くピアノが好きだったし、昔の西海岸のロックってピアノが入ることが多い。そういう憧れもあって彼に弾いてもらいました。 ——前作はその西海岸のテイスト、つまり皆さんの憧れやそれによって培ってきたものを完全密封された作品、が逆に新鮮に映りました。今作は自分たちのバンドの表現作品として、整理して緻密に組み立てられた完全なるオリジナル作品だと感じましたね。1stアルバムにして、またバンドの代表作として説得力のある作品だと思いました。 渡辺 そうですね。前作は西海岸っていうフォーマットがあって、その手習いの範疇を大きく超えるものではなかったかもしれない。こういう音楽をあんまりやっている人がいなかったこともあって、コンセプトが優先されていたこともあった。 今回は菅野の作る曲が増えたから、手習い的なところを大きく広げることができた。菅野のヴォーカルも4曲。僕らはコンセプトありきで考えちゃう節があるけど、菅野はちゃんと自分の曲を書くシンガーソングライターなので、菅野の力に随分助けられましたね。 菅野 このバンドに入って、60〜70年代の音楽の影響を自然と受けるようになって、作る曲もみんなの好みに合うような曲を書くようになりました。歌っている声もちょっと渋めになってきたのかな。自分でも気づかないうちにそういう変化がありましたね。 ——今作の菅野さんのヴォーカルの引き出しが増えたのにもびっくりしますよね。無意識に変わっていったと言うけれど、自在に使い分けている? 菅野 Fairport Conventionとかをみんなで色々とカバーした時に、自然と影響されているのかな。 渡辺 今思えば、これまで菅野も窮屈だったと思うんですよね。知らずのうちに僕らが「こうあるべきだ」と言うところに押し込めようとしていた。でも菅野は自分のカラーを持っているから、菅野が僕らに合わせてくれていたんだと思うんです。さっきのFairport Conventionとかも、そう言うところからも自分の色として取り入れようとしてくれていたんですよね。 渡辺 だんだん僕らの視野も広がっていって、ガッチガチの60~70年代よりは、例えばWILCOとかの2000年代オルタナカントリーも青木さんの紹介で聴くようになった。お互いのストライクゾーンがやっとうまく混ざり合ってきたんじゃないですかね。 ——音楽的にしっかりと打ち解けたんですね。本来のスタート地点に立てた。 渡辺 それに、新しいメンバー(高橋と相本)は年下なので、菅野はイメージを伝えやすくなったんじゃないかな。前はみんな同期だし、すごく菅野は遠慮していた気がする。だから人間関係的にもより打ち解けた気がしますね。 菅野 (バンドを始めて)もう5年くらい経つんだね。確かに最初はお互いに言い合えない感じもあったんですけど、音楽関係のことに関してはあまり気にせず言えるようになりましたね。 ——良いチームですよね。そして本当に素敵なリーダーだ。 渡辺 メンバーが増えたから一歩引かないとアンサンブルが過剰になっちゃうところある。それでみんな一歩引くことを覚えたね。昔はクリームのインプロ合戦みたいにガンガン演っていたけどね(笑)。 菅野 そうだね、みんながそれぞれバンドの一部として考えるようになったのかもね。足し算というよりは引き算ができるようになったね。 一同笑 渡辺 クリームのメンバーも解散後はエゴを剥き出しの時期を経て溶け込むのが楽しいっていう時期を迎える。そう考えると僕らもある意味ロックの歴史を辿っているのかな(笑)。 ——今まさに話題に出たクリームなどの60-70年代のロックファンには馴染み深いであろう、インプロビゼーションが今回はインストとして3曲も収録されていますね。作品として収録するのはバンドとしても初めての試みですね。 …

6年ぶりのアルバム『K 2.0』 クーラ・シェイカーの挑戦状

クーラシェイカーはデビュー・アルバム『K』でイギリスのアルバム・チャート1位を取った。華々しい登場だ。ギターボーカル&のクリスピアン・ミルズがルックス、家系も含めて人気の原因だったこともある。ただ、その後の売れ行きは今ひとつだった。 Kula Shaker – Infinite Sun 2016年、2月末に新譜が発売される。タイトルは『K 2.0』。収録されている「Infinite Sun」のミュージックビデオを、クーラシェイカーは出してきた。イギリスの、しかもロンドン出身のバンドとは考えられない。イントロからインドに影響された『K』をさらに進めたような音が鳴っている。これが彼らの『K 2.0』なのだろう。 Kula Shaker – Tattva デビュー・アルバムからインド音楽への傾倒は濃かった。ビートルズやローリング・ストーンズとの大きな違いは、音の取り込み方だ。クーラシェイカーは良い意味で言えば「そのままの生食」を混ぜ込んでいた。食べた瞬間にインド料理と分かるような感じだ。ビートルズなどはスパイスとして利用した。隠し味ではない。ハッキリと風味は口に残る。しかし、もっと複雑な口当たりがした。それがセンスと呼ぶなら、それで終わりだ。 Kula Shaker – Hey Dude 「Hey Dude」。デビュー・アルバムは、この曲から始まる。1996年、シングルカットされた。全英2位である。アメリカではスマッシュ・ヒット程度の扱いだ。「1発屋」という言葉がある。音楽シーンにも数々の「1発屋」がいた。ほとんどがシングル曲の「1発屋」だ。時代のせいもある。昔はシングル曲がメインの音楽界だった。クーラシェイカーのイメージとしてアルバム「K」だけの「1発屋」。その印象は拭い取れないだろう。 Kula Shaker – Hush もう1曲、全英2位を取ったシングル曲がある。カバー曲だ。元はジョー・サウスの曲だった。日本では、ディープ・パープルのカバー曲の方が有名かもしれない。「Hush」だ。センスの話をしよう。カバー曲のカッコ良さならディープ・パープルよりクーラシェイカーの上だ。インドの味はしない。正統派である。クーラシェイカーは実力派だった。あまりにも過小評価されていないだろうかと、そんな気がしてならない。 1996年のデビュー・アルバム『K』。2016年に発売される『K 2.0』。「Infinite Sun」を聴く限り、こんなことを感じる。 進化ではない。深化だ。 デビューから20年が経った。あえて、『K 2.0』というタイトルを付けたことは、クーラシェイカーとしてリスナーへの挑戦かもしれない。「ほら、聴いてみなよ」とクリスピアン・ミルズが語りかけているようだ。

Infinity

マライアキャリーの”女の子アピール”に隠された本質 最近、離婚を発表した、マライアキャリー、ニックキャノン夫妻。 巷では、激太りや、あのぶりっ子キャラに、『年甲斐もなく!』と何かと批判され、お騒がせキャラが板についてしまっている彼女。 けれども、彼女の歌唱スタイル、トラックメイキングや、ハーモニーを創り出す、その才能は類い稀な唯一無二のもの。 そんな、彼女には何が起ころうとも必ずついてくるファンがいる。私も正直、最初は彼女に対して批判的人間の一人だった。ところが、彼女の才能の虜になってしまった。そして、気がついたら彼女のスピリットは私の憧れになっていた。 There’s an end to INFINITY to INFINITY 今回の離婚の原因は、ニックの浮気だと報じられている。 生活も問題なし、可愛い子供と、才能豊かな奥さんがいた。 いったい何が不満だったというのか! そして、マライアは『インフィニティ』という楽曲を発表。 ニックに対するであろう言葉が綴られている。 その歌詞からすると、やはり、マライアは相当ご立腹のようだ。 『どうしてそんなに子供なの?』と彼女はニックに問いかけている。そして、もう友達でもないと。 確かに彼女の歌詞の中には、彼への不満と、怒りが強く込められている。 けれど、彼女のPVに描かれているのは怒りだけではない。そこには、『私はもうスッキリしたわ』という感じからストーリーは展開し、『もう男はこりごり!』と続き、そして『男は裏切るけどワンちゃんは癒してくれる』と最後に集結する。 かと思いきや、新しい彼と豪華に夜の街に繰り出すところでPVは完結する。 『〜Infinity loving me more and more.〜あなたは運命の人じゃなかったのね』 『そんなにひどい離婚を経験して、まだ懲りないのか!?』 とまた、批判を受けそうだが、 彼女のこういう天真爛漫なところが、私は大好きなのだ! マライアのささやかなる復讐 私は恋愛関係でしくじると、必ず彼女の失恋ソングに酔いしれ、そのPVを見る(笑)。 なぜかというと、彼女の歌詞は自分の情けない女心を代弁してくれていて、PVでは必ずズバッと相手の男を切り捨ててくれるから。 また、失恋だけでなく、こんなモヤモヤも解消してくれる。 一時期、マライアはエミネムから執拗に批判を受けていた。 しかもその批判をテーマにエミネムは楽曲まで発表している。 それに対抗し、マライアも楽曲を発表した。 そして、そのPVにはマライア自身がエミネムに似せた男装をし、(もちろん、正式にエミネムを表現していると謳っているわけではないが) マライアの事が好き好きでたまらないエミネムの様子を存分に表現している。 最後のシーンでは劇中のエミネムがすごいスピードで走るバスに轢かれるシーンで終わる。 少々悪ふざけが過ぎるかもしれないが、マライア自身が(エミネムらしき)男性を演じているのでそこまでどギツくない。 見ていると、普段のザワつきがすっとなくなる。 彼女のこういう怒りを笑いに変えるセンスにはいつも脱帽してしまう。 浮気男と横取り女のイライラにはこちらもおすすめ! 【動画】Heartbreaker –Mariah Carey いくつになっても永遠のプリンセスガール 彼女が批判されたり、あるいは嫌われてしまうのは、マライアのこれでもかというほどの”女の子アピール”が原因のところもあるのではないだろうか? 彼女がわがままだとか嬢王様気質だとか、とりあえずそんな彼女の裏の顔は今の所、脇に置いておいて、 彼女は、したたかなほどに女の子アピールをどこにいても忘れない。 露出は高めだし、いつも行動がぶりっ子だし、世のグロウンウーマンにはとてもみっともなく見えてたまらない。 だけれども、あれが彼女自身なのだ。 それでも、彼女は信念や尊厳は決して忘れていない。 …

音大卒の人達に聞いた「音大のメリット・デメリット」とは?

音楽好きなら一度は考える「音大」への道!? `音楽や楽器の演奏が好きな人の中には「音高や音大に進みたい」と考えている方もいらっしゃると思います。しかし、就職や学費への不安や、本当に自分が音楽の世界でやっていけるのかどうかといった不安から、音大へ進むか一般大学へ進むか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。そこで今回、実際に音大を卒業した5名に「音大のメリット・デメリット」について聞いてみました。 ちなみに回答者の属性は、国立大・私立大、ピアノ科・声楽科・その他の学科、音高から音大・一般高校から音大、20~30代、と様々です。あくまで回答者の個人的な意見ですが、実際に音大を卒業した方々の生の声です(アンケート結果については、大学や学科などによって異なる点がありますので、ご了承ください)。 【独占記事】10年以上も引きこもっていた少女・フミノが 鈴木博文のレーベルからデビューするまでを独占インタビュー 音大卒の人が行って良かったと思う「音大のメリット」 ・音楽を仕事とする場合には、必要不可欠な経歴を得ることができる・色々な時代、国の作曲家についてそれぞれの専門的研究者である教員が考えたカリキュラムの中で学ぶので、独りよがりな解釈や演奏を正される・常に競争社会の中で切磋琢磨できる・実力次第で、たくさんの舞台に立て、大勢の前で演奏することで精神的にタフになる・実力次第なので、生徒の上下関係があまりなく、共演などで色々な学年で仲良くなれる・異性と出会った時に、出身大学によって悪い印象を持たれない(音大生というものに、家柄などの背景を期待して良い印象を持っている人が多い)・専攻楽器が特技として認識されやすい・学校の授業にレッスンが組み込まれるので、著名な先生のレッスンを受けられる・成績優秀であれば、海外の著名な先生の公開レッスンを受けられる ・音楽(音)そのものに触れて音楽の勉強をすることができ、音そのものを論拠として論文作成ができた(音楽学専攻の観点) ・音楽を集中して学びたい人には、その環境がある・音楽を仕事にしていきたい人にはその人脈を作れる環境がある ・音楽現場で働いている先生方の生の声を、たくさん聴くことができた・学内が常に音楽で溢れている ・身近に刺激しあえる友達がいる(音楽仲間が増えた) やはり、音楽について専門的に学ぶことができ、音楽に溢れている環境で切磋琢磨できる友人に巡り合えた、という点が大きなメリットのようです。将来、音楽関係の仕事に就く場合に必要な経歴や人脈が得られるというのも、音大のメリットですね。また、楽譜を暗譜して覚える機会が多いので、記憶力が鍛えられるというメリットもあるようです。 音大の女の子はお嬢様というイメージがあるため、他大学の学生からモテるという話はよく聞きます(しかし、音大は授業が忙しすぎて、あまり遊べないという話も聞きます)。ちなみに音大の男の子は、学内に女の子が多いためモテる反面、学内の男の子からアプローチを受けるケースもあるのだとか…。 そして注目すべきは「精神的にタフになる」という点。音大では大勢の人達の前で演奏したり、マンツーマンのレッスンで先生に叱られたり、礼儀作法に厳しかったり、と精神的に鍛えられる機会が多いのだそうです。「最近の若い子は叱られ慣れておらず、叱られると、すぐに会社を辞めてしまう」という話を聞きますが、その点、音大卒の人は叱られても粘り強く努力するのかも知れません(もちろん、叱られるのは苦手、未だに大勢の前で演奏するのは緊張する、という音大卒の人もいます)。 【注目記事】聴衆もメンバーも若手中心!ゲーム音楽専門のオーケストラ「JAGMO」の挑戦 音大卒の人が行かなければ良かったと思う「音大のデメリット」 ・学費が高すぎる ・奨学金を借りても、お給料が安いので卒業後に返済するのが大変 ・音大を出て就職して稼げるかというと、そうではない ・就職先があまりない・就職先があったとしても、正社員という雇用形態が少ない ・学生時代、サークル三昧の某駅付近の道端に酔い潰れている、一般大の学生を横目に練習など音楽に時間を費やしてきたが、今の稼ぎは間違いなく彼らより少ない・特殊な世界の特殊な人たちに囲まれるので、社会常識的な何かが欠如する・一般社会に出ると浮く・音大卒は、会社で働くという視点で見たら使えない人種という見方をされる・レッスンや少人数の授業により先生との関係が密になりすぎる(公私共に近い関係にならざるを得ない)ことで、こちらの様々な情報が教員側に筒抜けになる ・音大生という色が強すぎて(音楽を勉強していたと言うだけでも)、就職活動に苦労した・音大生は全体的に視野が狭い傾向にあるので、ずっとこの環境にいると偏った人格になると感じた ・音出しの関係で、大学のある場所が田舎な事が多い ・ほぼ,女子大状態のため、大人になってからの異性との出会いが極端に少ない ・特になし 予想通りですが、「学費が高い」「就職が大変」という点が音大の大きなデメリットのようです。 国公立の音大に行ければ学費の負担は、私立に比べれば軽くて済みますが、私立の音大の場合は学費の負担が重くのしかかってきます。ちなみに、平成27年度の東京藝術大学(国公立)の音楽学部の初年度納付金は942,460円、桐朋学園大学(私立)の音楽学部の初年度納付金は2,706,600円です。実際に音大に通っていると、これ以外にも発表会の衣装代や楽器代など、色々な費用がかかるそうです。 就職については、日本の音楽大学の最難関といわれる東京藝術大学でも厳しい状況のようです。実際に平成26年度の東京藝術大学音楽学部の卒業者の進路状況を見ると、卒業者228名のうち、「教職0名」「企業等11名」「非常勤・自営7名」「進学(大学院や留学など)81名」「未定・他129名」となっています。大学院などへ進学する人も多いですが、未定・他が過半数を占めていることに驚きです。そして、更に同大学の大学院音楽研究科(修士課程)の修了者の進路状況を見ると、修了者113名のうち、「教職0名」「企業等15名」「非常勤・自営10名」「進学(大学院や留学など)14名」「未定・他74名」と、こちらも未定・他が過半数を占めています。 その他、「視野が狭く偏った考えになりがち」「女子ばかりなので異性との出会いが少ない」という回答もありましたが、デメリットは「特になし」というご意見もありました。 一般大学卒のピアニストと音大卒の会社員 今回、音大卒の方々にアンケートをとったところ、「一般大学卒のピアニストは〝すごい″と言われるけど、音大卒の会社員は〝もったいない”と言われる」という意見があり、妙に納得してしまいました。 実際に有名なコンクールに入賞した人が音大ではなく一般大学に入学して演奏活動を続けていたり、プロとして活躍している演奏家の人が実は音大ではなく一般大学卒だったり…という話を聞くと、確かに〝すごい″と思ってしまいます。一方で、音大生が一般企業の就職活動をすると必ずと言っていい程聞かれるのが「音大生なのに、どうして一般企業に就職したいの?」という質問。面接官や一般大学の友人だけでなく、音大の友人にまで聞かれることもあり、せっかく音大に入ったのに音楽の道に進まないなんて〝もったいない″と言われてしまうのだとか。 よく考えてみると、一般大学の法学部を卒業して法律関係の仕事に就かずに会社員になっても特に何も言われないのに対し、音大を卒業して音楽関係の仕事に就かずに会社員になった場合は〝もったいない“と言われるのは、不思議な現象なのかも知れません。 【衝撃!】指揮者が突然倒れる!?マウリシオ・カーゲルのユニークすぎる楽譜 音大生はやっぱり「音楽が好き」 最後に、音大卒の方々に「一般大学(高校)ではなく、音大(音高)を選んだ理由」について聞いてみました。 ・一般大学も検討したが、当時、それまでの人生でピアノを一生懸命やり(コンクール出場なども含む)、学校の部活でも音楽系の部活で活動し…と好きで力を入れていたことだったので、音楽をとことん突き詰めて見たいという思いがあった。さらに、幸運にも人との出会いにも恵まれ、普通の家の子では出会えないような先生に師事することができたことも、音楽大学を目指すことにつながった。 ・一般高校は検討しなかった。小さい頃からピアノ以外の選択肢がなかった(親が選択肢を与えなかった)ので、それを突き詰める道以外なかった。良い先生は地方にいなかった。良い先生は、大学の教員である。従って、プロを目指すならば音大に進むしかなかった。 ・一般大学は検討していない。一般的な仕事に興味がなかったため。 ・一般大学は検討していない。自分の専攻でつきたい先生がいてそこで勉強したかったから。 ・一般大学は検討しなかった。音楽を勉強したかったから。 中には、親が音大に行かせたかったから音大に進んだ、という方もいますが、皆さんに共通しているのは「音楽が好き」という点。一所懸命に続けてきた音楽をもっと学びたい!この先生に音楽を教えて欲しい!音楽関係の仕事に就きたい!という思いで音高や音大を選んだのですね。 おそらく人一倍努力をし、忍耐強く練習し、コンクールやオーディションに挑戦してきた音大卒の皆さん。そんな皆さんがこれからも大好きな「音楽」を満喫できるよう、そしてこれから音大を目指す子たちの為にも、音大生の奨学金制度や就労環境が改善されることを願っています。 関連情報 東京藝術大学の過去5年の進路状況(PDF) 東京藝術大学音楽学部の初年度納付金 桐朋学園大学音楽学部の初年度納付金 【合わせて読みたい】 一人二役の驚異の歌声!一人でソプラノとテノールを使い分けるシンガー http://tmedia01.xsrv.jp/veemob/2015/04/22/haruka/ 音楽と映像の狭間を旅する- 気鋭の音楽家・Chassol http://tmedia01.xsrv.jp/veemob/2015/04/29/chassol/ 夜のジャズとソウルの薫り。静かなスリル。 http://tmedia01.xsrv.jp/veemob/2016/01/23/ericagimpel/